機動警察パトレイバー the Movie
いやぁー、なんともスカッと面白い作品でした!テレビ版はちらちらっとぐらい見たことあったんですけどね、押井監督の作品には疎いもので、劇場版がこんなに映画としてまとまってるなんて、知りませんでしたよ。ってなわけで、『機動警察パトレイバー』劇場版第一作(→Wikipedia)の感想メモを記しておきます。
![]() | 機動警察パトレイバー 劇場版 |
冒頭の暴走無人レイバーとの戦闘場面は、“おほっ、こりゃロボ好きにはたまらんサービス!”っていうか、作ってる人もこりゃ好きだわって感じで。(好きなことやってるっていう、その感じはわりと全編通じてありますけど、この場合はそこがいいところなんでしょうね、たぶん。)
物語の背景になる“バビロンプロジェクト”の話をしながら、この世界観のベースになる“レイバー”と呼ばれるロボットについての解説も抜かりなく、“方舟”、“零式”、“HOS”などのキーになる要素も早々に顔見せして、「やだなぁ、問題なんてあるわけないですよ」とか、「何となく悪役っぽいと思わない?」とか、パトレイバー初見の人間も含めて、物語の導入への配慮(と、後になって分かる伏線の設定)は行き届いている。・・・と言いたいところですけど、キャラクターに関してだけは。それぞれに個性があって面白いんですけど、初見の私には正直ちょっと辛かったですね。(誰がシリーズのレギュラーで、誰が映画だけのゲストなのか、よく分からないですし。香貫花さんの登場シーンとか、先入観ゼロの初見の人間にはつらかったなぁ。だいたいこの作品、普通に人物名が凝りすぎですよー。)
しょぼくれた刑事が歩き回っていた東京の町の風景っていうのが、重要な“役者”のうちってのは、まぁ分かりましたよ。あと、「時代遅れの技術屋」のセリフの重さとかもね。(重くて厚みがあるのは主に脇役で、主役級の二人はなんだか存在感が薄いですけどね。)
そうそう、“シゲさん”(声:千葉繁)の長セリフ!好きですねぇ、押井さんはもう!(声優ネタで言うと、主人公遊馬の古川登志夫は“諸星あたる”ですしね〜。あとハマーン様とか、今は亡きセイラさんとか、そのへんは声優ネタには疎い私なりにも嬉しかったですけど。)
それよりも後藤隊長ですかね、この人カッコ良すぎ!「台風がしでかしたことであれば、それが何であれ、責任がどうこうという問題にはならんと思いますが?」とか、「四択」でも通じないところをそそのかしておいて、部下には「可哀そうなのはこっちさぁ」ですからねぇ。(笑)
いちおう警察ものなだけにミステリー仕立てのストーリーなわけで、事件謎解きの要素については、ちょっと類型的だけど構成自体は巧みだなぁと。で、最後、嵐の中の山場の設定。「火災発生時に使用するエマージェンシー・システムでパージする」とかいう方法論は、ちっと強引だけど、娯楽作品の王道を行ってる見せ場でしたねー。これは劇場の大画面で見たかったかも!
いやまあ、しかし、これが1989年の作品ですか。先見性もいろいろあるんだろうけど、今見てしまうと“バブル”=“バベル”だったんだなぁー、ってそっちの感も強く。(←「お上手でないのね。」)
ただ、psb1981さんが言っていたように、「必要以上にシリアスにしない」っていうスタンスの妥当性っていうのは認めるしかないかなぁ、これだけ楽しんで見てしまうと。だからあえてケチをつけると、“楽しんで見すぎちゃうでしょ、これじゃ”みたいな話になっちゃう。・・・そのへん、どう考えればいいのか、まだよく分からないので、もう少しシリーズを見てみて考えてみたいかもしれません。(たぶんね、私もこのバブルな時代の感覚知ってる人なんです。だから余計、ちょっと考えなきゃって。)
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