『ガサラキ』 Vol.3 

[2006/10/21] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 第2巻はちょっと手放しに誉めちゃったので、この巻は少し、クールに観てみたいと思いましたが、さて?

ガサラキ Vol.3 ガサラキ Vol.3
高橋良輔、 他 (1999/03/25)
バンダイビジュアル

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第6話 操り人形 誘われて 地下迷宮に再会す 想いは踊る 操り人形(パペット)に似て
第7話 帰還 そはミハル 想い残して帰還する 心の闇に 棲まう君の名
第8話 火宅 それぞれに 想いあふるる 三界の… 何処(いずこ)も彼処(かしこ)も 火宅なりけり

 「そう、事件の発端を演出したのが我々だったのと同じように…このクーデターの筋書きを書いたのも我々だったのですよ。」
 ベギルスタンでの紛争は急速に収拾に向かう、と。そして多国籍軍の上層部にも敵組織“シンボル”はひそかに食い込んでいる、と。…陰謀だねぇ。(笑)
 「前は何か抵抗がなくて、まるで崩れ落ちる砂のような感じだったけど、今は薄くて透明なクリスタルグラスみたい。」…主人公周りの人間模様を描いてみる。いい感じだな、この“特自”のやつらの描かれ方。
 主人公とヒロインの再会は、少し苦しい感じだけど、“クガイ”をめぐるこの二人の運命の謎にじわじわ迫っていくのも好印象。(「俺は…彼女を知っている?」)
 一転してアクションシーン!…は、いちおう“逆転また逆転”という黄金パターンだけど、でもアニメ的にはちょっとノリが不足かなぁ?…おぉ、そこでまた謎の人物登場だゼ。(苦笑)
 「予定された面会時間のような出会いは終わった。」…ですか。高橋監督作品の次回予告は、ほんと『ボトムズ』以来、しびれさせますね~♪
 しかし、こいつら主人公だけじゃなく、揃いも揃ってみんな淡白ですよねぇ。「あの…無断で行動して、すみませんでした。」とりあえずにせよ、それですませてやれるなんてなぁ。
 「しかし、一両15億を盛大に壊したものですね。」
 「感心、感心。ここまでやられて、よくぞ反撃を我慢したものだ。」…この描写にはニヤリ。うまい!

 ほほぉ、豪和兄弟というのは、メガネの清春も筋金入りなのかぁ…と感心していると、問題の核心に迫ろうとするヤツが。うん、そうでなくちゃおかしいって。と、そういうときに限って、都合よく事件が起きるのである、ふむ。(笑) むふふ、いいなぁ、「無謀な作戦」!(でもここは、シナリオの面白さだけじゃなくて、もっと“アニメ的”にドラマチックに盛り上げられるシーンじゃないの?)

 「自分の、居場所が見えない…。」そうか、“火宅”かぁ。
 帰国するなり、ばたばたと。清継兄ちゃんは何を陰謀してるんだ?TAのオーバーテクノロジーの部分を、マスコミ向けに偽装工作しようとしてるのかな?憂四郎が特自の仲間たちと一緒にいたいと言ったのは、“肉親”という言葉よりも、こいつらのほうが自分の居場所に近しく感じられたのかな?ちょっと、いい仲間たちに描かれすぎのような印象はありますが、…でも、悪い気はしないですね。
 ん?一清兄ちゃんは、清継兄ちゃんにも内緒でなんかやってるし。ふぅーん…。豪和家の親子関係は、さらに不思議ですね。このシーンは、もろに『ガンダム』のデギン公王とギレン総帥の場面などとダブって見えますが。
 「三界また火宅の如し、と言います。自らを焼く火こそ、この世の本質と理解しております。」
 …ほほぉ、こいつはただの人相悪い人じゃぁなさそうだね。(笑)

 「第二幕の始まりですか…。」ストーリー的には分かりやすい台詞なんだけど、誰だ誰だ、このナゾの男は?「どうやらTAは、国防と違う目的で開発されてるらしいじゃないですか。」口の軽いやつもいますねぇ。(これって、親切なシナリオですよね。)
 いよいよ第二段階、と言いながら、一清あんちゃんは西田なる妙な老人と面会。誰じゃ、この青年将校は?熱く語る、語る、“美しき国、日本”!(笑)
 「しかし、そんな美しさが本当にあったのでしょうか?」
 この会話は大事な部分なのでしょうが、それでもいくらなんでも長すぎる気はします。
 「日本刀は美しいが、結局は人を殺す道具でしかない。」
 「いや、あなたなら知っているはずだ。かつて日本人は、刀剣に神への想いを託し、そこに破邪の力を求めたことを。“ガサラキ”と同じように」
 「!」
 ……くどいのか、とても分かりやすい丁寧な描写なのか。

 おぉ~、“シンボル”はすごいねぇ。豪和の研究所を強襲までしますか。
 「豪和、憂四郎…私はあなたのデータを探った。しかし、豪和憂四郎という人間は、8年も前に死んでいた。」
 ドラマだねぇ!
 たぶんこの作品のストーリー構成から言えば、序破急の“序”の舞から“破”の段へと移りつつある第3巻。企画力とシナリオの妙に唸りながら、ただ物語的にはインパクトの弱いパートが続きました。『ガサラキ』は、最終話までの全体で完結する作品と言われてますが、案外説明は丁寧で、よく練られた構成だし、途中から見ても面白くないという言われ方をするのはそういう理由ではないのかも、と。
 こういうパートこそ、絵と動きのアニメの力で盛り上げて魅せる場面だったと思うんですが、ちょっとシナリオの力に対して萎縮気味だったかなぁ、なんて。高橋良輔監督の作品らしいといえばそれまでですが、“テレビアニメ”として、取っ付きにくいところがあるとすれば、その辺のバランスの問題なのではないかと私は思いました。



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