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「批評」と「感想」 

[2007/02/17] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 “批評”以上に、“感想”ということは、本来難しいのだというコメントを、h-nishinomaruさんからいただきました。従来から私も感じていたことを、言葉にしていただいて感謝申し上げます。一人の観客としての純粋な“感想”というものがあり得るのかどうか。――ふと思い立って、“批評”と検索してみました。

ある事物・事象についての、何らかの思想・主張を持つ者による個人的見解の発露(意見提示)。

批評は近代には大いに力を振るったが、21世紀の今、批評が果たす役割がいかばかりなのか、疑問ももたれている。ことにインターネットの日常化により、批評家というプロの存在が危うくなっているかもしれない。

批評とは - はてなダイアリー

 何らかの思想も主張もなくして個人的な見解、意見などあるものか、それに個人的見解というのでは、批評も感想も違いはないではないかと思ったのですが、この中で、たぶん思想も主張もない文章というのは、次に書かれているようなものを指して言うのでしょう。

佐藤:びっくりするのは、他人の感想自体をトラックバックしてる人がいるじゃないですか。「ここが僕が考えていることと一番近いぞ」みたいな。何だ、そりゃ!と(笑)。

東:感想の転送、転送ですよね。

佐藤:小説の引用が転送されているんならまだわかるんですよ。打ち込むのが面倒くさいんだなとか。でも感想が転送されると、君の意見はどこにあるのかと言いたくなってしまう。

小学館::ガガガ文庫:ガガガトーク: 東浩紀 - イシイジロウ(1)

 インターネットを眺め回していると、これに近い感想を持つことはしばしばあります。ただ、それと同じぐらいしばしば、「そうか、そういう見方もあったのか」と膝を叩くことも多くあって、それは紹介したいのだけど自分の発見した新知見ではないですよ、という意味で、引用したくなることは少なくないです。
 批評家とは、「批評を生業とする人。評論家。」(批評家とは - はてなダイアリー)だということで、それを生業としている人にとっては、どの部分が引用もしくは他人からインスパイアされた部分で、どこからが自分独自の(自分が売り物としている)見解であるかを厳密にすることは、営業上からも不可欠なルールなのでしょうね。けれど、それは推奨されこそすれ、生業とはなんら無縁のところで、ただ書きたいという思いに衝き動かされてキーボードをカタカタ叩いている、多くのブロガーたちにまで延長されて厳しく適用されねばならないほどのルールなのかどうか。言うまでもなく、より重大な問題は、こうした業界ルールに従って記述されたものであるかどうかよりも、筆者独自の視点がそこに存在するかという点に存するわけです。

 私の個人的な感覚では、インターネット上のブログに書かれるような文章では、(他人の見解を自らの発見の如く偽ることは論外としても、)ひとが書いた内容に「そうだそうだ、その通り!」と無邪気な賛意を表明することも、あり得るばかりではなく悪いことでもないような気がしています。
 なぜならそれは、無償のものであり、プロがマスメディア上に書いたものならば書籍を購入するなどの手段でなされるだろう、賛同する意思の表明は、ここでは文章の巧拙以前に自らもキーボードをカタカタ叩くことでしか、相手に伝わらないからです。(コメントだったりトラックバックだったり。ただ言及リンクをするだけでも、わずかではあっても相手のアクセス数を増やすことで、間接的に意思を伝えることができるかもしれない。)
 それはさておき、無邪気な賛意の表明は“批評”ではなく、そこに独自の視点があるかどうかが問題なのではないか、ということです。ここで難しいなと思うのは、地上に無数の書籍があり、インターネット上にも数え切れないほどの文章が日々書き継がれている中で、その見解の独自性を保証するものはどこにあるのか、ということなのかもしれません。h-nishinomaruさんは「書評家とは、およそあらゆる文芸作品から、そのパクリネタをわざわざ探してくる職業」と面白い意地悪を書いておられました。ネタ元を探り当てて、その動かぬ証拠を突きつけることも、確かに独自の知見となり得るでしょうが、それはあくまでも“視点の持ち方のひとつ”でしかないように私には思われます。

 今回もまた長くなりそうなので、続きは記事を改めます。

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