「決定的にオーガニック的な何か」って・・・ 

[2007/01/10] | 御大 | トラックバック(1) | コメント(0) | TOP ▲

 この頃ずっと、車の中では『ブレンパワード』のサントラ(by菅野よう子楽聖)を聞いています。…何ていうか、一日の中で、車の中にいる時間が自分の中では一番癒されてしまっているという。(←ぉぃ
 で、運転しながら、ふっとした瞬間に頭の中に「チャクラ・エクステンション!」とか浮かんでくるんですよ。(…ちょっと危ないか。)

ブレンパワード サントラ(1) ブレンパワード サントラ(1)
TVサントラ、アルトゥール・ステファノウィクス 他 (1998/08/05)
ビクターエンタテインメント

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 私の中では比類ない作品であるブレンなんですが、富野アニメが好きだと言う人の間でも評価は微妙で。たとえば、ブレンの戦闘シーンとか、ハチャメチャで「わけ分からん」といったような感想をときどき聞くわけです。
 全身でブレンの音楽を浴びながら、つらつらと思いついたんですが、ブレンパワードでの戦闘シーンというのは、文字通りに「気のせめぎあい」なんだよなぁと。だからミリタリー好きの諸兄が喜ぶような、(ガンダムでは見られるような)戦術戦略なものだったりとか、そういうものとは初めから異質なんですよね。ただ、それをアニメ的に映像にして表現する場合に、銃だったり剣だったりといった視覚化の仕方をするより他にはないっていう、それだけのことであって。
 それが、ロボットものの第一人者みたいに言われてきた富野監督の限界であるのか、それともそういう入口からでないと作品に入っていけない私たちガンダム世代に向けた配慮であるのか、というようなことをぼんやりと考えていたんです。
 そういうところから、ちょっと発想が飛躍しまして、ブレンの作中で何度も言われていた「決定的にオーガニック的なもの」って、何だったんだろうと。――それは月並みに言葉にしてしまうと、結局はやっぱり「愛」みたいなことになるような気が私にはするんですが。
 ただ、そういう解釈それ自体よりも、その辺を「寸止め」にして、最後まで明確な言葉にしては語らないというのは、どういうことなんだろうかと。
 ハリウッド映画だったら、はっきりと「LOVE」というと思うんですね。あるいは、たとえば『風の谷のナウシカ』(by宮崎駿)では、「何という友愛といたわりの心じゃ!」みたいなセリフがあったんじゃなかったかと。ブレンはそういう作品じゃないだろって言っちゃえばそれまでなんですが、それを言わせることを前提に組み替えることはいくらでもできるし、そのスキルが富野監督にはないとは私には思えない。
 だから、最後の「そのこと」だけは、自分の頭で考えなければダメだという、そういうことなのかなぁと思ったんです。
 富野監督の作品というのは、もちろん架空のものではあってもどこかで現実に根ざした「認識」というものをどこまでも追求していくそれであって、そこでは認識を超えたもの(愛だったり正義だったり=「理念」の範疇に属すもの)は常に寸止めに留まって、はっきりとは示さないということが、ひとつの不文律のようになっているんではないかと。
 ただブレンっていうのは、そこが本当にもう、「そこであと、もう一押し」っていうぐらいのところまで、来ていた作品だったのかなと。でも、そこはやっぱり言わない。でも、だから、きっと私は好きなんです。

 「チャクラ・エクステンション!」


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[富野][トミノ]ブレンパワード14「魂は孤独?」

ブレンパワード 第14話 魂は孤独?(B-ch) 脚本:面出明美 絵コンテ:川瀬敏文 演出:渡邊哲哉 作画監督:津幡住明 またしても変なタイトルである。戦闘シーンの連続の話に、このようなタイトルをつけるセンスはイエスだね! それにしても、今回の話は中盤の山場の全面