『ガサラキ』 Vol.6~ 何!? この濃密な情報量は… 

[2006/11/26] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(1) | TOP ▲

 いきなりオープニングが変わっていたのでびっくりしました!(エンディングもね。)

ガサラキ Vol.6 ガサラキ Vol.6
檜山修之、 他 (1999/06/25)
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第15話 閾(しきみ) 嵬と嵬 に入りて 今ぞ見る 我が源の 蒼き哀しみ
第16話 宿業 我を灼く 宿業の火や 古都の空 修羅と染め抜き 夜叉と照り映え
第17話 混沌 混沌の アジア極まる 十字路で 過去と今とを 負いて佇む

 そして、いきなり時代は千年遡ってさらにびっくり!(ユウシロウとミハルは、千年前でもユウシロウとミハルという名ですか…。)
 渡辺綱が長々と語る。
 …神譲り。…皇(すめら)が倭より王位を簒奪。
 …神事を忘れたカイを戦に用いるに何をためらうことあろう。
 …ガサラキの神事の中で生み出されたクガイ、それがガサラキの意思なのか、それともわれらにあてがわれた業なのか、誰一人知るものとていない。
 …互いにわれらを争わせ、いずれはその流れを絶やさんとして。それこそがクガイの神事。
 …戦の神、結局は人が生み出した伝承に過ぎない。しかし、今はそれも終わった。誰でもない、お前が終わらせたのだ。お前は神事を破った。ガサラキの寄人である物寄せが、自ら神事を捨てたのだ。もはや、クガイが神の意をあらわすことはない。否、クガイはその本来の姿に戻ったのだ。…武具だ、武具としてのクガイだ。…

 ちょっとねぇ、濃い!濃いよぉ!「すめら」で皇はともかく、「いもじ」って耳で聞いて鋳物師と理解するのは大変だよ。おお、すずらんだ…。(ちょっとだけなごむ。)「われは閾(しきみ)に心を埋めた。」――ゴホゴホ。いくらなんでも濃密に語りすぎる気が。しかも二話続けて問答無用に千年前の物語を続けるか…。
 「あの鬼神、是非にも神拠りの地に誘わねば…」この天皇の傍らにいる尼僧、何者?
 「古の縁起はこうも伝えている。そのとき、ガサラキに打ち勝つカイあらわる。彼、遠雷を打ち破り、クガイを生み出す。強いカイこそ生き残る。それこそが本来の姿。ユウシロウがそうでないと、どうして言えよう。」綱も何を企む?そういう話といえばそれまでだけど、謎の存在である“ガサラキ”が出てくると、誰も彼も、全部「?」になってしまう。
 「変わらぬときなどない、変えられぬ運命などない、誰かがそう叫び続けている、この心の中で、繰り返し。」ユウシロウもまた、このとき既にただの人ではない?
 「物寄せの怒りに誘われ、鬼神はかの地へふり来る。現れよ、真の恐怖」
 「ガサラキの遠雷」
 「それは、かつて白村江の戦いで、ひとときに400の軍船を葬り去ったという、神の焔(ほむら)。焔に導かれ、今、真の恐怖が降誕す。」
 白村江の戦いは、663年。(ん?この歴史観は九州王朝説?)“鬼”と闘ってその腕を切ったという伝承の有名な渡辺綱(953~1025年)は源頼光に仕えて四天王の一人と言われていたことになっていますね。『ガサラキ』の中では、渡辺綱は滝口武者、源頼光は北面武士、となっているのかな。
 あの怪しい尼僧とユウシロウは、白村江の戦いで既に出会っていた模様…。

時の重みに耐えかねて、ミハルの心は閉ざされた。俺たちは街へと逃げ込んだ。その街は、昨日と明日の境目を持たず、諦めと希望が混在し、善と悪との色分けもなかった。(次回予告)


 あのオープニング、エンディングは15話、16話だけ特別だったんですね。(少し安心。)
 ユウシロウとミハルはどこに来たのかと驚きました。そうか、ここが以前に出てきた“アジアン静脈瘤”なのか。
 アメリカの穀物輸出の一時停止を西田が予測。(この“フェイク”の演習は何?)ユウシロウの出生が、こんなところで明かされるか…。
 穀物取引の停止に伴う暴動と経済の混乱を見越して、事前に自衛隊を動かす広川参謀。ベギルスタンのTAを米軍が本格採用?(さっきのフェイクの演習がそれか。)そうなれば実験中隊の力が必要?(クーデター後には米軍の介入を想定してるのか、この人たちは?)
 あーあ、ユウシロウ、見つかっちゃった。豪和側とシンボル側の両方で探している描写。なるほどなるほど。
 予想される社会の混乱。スケープゴートは静脈瘤。混乱に乗じた勢力拡大を図る大陸マフィア……いやぁ、とにかくすごい情報量です。
 前にラジヨさんのご示唆くださった、話数短縮のようなことがあるのか、それともエヴァ的な衒学趣味の影響もあるのか。濃い話は決して嫌いではない私ですが、この三話(特に平安篇の二話)の濃いのは、“情”ではなくて、“情報”。何がどうなるのか分からないので、この先を見ていくために“とりあえずメモメモ”というような状態。(構成的には、ここでこれだけ謎解きを入れておいて、あとは一気にラストアクション?)
 そういう意味では、追っ手に迫られ逃げ惑うユウシロウが手にしているのが、ミハルと育てているすずらんに水をやるための如雨露。こういうちょっとした描写が、いいなぁと思った私なのでした。



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コメント

> ガサラキは私も好きです

「隊長!あれはなんでありますか?!」
「砲塔、追随できません!!」
あれはよかった。
ブログ村でおみかけしてリンクたどってまいりました。

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