ΖガンダムII 恋人たち やっと観てきました。 

[2005/11/08] | 新訳Ζ | トラックバック(0) | コメント(7) | TOP ▲

いろいろございまして、一昨日22:00の回も結局見れず、昨日の朝、ようやく待望の「恋人たち」を観ることができました。
まだ疲れの抜けきらない頭で、ちょっとぼんやりと観てしまいましたが、フォウの最期には、不覚にも「グッ」とこみ上げてくるものがあって、ちょっと目を潤ませてしまったのは体調不良のせいばかりではなかったのではないかと思います。
白状いたしますが、私はTV版のΖガンダムを、本放送以来ほとんど見ておりません。どうしても見直す気にならないぐらい、厭な作品だったと言ってもいいでしょう。だから、旧作でのストーリー進行のディティールは覚えていませんし、新訳でどこが変わっているのかという比較は不確実だと思います。今回は特に、ネットでの評判なども極力目に入れないで、「まず作品を見よう」とかなり意識して心がけました。
そんな私がよそ様で何度もこれに救われましたので、一応「以下ネタばれ有」ということで、未見の方はご注意くださいますよう、お願いいたします。


と言っても、「ネタばれ」にあたるような感想はあまり書かないとは思うのですが。ストーリーは、やっぱり「難しい」と言えば難しいですよね。あらすじを思い出そうとするだけで、けっこう大変。(笑)
だからといって、TV版を見て予習して映画館に行く必要などは、全然ないと私は断言します!それは「逐一、話の進行を理解する」と言うことが、作品に感動するために必須の条件ではないと私は思っているからです。どんな映画でも、あるいは小説でも、あるいは絵画の画題とか、まあ考えてみれば分かることだと思うのですが・・・。
それで、物語の展開に「振り回されながら鑑賞する」楽しみを満喫したわけなんですが・・・。思ったのは三部作の「第二部」というものの難しさですね。ラストが第一部のような盛り上がり方をしない。それはもう、第一部はそれだけでも完結した面白さがなければ、後が続かないし、第三部は全体の締めくくりで言うまでもなく盛り上がるわけですが、間に挟まれる第二部ってのは、どうしてもその間の調整役を担わなきゃならない。(『スター・ウォーズ』でも「帝国の逆襲」は最後メリハリがありませんでしたね。)
今回の「恋人たち」で言うと、大きく前半(地上篇)と後半(宇宙篇)でふた山ありましたけど、どうしても前の山の方がインパクト大きくて、後半にそれに匹敵するものが来ないという苦しさは感じました。
キャラクターで言うと、今回は主役のカミーユの視点と言うよりも、前半で言えばフォウが「本線の情」を担っていたように感じられました。そこに感情移入して見てしまうというか。だからカミーユが一生懸命話しかけてきてくれるのが、本当に嬉しかったし、あのフォウの最期のシーンでは思わず涙ぐんでしまったというのも、まぁそういうわけです。
それが後半では・・・「本線の情」を主に担っていた役回りは、なぜかサラ・ザビアロフだったと思うんですけど、違いますかね?(今回は、あちこちのネット情報もなるべく見ないようにしてたので、皆さんの感想や、御大がどうコメントしてるのかとかもよく知らないのです。)サラって言うのがね・・・あまり好きなキャラクターじゃないんですよ。それで後半の流れにうまく入れなかったってのがあるんですけど。
・・・今、振り返ってみて、「あ!!」と思うのが、この「サラはあまり好きなキャラクターじゃない」って言うところで、TV版の印象を引きずって見てる自分に気づいてしまったってことなんですね。なんと言うことか、TV版の重力に魂を囚われて観ることを、かなり意識して警戒しているつもりだったのに、その罠にまんまと捕まってしまっている!
TV版のサラの悪印象って言うのは、考えてみるとカツ・コバヤシの「ウザ苦しい」印象と相当かぶっている部分があったのかもしれなくて、実際にはどんなキャラだったのか、正確な印象はよく分からないような気がします。
自分の問題点は分かったので、そこのところに注意して、「もう一度みたい!」それが今の一番強い思いですね。(笑)
いや、きっと見に行くと思うんですけど。

「恋人たち」は、あのTV版にあったギスギスとした感じが取れていて、戦いを描いた作品だと言うのに、本当に「優しい」情感の漂う作品に仕上がっていたと思います。ただ、それが、前に第一部の感想でササキバラさんが言っていたように、毒気を抜かれてしまって薬にもならないような虚しいものになってしまっていたのかどうか。あるいはそうではなくて、きめの細やかな「情」が、本編をしっかりと刺し貫いているものだったのかどうか。それを判断するときに、ほとんど忘れていたはずのTV版の遠い記憶がこれほどまで障害になるものだとは、思っても見なかったことでした。
これを作った富野御大は、そういう意味で、本当に大変だっただろうな、と言うこと。そして、TV版Ζ以降のガンダムというものの弊害と言うこと。そんなこともなんだかいろいろと考えさせられました。

ぐじゃぐじゃと入り乱れた人間模様という印象が強かったΖガンダムと言う作品を、何組かの「恋人たち」(たぶん最後のあれなんかは、シャアとハマーンの間の恋愛感情を強調して見せていたんだろうな・・・)というところに力点を置いて整理しなおしたことで、すごくすっきりと見えてきたような気がする点で、このサブタイトルの設定は慧眼だったなぁとまじめに感心します。
TV版との相違点を明確に言えないのでアレなんですが、第三部に向けての布石と言うか新たな伏線も盛り込まれていたような気がして、・・・まぁとどのつまり、「もう一度見たい!」です。「一回見て全部が分からなきゃ不満」なんてことは、私には全然ありませんから。何度見ても面白い、何度見ても発見がある、それって大変いいことなんじゃないんでしょうかね。

あと、とても印象に残ったのが、ヘンケン艦長がカツを引き受ける代わりにエマさんも欲しい、とアホ抜かしたのに対し、ブライトとクワトロが「いいなぁ・・・」と。あんなの前からありましたっけ?かなりツボでした。(笑)
大人の味わいだと言う気がしましたね。

考えてみると、ファーストを始めてみた頃、私はアムロと同世代でした。今から思えば、あれもずいぶんと「ウザ苦しい」キャラだったと思うのですが、同世代だったから許せていたのかもしれません。そういう意味で、TV版Ζの頃には、カツがどうしても我慢ならなかった。今の私には、ヘンケンやブライトやクワトロのほろ苦さが心地よかったりするものなのですね。(笑)

ファーストの劇場三部作は「ホップ!ステップ!ジャンプ!」で盛り上がったので、つい新訳Ζの第二部にも「ステップ!」を期待してしまったのですが、ファーストの第一作は、第二部「哀・戦士」に比べて初めから見劣りしていました。御大の劇場処女作ではなかったでしょうか。「哀・戦士」ではじめて、映画の面白さを富野監督も自在に駆使できるようになったのではなかったかと思いますから、あの右肩上がりと比較するのは妥当ではないように思います。

「恋人たち」とにかくもう一度見たい作品でした。そして早く第三部が見たい!第一部から最終章までぶっ通しで見てみたいですね。(「星を継ぐもの」のDVD早く買わなきゃ♪)
星の鼓動は愛

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コメント

> TV版の嫌いなところ

いろいろ有るのですが
一番は「戦場のど真ん中で茶飲み話をするな」でした
1stの時はアムロと言えども気を抜いてたら流れ弾に当たりそうな緊迫感が感じられたのに
「アムロ、いけないわ!!」
脱線しました

とにかくZはあれをやられる度に醒めてしまいました
微妙な感情表現とかシリアスな展開が台無しに思えたのです
(TV版最後あたりでカミーユがバイザー開けるシーンだけは好きですが)

その点がすごく自然に表現されてたので自分的にはOK!!
後は全部許せます←何様のつもりだ?偉そうに

キャラクターも深みが出ていい味でした
妙な深みも出てましたが(笑)

> 同感です

#「戦場のど真ん中で茶飲み話をするな」
茶飲み話というか痴話喧嘩というか。(笑)
自分たちが作っているものを客観視できなくなってる状態だったのでしょうね。しかし、その痴話喧嘩のほうが「ガンダム」だと勘違いされたまま、SEEDに至る、というようなことではないのでしょうか。
それでキャラクターの人間性を描いたような気になってしまうのは、アニメオタクの約束事の中でだけ通用する話なわけで。
そうして見ると、ロボットアニメの限界を突破しようとした「原点」への回帰が、ようやくに果たされつつあるのかな、という希望が見えてきたような気がします。(やっぱり誰かと感想を話し合うと、いろいろ見えてきて、嬉しいなぁ!)
とにかく「投げやり」だった一人一人のキャラクターの心の動きを、実に丁寧にすくってみせた第二作だったと思います。ストーリーの説明よりも、そこに力点が置かれていたと私には感じられて、とても好感が持てました。

> しまった!!

先を越された・・・・。

って、確か「星を継ぐ者」も私、そんなに早くには観てないんですよね(笑)。あわてない、あわてない。

> 少し慌てませう(笑)

お先に失礼!
でも本当に厳しいと言うか、なんと言うか。第一部ほど動員数が伸びそうにないというので、最終章の上映館数はさらに減りそうだというのが、もう決まったみたいにどこかで読みました。そういう影響があるのですよ、やっぱり。他の人の感想を少し読んでみようと思ったのですが・・・今日はまたこんな時間になってしまいました。眠・・・zzz...

> あわてました

ので、観てきました(笑)。
感想は「やっぱり第二部」ですね。絵に描いたような「中継ぎ」。ただ、最終章は「ガンダム史に残る(笑)作品」になるだろうと思います。めぐり会い宇宙のように「劇場で観なかったら後悔する」作品だろうと。
私の感想。パクってごめんなさい(笑)。

http://kay-scull.blogspot.com/

> そっかー

一度見た映画をもう一回見に行きたいってのはうらやましいですね。。
自分は、、、ナウシカ以来ないなぁ。。

>

すかるさん、ブログ新装されたんですね。おめでとうございます!すっきりとかっこいいところにお引越しされて。さっそくリンク直さなきゃ。へ~、コメントの表示に管理人の許可がいるのですね。前の所より表示も軽いし、よさげではないですか。

ひとやんさん、再訪ありがとうございます。映画は・・・高いですからね。でも、本当に見たい! ナウシカですか、懐かしいですね。宮崎アニメは一年ほどすればテレビ放映されるからなぁって、一回しか見ませんでしたけど。うちのリンク集にあるyasuakiさんのブログは、宮崎アニメに言及した内容が本店のホームページにもあるのでお勧めします。

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