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「宇宙戦艦ヤマト」の初期企画書 

[2006/10/08] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(1) | TOP ▲

 yasuakiさんのところで、また興味深いテーマの連載がはじまったようです。

yasuakiの新評論空間(経営、アニメ、ゲーム、旅行): ヤマト、ガンダム、宮崎アニメ、エヴァンゲリオン、ゲド戦記における人種問題1

 宇宙戦艦ヤマトの乗組員は、なんで全員日本人だったのか、っていうのは、けっこう昔からアニメファンの間ではいろいろ言われてきた話題ではありますね。ガンダムやエヴァンゲリオンと、その辺の視点で見比べていくというのは面白そうな気がします。作り手の世代による感じ方の違いなんかもあるんでしょうかね。ガンダムなんかは意図してヤマトの弱点を狙った、ってセンもありそうな気がしますけど。(笑)

 ここで、けっこう意外だなぁと思ったのが、ヤマトを愛国心高揚の軍国調に持っていってしまったのは西崎Pだ、というのはけっこう定説になっているわけなんですけど、少なくとも初期プロットではあまりそういうニュアンスではなかったらしい、という指摘です。だとすると、どこでどうしてどうなって、そういうことになっちゃったんでしょうかね?興味津々なのでありますが、今となってはすべては藪の中でしょうかねぇ。
 どうでもいいことですが、当時の私はと言えば、たぶんわが人生の中で最も右傾化していた時期(笑)で、未熟ながらにミリオタ趣味に奔り、連合艦隊の戦艦の名前をそらんじて悦にいったりしてましたから、軍国調だからこそヤマトにはまったという面も否定できず。そのあたりはなかなか複雑な心境です。
 さらにどうでもいいことですが、その頃の私のアメリカ嫌いはかなりのもので、今思えば真に恥ずかしながら、将来の夢は自衛隊に入ってクーデターを決行し、米軍を日本から追い出す…という勇ましい(笑)ものでした。まだ観れていませんが、いやあ『コードギアス』!ネットでの風評を聞いていると面白そうですねぇー。(ぉぃぉぃ)
 勢いに乗って脱線を深めると、かつて『ボルテスV』がフィリピンで超人気だったが放送禁止にされた、というようなことの記事を読んでいても、「日本の経済侵略だ」といったような反発が現地の人々に生じていたということが、私には感覚的に分かる部分があるのです。(参照→フィリピンでの評判:超電磁マシーンボルテスV - Wikipedia「ボルテスV」フィリピン事件など。)要するに、アメリカナイズされることへの日本人の反発なのですけど、今の若い人たちにはそんな感覚は分からないですよねぇ…(笑)。

 ああ、脱線、脱線。申し訳ありません。<(_ _)>
 それでyasuakiさんのところに、宇宙戦艦ヤマトの初期企画書へのリンクがありましたので見てみました。

西崎義展の手記 宇宙戦艦ヤマト企画書

 まるで同人誌みたいな感じですが…。タイトルの字体が完成作と同じとはいえ、アステロイドシップ(この話は前にも聞いたことがありましたが…)のイメージはずいぶん違いますねぇ。でも、この構想の一部は、アステロイドリングになって完成作でも日の目を見ています。
 「人間とは“愛”だ」という言葉が、この時点から見られるのには「へぇ~」と感心しました。
 イスカンダルまで往復4万光年、というのは、完成作(14万8千光年でしたっけ?)よりずいぶん近い設定だったんですね。しかし生還者はたった一人という設定だったとは!ずいぶん渋いSF路線の味付けを考えていたものです。部分部分で、わずかに完成作に残滓が残っているところがあるのがなかなか興味深いんですが、登場人物の名前で残っているのは「相原義一」だけだったり。(アナライザーのスカートめくりが、初期設定からあるなんてねぇ…。 笑)
 しかし、ヤマトは人間ドラマを描いたことで人気が出たと思うんですけど、この初期企画書に書かれているどろどろと濃い人間ドラマの葛藤は、(一部は完成作にも残滓を留めていますけど、)このまま作っていたら濃すぎて大変なことになっていたんじゃないでしょうかね?(重すぎる~。 笑)
 ヒロインの最期をはじめ、かなり重要なエピソードのエッセンスが、絵づらとしては全然完成作からは遠い(笑)、この時点から書かれていたことには、なかなかビックリします。
 「ヤマトのかっこよさは、このシリーズの興行的成否を握っているといっても過言ではない」と書かれていますが…この点に関しても、完成作でああなって、本当によかったですねぇ~!!
 SF的な小道具の設定では、スタートレックとかの影響が見られるものやら、強化宇宙服みたいなものまで、ずいぶん欲張りにてんこ盛りで考えていたものだと。(もしかして打ち切りにならずに予定通りに製作が進められていたら、これらの一部は真田さんが発明して本編に登場したんでしょうかね~?)
 「製作について」ということで書かれている中には、こういうSFテイストの作品を特撮ではなくアニメで作ることについて、「天文学的な予算と時間がない限り特撮では成功しない。アニメーションの場合には、そのへんが一挙に解決すると同時に、他惑星や宇宙生物など、アニメでなければ描けない創造性が期待できよう」と、優れたアニメスタッフを虫プロ系を中心に集める方針が記されているのが興味深いですね。
 また「番組としての成算」について書かれている中には、怪獣ブームからロボットものに子どもの関心が移ってきており、荒唐無稽なものからメカニズムへ興味が移ってきているので、「もう少し高度な知識欲の吐け口を」という狙いが明記されています。「子供たちの視聴率的支持を、充分得られるという確信」は、当時としては少し外れていたわけですけどね。(笑)

 これって、本当に当時のものなんですよねぇ…。(後から作ったにしては一部が、ねぇ?)
 いや~、ともかく面白かったです。西崎Pの業績を少しは見直すべきだという話も納得。だけどyasuakiさんのところにもコメントしましたけど、「復活篇」は本当に勘弁してほしいです。頼むから、ヤマトは静かに眠らせてやってほしいというのが、当時のファンとしての切なる願いなのでありました。



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コメント

> 最初のノベライズ

クラッシャージョウなどと肩を並べるようにしてソノラマから刊行されていた小説版「ヤマト」は、少なからずこの企画書と似通った部分があったように思い出します。

じつはyasuakiさんのところに、僕もお邪魔してもうたのでありますが、同時代において戦記物というのは割と鉄板だった、ような気もするんですよねえ。
松本氏の「戦場マンガ」シリーズ、お弟子筋の新谷氏による「戦場ロマン」シリーズあたりは、僕ら世代でも充分射程内でしたもの。

軍国好きと戦記好き、はたまたミリタリ好きの境界は、この世代には引きにくいかもしれません。


ちょっとキナ臭い領域になりますからぼくは及び腰ですが…(瀑布の如き汗とともに。

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