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『コードギアス』 Stage24 & 25 スペシャル
[2007/08/19] | 感想系 | トラックバック(1) | コメント(0) | TOP ▲
BIGLOBEのネット配信で見ていると、あちこちで感想が出尽くしたころになってようやく見れるようなあんばいです。(無料配信終了間近。 8/21 10:00まで!)
前にも言いましたけど、この作品の場合、相変わらず、冒頭と最後のC.C.のまとめで、物語の要点としては、けっこう言い尽くされちゃってるんですよね。
一縷の希望は、ほのかな願いは、絶望からこそ生まれいづる。
話としてはめちゃめちゃ入り組んでいますけど、私はここで物語が終わって、それでいいんじゃないかと思いました。見終わった直後に書いたとおり、「広げまくった大風呂敷とか、張り巡らした伏線とか、どうも本質的には“どうでもいい”と思う人なんだという自分のことを再発見」。(笑)
物語としてきちっと終わっているかどうかでいうと、大いに盛り上がった「いいドラマだったなぁ」という印象で。『THEビッグオー』の前半の終わりでは、こういうのは許容できなかったんですけど、そのへんのどこに違いがあるのかなぁと反芻してみています。(まあ、もうひとつは、ここまで苛められるとキャラクターが可哀相で、これ以上は許して、みたいなヘタレなところも私にあるのかもしれません。)
「なんのこっちゃ」と解せない気がしたのは、事ここに至って、“全能感”を目いっぱい謳い上げた前期OPで最後を締めくくったところぐらいで。(これは何かの皮肉?それとも?)
ここから先のことは、お前には関係ない!
お前の存在が間違っていたんだ!
お前は世界からはじき出されたんだ!!
もうひとつ挙げれば、どうして最後にルルーシュが、今さらスザクのこのセリフでキレるのかなぁ?とか。少し不思議。
ブリタニアの少年ルルーシュが望んだのも、小さな幸せに過ぎなかった。特別なことではない。
谷口監督の振幅の激しいドラマの作劇の方法論というのは、大衆演劇的なものの応用だという理解をすべきなんでしょうね。これはけなしているんではなくて、もの凄く誉めているんです。
それでも、こんなフォローが入らざるを得ないのは、さすがにルルーシュが可哀相になったのか、それとも、最後の最後に演劇的な空間を、身近なところに引き付けて見せなければ、せっかくの物語も有効に機能しないということなのか。
ただ、我々が住むこの世界は、人それぞれの社会環境や立ち位置によって、さまざまな様相を見せており二元論では語りきれないと考えます。その語りきれない部分をアニメーションという形で表現し、物語的に昇華させるというのが本作品の目論見の一つです。それをすることにより前述した二元論の疑問にも答えることが出来、また、エンターテインメントを成しえるのではないか?と考えています。
こういった作劇論は日本のアニメーションがかねてより持っている「華」の一つだと思っています。そのような様々な「華」が長い日本のアニメーション史の中で生まれてきたと思います。
本作品の目指すところの一つに、それら「華」を受け継ぎつつ、尚且つ、新しい「華」を作り出し、良い意味でのアニメーションの新しい可能性を作り出したいと考えています。
crow_henmiさんは、「テーマを語るために物語が供物にされている感覚」という言い方をなさっていて(「逆向きのデウス・エクス・マキナ」という表現もまた興味深い!)、それも分かるような気がするんだけど、ただ、こう明け透けにテーマを提示して、その解としてグダグダに生のスパイスを突っ込んだエンターテイメントを見せられると、むしろ「視聴者の反応を見過ぎなところがあって、こっちの生理的なリズムと妙に干渉するところがあるのかもしれない」というfoo_fighterさんの感懐のほうが、私の個人的な印象には近いです。
つまり、これは私のアニメを見る場合の一般的な態度には著しく反しているんですが、“描かれているテーマ”に対してではなく、“描き方の方法論”のほうが気になってしまって、そっちに反応してしまうんですね。
とは言いながら、とにかく谷口悟朗監督という人の、圧倒的な力を感じた作品でした。ドラマ的にボルテージを高めきってしまったこの状態で、続編があるということが、私にはむしろ信じられないぐらいなのですが、どんなものを見せてもらえるのか、期待して待つとしましょう。
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レビュー・評価:コードギアス 反逆のルルーシュ/Stage24『崩落のステージ』・25『ゼロ』
- [2007/08/20]
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