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“アニメ産業”についての青臭い書生論が少し脱線 

[2007/01/15] | アニメ全般な話題 | トラックバック(0) | コメント(1) | TOP ▲

 「アニメーター残酷物語」は都市伝説?という記事にいただいたコメントにお返事を書こうと思ったら、やたら長くなってしまったので、記事にしちゃいます。

十年前なら呆然とする数字でも、今ではありえます。というのも悲しいものがありますね。
その意味では日本全体が構造的にアニメーター化しているといえなくもないし、それを推進している亡国与党と賛成野党がアニメーター、でなくアニメ業界に関わっていくという行動にはむしろ寒気を覚えます。
まげまげさんのコメント


 本当に難しい問題です。「日本全体が構造的にアニメーター化」ってのは、深刻すぎて笑うに笑えない話ですね。聞こえてくる範囲では、少なくともアニメ業界の中でも一部の人間は成功を収めているらしいですが、底辺層はかなり悲惨に貧しいというのも間違いないらしいです。(うーむ・・・。)
 ここで問題になるのは、実力のある人間はきちんと正当に評価されて成功するシステムがあるのかどうか、ということが一つあります。また、底辺の人間の生活レベル・労働環境は、現代の最低限の社会水準を維持しているのかどうか。そのあたりで、才能のある人間が希望を持って入っていける業界の状況なのかどうかというようなことは、門外漢の一アニメファンの立場であっても、多少は関心を持っていいような事柄のような気がします。ただ非常に情報は断片的で、よく分からない点が多いですから、どういう言い方をすれば状況が改善されるのか、頭が痛いですね。

 どうも漏れ聞こえてくるアニメ産業の構造から、前近代的な雰囲気がぷんぷんしているのは、私の印象では確かにそうなので、少し関係あるようなないような話を書いてみます。
 まだ日本に近代産業らしい産業が育ってなかった明治時代に、キッチュな美術工芸品が日本の主要な輸出品だったことがあるそうです。もともとはジャポニスムの流行を背景にしたものだったそうですが、売れ筋を追いかけるあまりにどんどん極端奇妙なデザインになっていって、産業構造の近代化にも失敗し、凋落の一途をたどるのですが・・・。
 工芸は長く商工省の管轄で、文部省(文化庁)が関わりだしたのは、ずいぶん後になってからだそうです。そして産業としての工芸を支えていたのは、前近代的な徒弟制度でした。
 もともとは人々の生活と密着した中で培われた技術を活かしたものが「工芸」だったわけですが、こうした経緯を減る中で、生活と遊離して特殊なものになっていってしまったがために、特別な保護を必要とする「伝統工芸」になっていってしまったということがあります。(これは「伝統芸能」などでも似たようなことが言えるかもしれません。)

 こういう話が、アニメ産業の話とよく似ている気がするのは私だけでしょうか。
 歴史から何かを学ぶとは言っても、どこで何をどうしていたら、どうなっていたのかというようなことは簡単には語れない話です。政治経済の話、労働問題、みんな私は門外漢なんですが、ただ経済界とか、お役所のやりそうなことってのは、今も昔もあまり変わらなさそうなんで、過大な期待はできないとは思っています。素人意見ですが、お役所に、アニメに理解のある人が少しでもいるのなら、目先の利益に惑わされるのではなく、長い目で見て、人々の暮らしに根ざした豊かな文化としてのアニメーションを守っていくために何ができるのか、真剣に考えてみて欲しいですね。
 コンテンツ産業として云々という経済的側面よりも、青少年に与えるアニメの影響(教育的側面?)なんかも考えたほうがいいんでは。それは暴力の描写がどうのこうのという以前に、“夢を持てない環境”にいる人たちが作ったものを見て育てば、“夢のない子どもたち”になるのも当たり前じゃないですか、というようなことです。
 どの産業でも今はそうなのかもしれませんが、多くの人が、働くことに何の夢も持てない時代のような気がしています。才能の有無にかかわらず、誰もが人間らしい最低限の暮らしを営めるように努めることは国の責任だし、それには生活保護みたいな話ばかりじゃなく、人々が希望を持って働けるよう必要なシステムを、きちんと整備維持することも含まれるはずです。もちろん才能のある人には、その才能に応じて平等にチャンスが与えられるべきだということも、そこには含まれます。
 労働問題というと、政府(与党?)は労働者側の発想に立って考えてはいけないと思ってるんじゃないかってぐらい視野が狭いような気がするんですが、目先の経済的な観点だけではなく、未来にわたって“豊かな国”を作っていくために、行政はどう関わっていくべきなのかを考えてこそ「政治」なんだと思うんですがね。(…門外漢の癖に今日は脱線しすぎました。)


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コメント

> アニメーターと徒弟

これね、何が一番違うかって言うと、「アニメーター」という言葉でひとくくりにされてるところなんです。一般的な徒弟制度は下働きはホントに下働きで、製品の製造を基本的には全く左右しない。

ところがアニメーターには「動画」や「原画」、「作画監督」などがいて、徒弟的に昇進はするものの「動画がいないとアニメーションが完成しない」という根本的な矛盾を抱えている訳。
つまり、本来なら動画から原画、作監とリニアに昇進するのではなく、それぞれにペーペーとベテランが存在するべきなんです。しかし実際にはベテランの動画もペーペーと全く同じ「数」でしか評価されない。

本当の「アニメータ残酷物語」は、評価されるべき人が評価されない構造が「当たり前」のようにその人達自身によって語られている事なんです。
これは多分、「中にいる限り見えてこない」ところ。多くのアニメータは他の仕事をほとんど経験していないから、それが歪んでいる事にさえ気付いていないんです。

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