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「V.S富野由悠季」 飯島愛ってすごいですね! 

[2006/11/12] | 御大 | トラックバック(0) | コメント(4) | TOP ▲

日経エンタテイメント2006年12月号No.117 飯島愛「お友だちになりたい!」最終回ゲスト 富野由悠季:シャア専用ブログ

 飯島愛ってナニモノ?いや、いくら私でも彼女が誰かぐらいは知ってますけど、その質問の鋭さにびびりました。「どう違いますか、ご自身と今の若い子たちの感性と」ってズケズケと訊けちゃうって、すごいよ。今の若者の感覚は「とにかくわからない」と御大は正直に語るんだけど、プレイボーイ誌とかでもないのに、そこから“セクハラ話”に暴走するのは笑えます。

富野 みんなに優しくというと、こうなるんですよ。そうすると、セクハラになるらしい。だから今、めざしていることがあるんですよ。セクハラでないように触る。そういう高潔な男でありたいと。


…腕に触ることでみんなに優しくってのは、“身体性”のことを言いたいのかなと思わなくもないですが、どうだと“高潔”な触り方だと言うのやら。(笑)
 が、何しろそういう男と女の“志”の話ですね。パターン化、記号化された“愛してる”ではない言い方で、しかし個々の心に響く言葉に、「あまねく100万人に伝わる」普遍性を持たせるべく頑張るのだと。

飯島 何がしたいんですか。すごく失礼な言い方ですが、最後の一花咲かせるぞ、男として、みたいになっちゃっているんですか?


…まあズケズケと。そんなストレートに核心に迫っちゃって、飯島さん!(笑)
 「自分の分身、意識を何百万人に伝えたい。作品を作るときに思うのは、そこなんですよ。100万人の人に、その言葉、フィーリングだったらわかる、とか了解してほしい」…けれども、それは『ガンダム』では果たされていないとおっしゃる。
 「触っていい」というのを、頭で考えるのではない交感とここでは考えるとして、特定のターゲットだけに訴えるのではなくて、本当にあまねく伝えたいんだ、と読んでみます。そして、これを“志”の話として、「その子を美しくできるだけの力を自分が持ちたい」というのを、たとえば頭の悪い人間や、教養のない人間や、心の貧しい人間に対してさえも…というふうに読めば、とんでもない高い望みを語っているように思えます。
 オジサンは夢でも見ちゃってるのかと思えば、一方では「だけど、『ガンダム』を30年近くやらせてもらって悔しいのが、そういうふうに自分が思っていることが人に伝わらないということがわかったこと」という現実認識は、実に痛々しいですね。
 それどころか「20年で時代ががらっと」変わる中で、つかみとしては「『SEED』的なキャラクターがあったほうがいいんだろう」と思いつつも、そういう「今の時代に伝えるためのキャラクター性が好みに合わない自分」も分かっちゃってる。「かなり欠陥人間なんじゃないのかな」、「その部分を自分の中でどう消化すればいいのか迷っている」ということを、思いがけないぐらい赤裸々に語ってますね。
 本当は嫌いなものを、どう好きになるかの、自分の中でのバランス。「取り入れて、次の作品に吐き出すことができるだろうかと、年を取れば取るほど一生懸命」というのも、なんか、この人にして切実にそうなのかと思えば、私には衝撃的な告白のような気がしました。
 「若い人への迎合」では堕落。といって、偉ぶって嫌われてもダメ。そうしたことを今、「年を取って初めてわかる大問題」だと、切々と語るなんてね…。

飯島 ハートですよ、最後は。
富野 その若さでそういうことが言えるって、えらいですね。

 
 飯島愛という話相手を、御大は皮肉じゃなしに認めてるのかな、って思いますが、彼女が「ガンダムはすごい」と言い、富野さんが「あんなのごとき」と言ったところへ、「何て失礼なことを言うの。失礼ですよ、本当に。『ガンダム』に謝ってください。」…とまで言えてしまうというのは!そこまでいくといったい何なのって感じがします。(このコーナーのタイトルは「お友だちになりたい!」ですか。うーむ…。)
 ファーストガンダムを見て「お前たちはみんな若かったのね」と言っちゃうのは…。ひとに「その若さで」とか言ってる場合じゃなくて、自分であれがあの時できたのは“あの若さだったから”というような感覚が、今の富野さんにはもしかしたら足りないのでしょうかね。「なぜ今、できない」って、普通はそういうことに過ぎないと思うんだけど。――この4、5年、がんがんプレッシャーを感じて、「いちいち打ちのめされてきた」ということを、どうして今、飯島愛ちゃんに心を開いて語っちゃうのかなぁ。

結局、監督とか原作者とか物語を作る人が「これだ」と思って、主張が見えている作品でないと時代を取れないんだろうということもわかる。けれど、やはり 100万人をこっちに向けさせなくてはいけないから、自分の好きというところにポンと出すだけではだめなんですよ。そのスキルは、いったいどういうものなんだろうかということは本当に考えます。


 認識は正しいように思うけど、富野スキーの私としては、そんなに狙わなくてもいいじゃないかと思うんですけどね。宮崎さんについて「目指したところが全然違う人が、大衆にヒットできたんだから、自分にそれができないわけがない」とか、鈴木Pが大化けしたとか言ってるのも、すごく率直な言葉だと思います。でも、じゃあどこが違うのかってところで、飯島さんが「全部自分で、原作から自分の産み落としたものを、色を付けて育てていきたいんですよね?」と訊いたのは、“宮崎さんはそうじゃないところもある”って言いたかったのかもしれないのに、「そういう意味では自信を持っていいかなと思う」というのは的外れな答を言っているようにも見えました。
 で、最後に映画人としてのライバルを「ビリー・ワイルダーとか、スタンリー・キューブリック」と語るんだけど。(笑) …ちょっと前までは、ルーカスやスピルバーグと言ってたのに、なんか毛色が変わってきたような印象があるのは気のせいですか?

飯島 それは素敵ですよね。富野監督って、とても素敵でいらっしゃいますね。


 「そう言われるのはとってもうれしい」とか喜んでる場合じゃなくて、なんか慰められて終わっちゃった気がするのは私だけですか。どうもいつになく弱気の発言の数々に、『リーンの翼』のサコミズ王の姿が重なって見えてしまって、哀しくもさびしい気がした富野インタビューでした。



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コメント

> 素敵な女性

富野監督は「スタンリー・キューブリックのような天才でないと、何でも一人でやることはできない。そして自分は悔しいけれどそういう人間ではない」と考えている人なのですが、彼女はそういう事まで語れる、めったに出会えない相手です。

TVの受け売りで解釈すると、AB型の富野さんは、未来のことばかり考えるBの気質と過去にこだわるAの気質に、常に引き裂かれているわけです。故に『ガンダム』を自らが生み出した亡霊と考えてしまう氏を、尻を叩きつつ励ましてくれて、自分のいちばん深い部分の価値をわかってくれて「素敵ですね」と誉めてくれる年若の女性に出会えたのですから猛烈にうれしいはずです。慰めという気持ちは恐らく、飯島さんにはないでしょう。

ちなみに彼女はタツノコのOVA『チキチキ・ウゴウゴ・ホゲホゲマシーン 猛レース』を発売当時に買って持っているくらいですから、アニメを見るセンスは只者ではありません。

> 的確な意見が多いですね。

いろんなコメントを呼んだ事がありますが、○○評論家とか☆☆大学教授とかよりもまともな意見が多いですよ。
難しい言葉をぬいて、ズバッと本筋を語っていらっしゃる。
でも、相手に失礼と思わせないナイスなキャラクターですね。
わたしは、好きです。

> 飯島愛と言うと……

このBlogで名前が挙がる庵野秀明、押井守、鈴木敏夫、富野由悠季、宮崎吾朗と対談してますね。
庵野秀明との対談はオタク/ヤンキーの話をしていた記憶があります。

対談集が12月に出るようです。

ビーケーワン:飯島愛対談集
http://www.bk1.co.jp/product/02729127

そうそうたるメンバーですね……。

> なんとなく

かみあってないような対談ですが、こういう感じって、富野作品中にもあったような気が、、、。アムロとベルとか。

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