富野由悠季というあり方から、谷口悟朗は多くを学んでいる気がします 

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 『コードギアス』がいよいよFinマークを打とうというタイミングで、日経ビジネスオンラインで6回にも及んだ谷口悟朗監督のインタビューも完結したようです。毎回なかなか面白い内容でしたが、最後の回に近づくにつれ、現実的な落としどころとの間で揺れる部分なども出ていたように思われました。
 ごく個人的な感想ですが、アニメーター出身ではない谷口監督は、その点では同様の富野由悠季監督の歩んできた足跡から、是非の両面を深く学んでいると感じました。本人の意識の持ち方は分かりませんけど、立ち位置を考えれば、結果的に当然そうなるだろう、それは考えざるを得ないだろうとも言えます。まあ、思いつきレベルですが少しメモ。

しょせん谷口悟朗という名前は記号でしかなくて、ただの使い捨ての何かだろう

 人気作を作れば、ファンが支持してくれるのでは、という問いかけに対し、「それは『コードギアス』という作品に対してであって、私に対してではない」と答える谷口監督の発言。『コードギアス』を『ガンダム』に置き換えれば、「富野由悠季という名前は記号でしかなくて、ただの使い捨ての何かだろう」という言葉がそのまま導き出せると思いました。これは、富野アニメのファンという立場を外して客観視すれば、たぶん状況はそうなのだろうと私も考えます。この話は、下記の記事などにも関連します。

 それはともかく。結局『コードギアス』の完結までに、私は『無限のリヴァイアス』を最後まで見ることが出来なかったんですけど、この作品は富野アニメの系譜で言うと、『無敵超人 ザンボット3』に照応するんだろうと考え始めたら、ものすごくすっきりしました。

 富野谷口
挫折の経験ライディーンガサラキ
ここに我ありザンボット3リヴァイアス
エンタメの実験ダイターン3ガン×ソード
勝負作ガンダムコードギアス

 すごく雑駁に図で示すとこんな感じでしょうか?(以下、長くなるので追記で。)

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[2008/09/28 14:43] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(14)
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[FC2 tag] 谷口悟朗 富野由悠季 無限のリヴァイアス キングゲイナー

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鈴木プロデューサーのプライベート・フィルムとしての『ゲド戦記』 

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まぁ、何と言うか、評価しないわけにはいかないだろ、というのが率直な感想。

結果として、『ゲド戦記』は、宮崎吾朗初監督作品ではなく、「宮崎駿作品のフェイク」になってしまった。ジブリというブランドを信用する人たちに対する、壮大な詐術になってしまったと言わざるを得ない。

 コメントだけでなく、何かアンサーになる記事を書こうかと思いながら、果たせずにいたところでした。

 “「宮崎アニメ」というのを現象として考えると、”という私のコメントを補足しておきますと、“作品”として考える場合にも、鈴木Pのストーリーへの示唆というのは皆無ではないけれど、その重要性は比較的小さい。
 それに対し、世の中に影響を与える“現象”として考えた場合には、人気を博しているのは宮崎駿という所沢のおじさん(?)が作ったアニメだけではなく、鈴木敏夫という敏腕プロデューサーが設定したテーマもまた無視できない重要なものだ、ということを言いたかったのでした。

 私も無論、鈴木敏夫さんの業績は高く評価しています。富野監督も宮崎アニメにおける鈴木Pの存在を、うらやましそうにしばしば言っておられるような気がしますよね(笑)。
 鈴木Pのプロモーションは、しばしば宮崎駿のアニメーションそのものの宣伝ではなく、(そこから連想されたイメージに基づくとはいえ、)さらにどんどんと翼を広げて“テーマ”を語り過ぎているようなところを感じます。にも拘らず、それが毎回あまりにも図に当たるので、これはあるいは「不誠実」なのではないかと。
 そう疑わずにいられないことが、私には多かったのです。(ままあることではありますが、とりわけ宮崎アニメについて語ろうとすると、宮崎駿のアニメーションの感想を話しているのか、鈴木Pによって“発見”されたテーマを論じているのか、時々分からなくなってしまうのです。)
 ・・・ただ、これが大方から疑われることなく許されてしまうのは、もしかしたらほかの誰よりも鈴木敏夫という人が、宮崎アニメの“熱烈なファン”であるからなのかもしれないなぁーなどと、zsphereさんの記事を読みながら、別のことを考えたりしておりました。

ゲド戦記

 『ゲド戦記』という作品については、吾朗監督だけではなく鈴木Pの内面を内容に反映している面もあるような気がします。つまりzsphereさんが「ジブリというブランドを信用する人たちに対する、壮大な詐術になってしまったと言わざるを得ない」とした製作経緯が、作品の内容とシンクロするかのように、まるで“魔がさした”ようだなぁ、と。
 これは何の根拠もない、ただの個人的妄想ですけど、私には、「本当に宮崎駿のアニメーションだから世の中にこれほど認められるのか? お前の時代を捉えたテーマ設定やプロモーション手法が優れているから売れているんじゃないのか? 疑うのなら、一度試してみたらどうだい?」と鈴木Pの耳元で何かがささやいているという絵が浮かんできて仕方ないんですよ。
 そして、ある意味では無残なことに、『ゲド戦記』という作品は、内容面での批判も多く集めましたけど、興行的にはまず申し分のない好成績をおさめてしまったんですよね。

 あのストーリーは作品を見てもよく分からない難解なものなのですが、鈴木プロデューサーの指示に基づく部分が大きいようです。ここには、さまざまなものが入り乱れて投影されすぎているのではないかと私は思ったのですけど、吾朗監督の解説によれば、「影」は本来は主人公の「心の光」だった部分が切り離されたもので、心の闇に捉えられた主人公と再び一体化するために追いかけていたのだとか。
 『ハウルの動く城』で、鈴木さんは宮崎駿監督との間に埋めがたい溝を感じたのでしょうか? それが投影されているのが、あるいは『ゲド戦記』でのアレンの影?

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[2008/09/16 22:30] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(9)
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比べてみたくなるもの? 宮崎監督&押井監督&富野監督 

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 私の半径1クリック圏内だけの話かもしれないけど、圧倒的に思えた『崖の上のポニョ』(宮崎駿監督)の話題を抑えて、想像以上にネットでは注目されているような気がする『スカイ・クロラ』(押井守監督)。同時期の公開ってどうなんだろうかと思っていただけに、世の中(ネットだけが世の中じゃないですけど)の反応含めて、興味深く観察させてもらってます。(それでも『ポニョ』見るもんかと私は意地をはっちゃってますけど!)

 面白い切り口の記事を書く方だな、と最近ブログを購読させてもらっていたHIGHLAND VIEWさんが、そういうタイミングを捉えて両監督の「リアリティコントロール」を比較した記事を書いておられたので、これは面白いと思って速攻ブクマしました。

宮崎駿

  • 絶体絶命のシーンをドキドキワクワクのダイナミックな動きで突破することこそアニメーションの楽しさ
  • 無茶を通せば道理が引っ込む。観客が「道理が引っ込んで当然」と思うほどの魅力的な動きを
  • 少女を守るために飛び降りる勇気があるか、少女の重さを歯を食いしばって耐えられるかどうか、そこが重要

押井守

  • 絶対絶命のシーンは道理(脚本・構成レベル)でつくられる。ならばその解決も道理で
  • 最悪のシナリオを登場人物たちが知恵を絞り、行動し、それを回避するような話が好き
  • 観客が危機回避を納得できるだけの理屈は必要
  • 問題はその作品のリアリティレベルがどの程度か、ということ(その意味で夢オチもあり)

 上記はちょっと要約しちゃいましたが、真面目な内容がありながら大変面白く読ませる記事になってました。対比を主眼としたためなのか、押井監督はもちろん、宮崎監督も宮崎監督独特の(って言うか余人には真似し難い)リアリティレベルのコントロールをしてますよというところが読み取りにくかったようで、コメント欄に少し熱いツッコミが入ってますケド。

※余談 富野由悠季の場合
絶体絶命 → 二代目主役ロボが助けに来る。

 それより白状すれば、私はここに噛み付こうかどうしようかと思ってブクマしたような気も68%ぐらいするんですが(笑)、「これじゃないですかね。やっぱり。スポンサーの枠組みの中で最大限の仕事をしてきた人としては。ピンチは新商品が登場するためにこそ存在する!」って、この人は実は“分かってる”人だなぁと思って。

 そしたら、はてブでホッテントリーに入ったということで、わざわざお礼を言われてしまいました。恐縮!
 それにしても現在で、398usersはすごいですね!

あとみんな宮崎駿と押井守好きすぎです。
どんだけ好きなんですか。

 いやいや、まったく。

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[2008/08/07 03:57] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(3)
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