ふっと富野さんの年齢を思った 

[2006/09/04] | 御大 | トラックバック(0) | コメント(2) | TOP ▲

 富野監督は1941年生まれ。
 1964年に虫プロ入社で、その年の鉄腕アトムの演出家デビューが23歳頃。
 1968~1972年の「さすらいのコンテ・マン」時代(*1)が27歳~31歳頃。
 「海のトリトン」(1972年)が31歳頃。
 「勇者ライディーン」(1975年)が34歳頃。
 「無敵超人ザンボット3」(1977年)が36歳頃。
 「機動戦士ガンダム」(1979年)が38歳頃。
 「伝説巨神イデオン」(1980年)が39歳頃。「The IDEON 接触篇/発動篇」は1982年なので41歳頃。
 「聖戦士ダンバイン」(1983年)は42歳頃。
 「機動戦士Ζガンダム」(1985年)は44歳頃。
 「機動戦士ガンダムΖΖ」(1986年)は45歳頃。
 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年)が47歳頃。
 「機動戦士ガンダムF91」(1991年)が50歳頃。
 「機動戦士Vガンダム」(1993年)が52歳頃。
 「ブレンパワード」(1998年)が57歳頃。
 「∀ガンダム」(1999年)が58歳頃。劇場版の「地球光/月光蝶」は2002年なので、61歳頃。
 今日に至る「リーンの翼」「新訳・機動戦士Zガンダム」(2005~06年)が64~65歳頃。

 だらだらと自分用のメモで羅列してしまったけれど、思ったのは、たしかに私もいい歳こいた大人だけれども、まだ富野さんが精一杯考えて、「みんな星になっちゃえー!」(by イムポフ・カーシャ in イデオン発動篇)としか言えなかった年代に過ぎないってこと。(つまらない話ですが。)
 「僕らができなければ、次の世代が!」(by ウッソ・エヴィン in Vガンダム)と思えるに至った年代までには、10年ほど執行猶予がある。別に、制作当時の作者の年齢にそれほど意味があるのかと言われれば、何とも言えないところだけれど、といって、まんざら無意味でもないような気がした。

 これらが皆、決して完成度の高い作品ばかりではない気もするけれど、私が富野監督が好きなのは、その年代年代で真摯に悩んで精一杯のことをやってきているという思いがあって、私を置いてけぼりにしない、いわば“同伴者”といったような印象があるからのような気がしている。(たまに置いてかれたことも、なくはなかった気がするが…。)
 「あなたは富野信者なんですか?」と言われて、ふと思い出すのだが、ずっと昔、まだ私の青春時代(笑)にけっこう遠藤周作にハマったことがあって、「奇跡を起こす神の子・キリスト」ではなく、「無力だが人生の“同伴者”としてのイエス」というイメージが、猛烈に愛おしいものに思えた時期があった。
 そんな例えを出すだけでも“信者”なのかもしれないけど、仮に私が“信仰告白”するとすれば、そんな感じ。

 何でこんなことを書いたんだろうかと自分なりに考えてみたが、ある尊敬する友人の記したものに、「文化コードの異なる人たちには全く通じないという話」の一環として「トミノなんとかという監督の漫画映画」という言葉があり、思わずふと自分探しをしてみた次第。相変わらずの駄文で申し訳ないです。


*1)

元々映画系志望だっただけにリミテッド・アニメとは指向が違っていたといわれ、安彦良和によれば「画を描く手間を考えないアニメーター泣かせのコンテ」、湖川友謙は「動かす意欲を刺激する良いコンテ」と、評価は真っ二つに分かれている
過去に関わった作品(1968~1972年) 富野由悠季 - Wikipedia

 ↑あんまり関係ないけど面白かったのでメモ。



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コメント

> 還暦で∀

僕は朝日新聞の、アニメ・マンガ・ゲームを、1ページ使って週1で特集するという連載が始まってからアニメ監督を「作家」として意識するようになりました。そのトップバッターが富野さんで「どんなに正義という言葉が安っぽくなっても、正義そのものに価値がなくなることはない」とコメントしていた事からターンAを注視しました。

流れが淡白でナレーションによる状況説明がなく、何が起きているのか理解できなかったため放送当時は長い間つまらなく感じていました。それが劇的に変化したのは、舞台が「機動戦士ガンダム」から数えて1万年後と判明した35話前後でしょうか。それからは夢中になって見ました。

なぜ舞台が理解できるまで我慢できたのか考えると、やはり放送開始前の、あの言葉の真意が知りたいとずっと思っていたからだと思います。「60なんてもう爺さんだ」という先入観が転覆されたのは、よい思い出です。年齢に対する常識を覆してくれるから、今でも相変わらず気になっています。

> 製作時の年代を見て

各年代での作品に感慨深いものがあります。30代までは右肩上がりというか、凄い勢いですね。それに比べ40~50代は迷いが出ている感じ。

F91が50歳頃の作品とは意外だなぁ。たしかにこの頃からなんとなく(今に繋がる)落ち着いた雰囲気にはなっているような気がする。

それにしても富野コンテに対する、湖川氏と安彦氏の評価の差は興味深いです。演出もこなせる安彦氏には、方法論の差が煩わしく感じられるのかな?

最近発動篇を観てて、改めて異常な情熱のようなものに圧倒されました。案外、伊佐美研作博士が考えていたオルファンを浮上させるために必要なものとは、この頃の記憶がふと甦って言わせたことなのかもと思ってしまった。

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