ガサラキ 第1巻 

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 前からずっと見たいと思っていた「ガサラキ」を、ようやく借りてきて見始めました。(けっこうネタバレな感想かな?先入観を持ちたくない未見の方は、以下の文章は読まないほうがいいかも。)
ガサラキ Vol.1 ガサラキ Vol.1
野崎・透、矢立・肇 他 (1999/01/25)
バンダイビジュアル

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第1話 石舞台 ただひとつ 嵬の嵬たる 証にと 舞台に 足打ち付けぬ
第2話 序ノ舞 千歳なる 淵の淀みに 風起こる さざ波渡る 水の序の舞

 初見の印象としては、高橋良輔監督の作品らしい、緻密な感じのミリタリー設定と、伝統芸能である「能」がキーになるらしい、SFテイストな伝奇ロマン(?)の交錯する作品らしいぞ、ということで、なかなか興味深い出だしです。
 第1話はかなり凝ったつくりという感じで、あまり状況の説明なしであっちのシーンこっちのシーンと描写が切り替わります。すごくリアルっぽい戦闘ロボット(タクティカルアーマーというらしい)の作戦行動と、山奥に設置された能舞台での怪しい実験と、「どっか中東(?)」みたいなところでなんか変な糸みたいなのに絡まっている(?)謎の少女と。
 タクティカルアーマー(「TA」と略すらしい)の作戦行動は、仮想シミュレーションだったみたいだけど、その中で、なんかパイロットの一人が「メンタルバースト」(機能総転移、と言っているようだ)というのを起こすというのが重要なポイントのようであります。
 その彼(たぶん)が、例の山奥の石舞台で能を演じ始めます。彼の集中力が高まると…何か人外の凄い力が、空間に降りてこようとしている? その悪魔召喚みたいな、怪しい儀式は何かの実験であるらしく、計測データを収集している、見るからに怪しい(笑)黒幕の連中。
 どうも中東某国(?)の彼女のほうも、儀式の雰囲気こそ違えど同種の実験をしているところらしく、彼女の意識が能を演じている彼の意識にコンタクトしてきて、「恐怖を目覚めさせないで」みたいなことを彼に呼びかけ、彼は最高潮に達していた能を演じるのを中止。降りてきていた謎の力に「去れ!」と言う…。

 先入観をあまり持たずに作品を観るのは面白いですね!これはすごいや。謎、謎、謎……(笑)。私は面白いと思ったんですけど、最近はこういうのは敬遠されるのかなぁ。
 Wikipediaによれば、1998-99年にテレビ放映された作品。当時の評判はどうだったんでしょう。出だしの印象とすれば、テレビアニメって言うよりも映画っぽいテイストのような気がしました。要・集中力!…ってだけで、最近は人気でないので、そこは哀しいですねぇ。それでもこのぐらいあっち飛び、こっち飛び、その間に短い回想場面あり、という感じだと、テレビアニメ的には厳しい気もします。(あの富野監督でも、こういう時空の交錯のさせ方はやらない気が。)
 DVDでは第2話が続けて観れて、ここでは一転してかなり丁寧な説明が入ってくるので、物語の構造は見えてきて、やっとひと安心。でも説明はミリタリー的設定のほうに重点を置かれていて、例の謎の力のほうは、物語全体のキーになる謎のようですね。
 私は富野アニメを見慣れてるせいなのか、登場人物たちの口数が少ないような気がしました。アニメなので「絵で語る」ので正しいわけなんですが、もう少し会話とかしてくれないと、登場人物たちの名前もなかなか頭に入ってきませんよ(笑)。
 えーと、登場人物は…能を舞っていた主人公がユウシロウですね。中東某国で糸みたいのに絡まっていたおかっぱの彼女がヒロインのミハル、と。主人公の妹は美鈴っていうのか…。あと、まだよくワカラネ(笑)。
 第2話では中東某国(国名…忘れた!)で、湾岸戦争そっくりの戦争が勃発。どうもおかっぱ彼女のほうの実験は、例の謎の力の召喚に成功したのか、大爆発を起こしたらしい。それが大量破壊兵器の実験だということで国連が多国籍軍を急遽派遣。(実験だけで、即・武力侵攻とは、ちょっと物騒な安全保障理事会だけど、何かワケアリなのかな?後で説明があるんだろうか。)ところが首都まで侵攻した多国籍軍は、正体不明の敵の反撃により壊滅!敵軍にも新兵器・TAと同等のものがあるらしい、と。主人公に怪しい実験をさせていた黒幕組織は、どうも日本の軍需産業らしい。新兵器であるTAを「特務自衛隊」に売り込んで、この機会に海外派兵を!という流れ。ふむふむ、なるほど……。
 ほおほお!脚本にビッグオーやウルトラマンティガの小中千昭さんがいるんですね。ちょっと納得しました。

 高橋監督は『Flag』でも中東を扱っていたし、この現実味のある戦場の舞台が気に入っているみたいですね。どうなっていくんだろう。なかなか楽しみです。
 物語の興味深さだけでなく、映像もきれいだと思いました。ただ、最近「アニメとは…」というようなことを漠然と考えている頭で観てしまったせいもあるんでしょうけど、「能」のような様式美のある世界のものをアニメで描くというと、どうも実写にはかなわない部分があるような気がして。近年のアニメは昔と比べると飛躍的に技術が向上しているので、ほとんど実写と同じような感覚でレイアウトがされているんじゃないかと思うんですが、そういう果敢な挑戦もあっても、もちろんいいんだけれど、アニメということへの意識が薄れてしまうと、失われてしまうものもあるのではないかという思いもあります。
 アニメならではの表現とでも言いますか、そういう意味でも、現実味たっぷりのミリタリーテイストに、どう伝奇ロマン的な要素が絡んでくるのか。高橋監督の仕事っぷりを楽しみにしながら、続きを楽しみに観ていきたいと思っています。



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コメント

> お!

ガサラキ見始めましたか。
私はオンエアを見ていましたが中盤まではなかなか面白いですよ。
ただラストは・・・。
アニメだけじゃ終わらずにドラマCDで補完していますから。

それとこのアニメOPに注目です。
細かく細かく違っていて、
16パターンにも分けられます。

キャラクターでは清春がいいですね(三男のメガネ)。
以前は長兄の一清がよかったけど、
少し情に脆いところのある清春のほうが感情移入できます。
7話「帰還」では彼の勇姿が見られます。

序盤の舞台は「ベギルスタン」ですね。
中東ではなく中央アジアになります。
ニュース映像では中東の地図が出ていましたが。
FLAGの「ウディヤーナ」もチベットを元にしているので中央アジアですね。

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