機動戦士ガンダムZZ 第3巻

 2006-10-16
 宇宙に出たからかな、慣れて来ただけかな。抵抗感は少なくなってきたような。だいぶ普通に笑える感じにもなってきたような。

機動戦士ガンダム ZZ 3 機動戦士ガンダム ZZ 3
矢尾一樹、 他 (2002/03/25)
バンダイビジュアル

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第9話  宇宙のジュドー
第10話 さよならファ
第11話 始動! ダブル・ゼータ
第12話 リィナが消えた

 第3巻は、新しい主役機ダブルゼータが出てくるっていうだけじゃなくて、グレミー・トト、キャラ・スーンなど、ZZの特徴的な(一風変わった?)主要キャラクターが、かなり出揃ってくるという巻でもありました。
 しかしそれにしても、グレミー・トトって、こんな情けない出て来かただったっけ?うーん…。いろんな意味で「うーん…。」(笑) このあたりの話って、本当に見た記憶がまったくないです。(1986年ねぇ…たしかに個人的にまったくアニメどころじゃなかった時期でした。)
 ルー・ルカも、「おや、こういうキャラだったのか」と認識を新たに。ルー・ルカとグレミーの絡みは、マザコンのグレミーもなんだけど、ルー・ルカのやり口もあざとすぎるよねぇ。ここまで非道いと、ちょっと笑いにくい気がしました。
 キャラ・スーンのハイテンションぶりは覚えていたけど、当時はただ不快なものという印象でしかなかったです。今見てみると、モビルスーツに乗るまではキャラが違うというのは意外に楽しいなぁ。(乗ってからは、あまりに楽しすぎるけど。 笑) 彼女に限らずマシュマーをはじめ、誰も彼も後半では別人みたいに雰囲気が変わってしまうので、「えー、初出のときってこんな感じだったんだ」というのは意外と新鮮な感じです。

 出てくる人がいれば、舞台を退いていく人もいるということで、ファ・ユイリィは「さよなら」です。
 なんか彼女はそもそもお話的には、“間違って”アーガマに乗せてきちゃったみたいな気が私にはします。だって生真面目な彼女は番組的にキャラが違うもの!(笑)
 私としては、物語の書き手もカミーユのことをちゃんと覚えててくれて、(ちょっと強引だったけど)ファをシャングリラに帰してやってくれて、なんか安心しました。だいたいからして、17歳で「オバサン」呼ばわりされるのは、いくら相手が14歳のエル・ビアンノでも気の毒すぎるのではないかと。
 彼女がいなくなってシンタとクムが不安定になるっていうのはいい描写なんだけど、だいたいこいつらは、なんでアーガマにいたんだったっけなぁ。クワトロもいなくなっちゃったし、ファもいなくなっちゃったし。
 ちらっとでしたけどブライトさんが、このガキどもにいらつく描写があって、『新訳Z』とはえらい違いだと感じました。どんな大変なときであっても大人が子どもに向き合おうとするということを描くのと、そうでないのとの違いは大きいですね。(ZZが子ども向けを意識して作られたなら、なおさら。)

 やっと話が動きだしたと思ったら、ここまでのピエロ役を果たしたマシュマーが退場で、なんかお気の毒。で、キャラ・スーンが敵の指揮官かいな。うーん…エンドラの諸君も気の毒なことであります。(何気に戦死者も多く出ているよなぁ…。)

 それにしてもダブルゼータの初登場の、なんとばたばたした描かれ方よ、と。
 圧倒的パワーの新型MSが“いかにもロボットアニメ”らしい合体変形、きめポーズ…と黄金パターンをやってくれたのは、まあいいんじゃない?
 だけどまったく、“合体MS”なんて運用が難しいだけだって!…ってところもわざわざ描写するんですねぇ。視聴者へのサービスなんだか、スポンサーへの嫌味なんだか。サービスならそのうち、合体ものだからこそ出来る小技みたいなのが出てきて欲しいところなんだけど、その辺どうなのか、この先に期待しましょう。(あの『イデオン』でさえ、そういうシナリオはいくつかありましたよね。)

 “ザク頭のZガンダム”!! 半ば伝説と化した衝撃の映像!これは笑えましたねぇー。この巻で最大の見所です。
 新型が出てくるタイミングを狙って、ほんとに好きなことやりやがって(笑)!

 あんまりいい感じがしないのは、ビーチャとモンドのやってる裏切り行為。どうも物語的にも必然性が見えなくて、普通に不快。
 敵も見方もそうなんだけど、どいつもこいつもあまりに真剣味がないんダヨなぁ。あのさぁ、ノーマルスーツぐらいちゃんと着ろって。誰だって死にたくはないだろうに、さ。それをやったからって娯楽ができなくなるってことでもないだろうに…。

 細かいところでは、キャラ・スーンがトリップしちゃうと、ジュドーもその変な幻覚に巻き込まれちゃうんだなぁ?と、ちょっと不思議な感じがしました。(後の展開、全然覚えてない。これってなんかの伏線だったか?)
 あと、物語としては、リィナがグレミーにさらわれちゃったのが大きいですね。(ルー・ルカと間違うなんて、ほんとそそっかしいグレミー。)もうしばらく「妹を守る」ためにジュドーはがんばるのかと思ってたんで、この展開になるの、こんなに早かったっけ?と不思議な感じ。
 どうも仲間たちに比べて、主人公たるジュドーがただ都合よく“いい子”にしてるので、物語の“情”の流れが、まだうまく生まれてきてないという印象があります。
 物語のほうも、やっとエンジンがかかってきたんでしょうかね? ここまでのしんどかった“繋ぎ”の期間が終わって、ほんとの意味で『ZZ』のストーリーが始動してくれるんだったらいいんだけどなぁ…。

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