『ガサラキ』 Vol.7~ 一気に佳境へ!  

[2006/12/05] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 来ました、来てます!一気に、ラストアクションへと物語が動き始めました!

ガサラキ Vol.7 ガサラキ Vol.7
高橋良輔、 他 (1999/07/25)
バンダイビジュアル

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第18話 裏窓 滾りたつ 世に背を向けて 裏窓の ガラスの曇り 頼みて潜む
第19話 慟哭 義にて逝く 人の最期を 目に刻む 暗き海原 慟哭を吸い
第20話 動乱 動乱の 時代のうねりの 直中で たった一人の 面影を追う

 「しかし、そんな連中がどうしてユウシロウを?」そうなんですよね。ほぼ完全な未来予想に基づいて動いている中で、一清や広川参謀の想像を絶しているのが、ここ(アジアン静脈瘤)でのワンさんたちの動き。
 京でクガイの“御陵守り”をしていたのは豪和儀一郎。今は先代となった乃三郎の兄だったのですね。そういえば、乃三郎はこのところ出てきませんが、どこにいるんでしょう。
 「理想を具現化する手段、…しかし広川さん、それを使ってしまった瞬間に、理想は砂の幻想となってしまうのではないですか。」そう自問しながらも、クーデター決行へと向かって行く一清。――これに対するのがワンさんのあり方でしょうか。「いいものだなぁ、何の邪心もなく、人のために命をかけられる一瞬というのは。」
 (またユウシロウの顔が崩れてる…彼の顔の作画は難しいんですかね。)
 ああ出てきた、刑事コロンボ…じゃなかった、脇坂検事。そうか、彼はちょい役ではなかったんですね。(久しぶりに出てきましたけど、普通に見ていて、あのときの彼だと覚えていられたかなぁ。)
 速川隊長と西田さんの問答は、食事もとらずにまる二日間も続いた?(そりゃ、ちょっと無茶じゃ…。)
 「野望を達成するための道具でしかないことに気付いたから」という、ユウシロウの言葉に対置されるのが、速川隊長の回想でしょうか。まず誇りを持て、誇りは目的の中から生まれてくる、目的、つまり私たちは何を求め、何を成就すべきなのか。――「この特自に身を置いたものは、まず例外なく、自分は何をすべきなのか、日々問い続けることになる。しかし結局答を見出せず、辞めていくものや、あるいは現実の生活に妥協し、答を求めるのをあきらめるものもいる。だが、多くは悩み続け、答を見出せぬまま、退官の日を迎えることになる。何を隠そう、この私も、未だに問い続けている人間の一人だ。しかし最近はそれでもいいと感じるようになってきた。なぜなら、問い続けることで、自分が求めているものは何なのか、それに少しでも近づけるような気がするからだ。ただし、その理想が何かまでは聞かないでくれよ。」
 ワンさんもかっこいいけど、速川隊長も、かっこよすぎます(笑)。このセリフは“特自”ということに限らず、普遍的な“人のあり方”についての問題提起だというような気がしました。しかし、逡巡の果てとはいえ、隊長が西田さんに協力を申し出るとは、意外でありました!
 「探してみるつもりです、みんなを。」「みんな?」「ええ、特自の仲間です。」“仲間”という言葉の響きが嬉しいんだけど、その頃、仲間たちは…という胸が苦しくなる流れですね。そしてシンボルに襲われてミハルは奪回され、ワンさんは命を落とす。
 「自ら悩むことを否定してはならない」と揺れ動くTA中隊の面々の内面を、とても丁寧に描く。動乱の渦中に呑み込まれる前の揺れる気持ちを、的確になぞるだけでなく、ついに動乱に直面した人間の率直な動揺も、丁寧すぎるぐらいに丁寧に描写しています。私は、『ガサラキ』という作品のこういうところが好きですね。長い長いセリフで語られるイデオロギーは、時々聞いていてつらくなりますが、短い描写をつなぎ合わせながら醸し出される情の流れは、すばらしく秀逸だと感じます。
 国会前の暴動鎮圧に向かうTA中隊4機のうち、2機の配備が遅れることになるのは、ほんのちょっとしたトラブル。――その些細なトラブルが、この先の展開にどのような重要な影響を及ぼすのか。徒手空拳のユウシロウが、豪和清春や、安宅大尉に頼んだこととはいったい何なのか。
 首相の狙撃や、爆弾テロは、本当に暴徒の中から起きたことなのか、それとも広川参謀の陰謀なのかという疑問もなんだかありますね。
 すごいです、ドキドキしてます。こんなところで以下、次回なんて、うーん、それはあまりに残酷!!
 
 


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