『ルパン3世』の第1シリーズ! 

[2006/11/02] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(2) | TOP ▲

 これは嬉しいですね!GyaOで、『ルパン3世』の第1シリーズを放映中です。「第1シリーズって何?」という人もいるかもしれないですが、「知ってるけど見たことない」、あるいは私みたいに「よく見てたけど、最近は見直してない」という人が多いんじゃないでしょうか。私が子どものときは何回も再放送があったので、よく見てたんですが、すごく久しぶりに見ることができて、とても嬉しくなりました。
ルパン3世

 音楽にシンクロしたオープニングがまたかっこよくってね!
 Wikipediaを見ると、何と1971~2年の作品。(私が覚えてるのは、再放送ってことなのか…。)このごろ『マッハGoGoGo』(1967年)とか、『宇宙の騎士テッカマン』(1975年)とか、古い作品をWEB配信のおかげでよく見てるんですけど、この『ルパン3世』第1シリーズは、その辺に比べ、かなり違和感なく見ることが出来て、びっくりしました。アニメーションの技術が(当時として)とても高いのではないかと。「製作:東京ムービー」となってますが、「東京ムービーは企画・管理を担当し、作画・撮影など実制作部門はAプロに委託する体制」とのことですから、「製作協力:Aプロダクション」が大きいんでしょうね。大塚康生、宮崎駿、高畑勲らの東映動画移籍組が中核なので、やはり(私の見慣れた)虫プロ系やタツノコ系に比べると、アニメの技術力では当時抜きん出たものがあったんですね。
 第一話「ルパンは燃えているか」は、なんとルパンがF1レースに出場している話ですが、マシンが古びて見える以外は、それほど古いって感じがしませんでした。(『マッハGoGoGo』との差は歴然!)このエピソードはアニメオリジナルなのかな?モンキー・パンチ原作のコミックも読んだことはあるんですが、手元に持ってはいないので、確認できません。ただトリッキーな構成という原作コミックの持ち味は、活かされている気がしました。Takkunさんのところに早くも感想が出ていますが、「ルパンがレースに目がなかったり、相手の車の車種をエンジン音で看破してしまう部分や磔になった不二子がくすぐりの刑に遭う描写、バックのジャズの音」などなど。ほんとに大人が見て心底カッコいい!と思えるルパンは、後続シリーズにはない味わいですね。(ま、不二子ちゃんにメロメロなのは同じなんですけど、でも微妙に違うんだなぁ…。)
 ルパン、次元、不二子、銭形のとっつぁんと、順々の顔見世も、よく考えられた第一話らしい構成かな。敵に捕まっちゃった不二子ちゃんが受ける“コチョコチョ”攻撃は、今見てもちょっと「およよ」(笑)ですが、原作コミックはもっとアダルト(っていうかエッチ)だったものなぁ。「A級ライセンスも伊達ではない」とか言ってますが、ルパンの“スーパーマン”ぶりがまた気持ちいい。…これも後続シリーズではあまり見られない描写。これに対抗できる銭形も、実は大したもの。そうそう、「さぁすが警視庁」と言うわけで、第1シリーズの銭形警部は警視庁所属。(ICPOにあらず。)
 あと、渋い音楽が本当にいいんですよねー。それに、ちょっとした笑いの入れ方とか。今の目で見ても、ほんとお洒落なアニメ!

大隈?

 不二子ちゃんは、当然(笑)ルパンを裏切るわけなんですが、銭形との交換条件の逮捕状。よくよく見れば、裁判官の署名は「大隅正秋」?でも何故か「隅」の字がにんべんなのですね?(これって有名なのかな?)
 ってわけで、この初期『ルパン三世』の“アダルト路線”は「演出:大隅正秋」で別称“大隅ルパン”とも言われているんですが、やはりWikipediaによると、「3話完成時点で局のファミリー路線への変更要望を受け入れられずに降板、以降4話から6話までと9話と12話に演出として表記」となっています。第1シリーズの後半が“宮崎アニメ”的になっていくのは確かなんですが、路線変更は緩やかに進んでいるので、境界線は見えにくいんですよね。(Takkunさんは「六話を境に」と書いておられます。たしか降板時点で六話までの構成が既に固まっていたと言う話でしたっけ?)
 第二話「魔術師と呼ばれた男」は、たしか“大隅ルパン”の中でも、かなり名高いエピソードでしたよね。不二子ちゃんはこの回もすごくエロい。(笑) 後続シリーズでの“お色気”とは違うんだなぁ~。 この回の敵役“パイカル”の名前を聞いて、ルパンが「酔っ払っちまいそうな名前だなぁ」と言うんですけど、「白乾児(パイカル)」という名前は実在の中国酒に由来するのだそうで。おいおい、そこまで大人向けにされても、大人でも分からんぞ(笑)。
 超硬質皮膜とか、マンガっぽい設定の矛盾は、まぁどうでもいいんで、とにかくストーリーの渋さが大人の味わいなのですよね。第一話では、悪役もたぶん死んでない(?)マンガ的描写なんですけど、第二話ではパイカルは死んでます。その辺もファミリー向けじゃないという判断にされたのかなぁ。原作は完全に“大人向けのマンガ”だったし、マンガ的なのは欠点ではなくて、ならではの面白さというものがあったと実感。こういうのが最近のアニメには、ないんだよなぁ…。
 再放送ばかり見ていたせいか、「次回予告」というものをはじめて見て、すごく新鮮な気がしました。この部分の作りはあんまり渋くなくって、「へぇ~」という意外な感じが。
 ハードなアダルト路線とはいえ、今なら深夜アニメでOKだと思います。(っていうか、一番子どもたちが見ていた夕方の時間帯にバンバン再放送がかかっていて、大人気だったんですけどねぇ。)で、渋いってだけじゃなくて、アニメ的にも上質で、かつ笑いも面白いのが本当にすばらしい!
 見たことのない人、最近見てない人、これは見る価値がありますよ。超オススメです。(第1話、第2話の放映は、11月6日の正午までです。)



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コメント

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>Takkunさんは「六話を境に」と書いておられます。
>たしか降板時点で六話までの構成が既に固まっていたと言う話でしたっけ?

大塚康夫がルパン三世やってたころの話をしていたときに、宮崎・高畑両氏が入ってきたのがその頃だったという話をしていたという記憶が元になっています。

Wikipediaには

ルパン三世 (TV第1シリーズ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%B3%E4%B8%89%E4%B8%96_%28TV%E7%AC%AC1%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%29#.E8.A3.9C.E8.B6.B3.E4.BA.8B.E9.A0.85

と9話には両氏の手が入っていることが書いてありますが、それ以上は書いてませんね……。

>

ルパンは青に限ります

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