アルプスの少女ハイジ 46,49,51話+α(笑)
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いや、ほんと素晴らしいです。地道な話なんですけどね、私のようなロボットアニメ好きが、じぃーんとしちゃいました。バンダイチャンネルキッズで放映中の『アルプスの少女ハイジ』、いよいよ完結です。
ここまで「絵コンテ:富野喜幸の回」だけを見るという変則的な見方をしてきましたが、この最終盤の部分は、結局ほとんど見てしまいましたよ。(笑)
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第46話 クララのしあわせ
第49話 ひとつの誓い
第51話 クララが歩いた
前回、車椅子のお嬢様の山暮らしが周りの人の負担になっているという話を書いたんですけど、はじめはハイジの大切な友だちだからというので支えていた人たちが、やがて心からクララ自身のために努めるようになってるんですね。それをお嬢様のクララも察していって、迷惑をかけたくない、と。…こういうのがですね、明確にセリフで説明されるんじゃなくて、見てるうちにだんだんだんだんと、こちらにも伝わってくるんです。こういうのこそが“芝居”なんだと思うんですよ。だから見飽きないんだよなぁ。
で、クララがペーターのおばあさんに本を読んであげて、感謝をされる。クララが泣くんですよ。それが「自分も人の役に立てるんだ」という喜びだというのは、ずっと後になって少し説明がありますけど。それが「クララのしあわせ」。実にいい芝居です。
第49話になると、クララのおばあさまがアルルに来ていて、いつの間にかロッテンマイヤーさんが退場してるんですね。で、富野絵コンテ回じゃないけどさかのぼって48話を見ると、おばあさまがロッテンマイヤーさんをフランクフルトに帰してるんですが、彼女泣くんですよ。…彼女は彼女なりに、本気でクララのことを案じているんです。本当に一生懸命に。クララが上の牧場へ行っているときに雨が降り出したら、はいたこともないズボンをお召しになって、ぬかるみで転びながらでも山へ登るぐらいに。私も歳をとったからかなぁ。いい結果は出せないんだけど、真摯に自分なりに誠意を持って努力してるのに報われないロッテンマイヤーさんに、何だか変に思い入れしてしまいました。(笑)
この物語は車椅子のお嬢様、クララが立って歩けるようになるという、それをひとつのクライマックスにして物語の環を閉じるんですけど。そこに向けてのクララの内面の描写がまたいいんだなぁ。(これも説明じゃなくて、芝居から察するところなんだけど。)
だんだん伝い歩きとかが出来るようになって、「車椅子はもう、しまってください」とアルムのおんじに頼むんですが、調子に乗って一人で歩こうとして転倒して、すっかり自信を失って。で、ハイジたちが目を離してる間に、車椅子を出そうとして、誤って車椅子を壊してしまい。斜面を無人で転がっていく車椅子を為すすべなく見ているクララ。そして駆けつけてきたおんじに「私、恥ずかしい」と。…その傷心のクララを暖かく支えるおんじがまたいいんだなぁ。(笑)
しかしクララが立てるようになったっていうのを、なかなかおばあさまに手紙で教えないんですねぇ。いいことほどナイショにして、後でビックリさせるというのはクララのおばあさまの得意技で。クララとハイジには、それがしっかり受け継がれているというのは笑えますが、おばあさまがちょっと気の毒ですねぇ。
ここまで見て最終話を見ない手もないんで、これも鑑賞。おばあさまとゼーゼマンさんの感涙に、こっちも貰い涙。でも、冬が来る前にクララはフランクフルトへ帰ります。フランクフルトの家で、歩く訓練をしているクララ。すると思いがけず、ロッテンマイヤーさんが「頑張ったらアルルへまた行けますよ」って励ますんですねぇ。ここも地味ですがじぃーんとしました。
春になったらまたクララが来る、というので、アルルの雪山で、色鮮やかな花々が咲き乱れる春の野をクララと一緒に駆け回るハイジの幻想でフィニッシュ。これだけの名作にしては、こんな終わり方かなぁという感じは少しありましたが、冬の後には春が巡ってくるという、そういうことなんでしょうね。
この名作、「高畑勲+宮崎駿+富野喜幸」のドリームチームの作品として私は見てきたわけですが、個人的に一番琴線に触れたのは、やっぱり高畑演出の芝居だったのかもしれません。でも、富野絵コンテでない回もチラチラッと見ると、どことは言えないけど、やっぱり富野さんの回のほうが芝居が濃密なような、そんな印象を持ったことでした。近ごろ忙しくてあまりじっくりアニメも見れない日が多かったんですが、この作品は本当に良かった。時を忘れて癒される名作でした。
[2007/09/04
02:02]
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