機動戦士ガンダムZZ 第1巻 

[2006/09/02] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(2) | TOP ▲


機動戦士ガンダム ZZ 1 機動戦士ガンダム ZZ 1
矢尾一樹、 他 (2002/03/25)
バンダイビジュアル
この商品の詳細を見る

ネット配信の作品を見るだけでも、私の限られた時間では手いっぱいという感じもあるんですが、そもそもアナログ人間なので、やっぱりビデオ屋で自分の目でパッケージを見て選んでくるというのも、やめたくない気がしています。そういうわけで、予定通り『機動戦士ガンダムZZ』を借りてきました。
 “陰鬱”という定評のあるVガンダムに続けて、“ギャグ路線”とも言われたZZを見ると言うと、奇異な印象を持たれるのかもしれないですけど、実際見てみて、ほぼ予期したとおり違和感なく見ることができたような気がしています。
 つまり、この表現が適切なのかどうか、よく分かりませんが、“子ども向き”のアニメーションとして、「アニメの楽しまれ方」を考え直そうとする試みの一環というか、あるいはガンダムというブランドに関しては、その第一歩になるのかもしれないですね。(ガンダム以外では、イデオンに対してザブングルとか、そういう意識は早くからあったような印象もあります。)

Vガンダムをマンガチックにでき、完全に色合いの違うガンダムがつくれたならば、かなりずうずうしいですが、F91以後のガンダムが別にあって、ひょっとしたら来年2本立てができるかもしれません。もちろんF91を継承した物語は当然あり、それをつくる機会を狙っているのです。 yasuakiの新批評空間-Vガンダム製作段階(1993年2月8日)のインタビュー(ニュータイプ誌93年4月号より)

 と富野監督がVガンの制作当初には思っていたように、“もうひとつの路線”という意識はかなりはっきりした狙いとしてあって、このZZという作品も、そういう目で見ていけば、見え方が全然変わってくるような気がしています。
 と言っても、リアルタイムで見ていたときに、あのZガンダム(TV版)のラストのあとに、『アニメじゃない!』(前期オープニング。作詞は秋元康)と叫ぶコミカルな味付けの作品が(しかも時間軸の上でもべたべたの続編として)始まったときの、あの、「自棄か、嫌がらせか、気が狂ったか」としか思えなかった記憶も完全には払拭しきれていないのも、また正直な事実です。

第1話 プレリュードZZ  
第2話 シャングリラの少年  
第3話 エンドラの騎士  
第4話 熱血のマシュマー

 子犬さんの「富野アニメ第一話大横断」企画の中でも、「プレリュードZZ」はほんとの第1話になってないってことで、第2話「シャングリラの少年」について書かれてましたけど。今見て「へぇ~」と思うのは、クワトロ、チンタ、クムで(ギャグを交えながら)話してるパートがあったりして、オープニングの画面でもそうなんだけど、やがてシャアを出してこようという意識は、この時点ではすごくはっきりしてたってこととかですね。
 で、悪ふざけが過ぎて、本当に第1話には全然なっていないんだけど、ちょっと思ったのは、ファーストガンダムからここまでの設定や世界観をきちんとなぞってきている総集編的な意味づけも、ある程度は果たしていて、もうちょっとだけ真面目にやっておけば、「ここから仕切りなおして新しく始めるよ」という意思表示になったんだろうなということです。たとえばF91の冒頭とかで、そういうガンダム世界のビギナーへの説明を一切省いてしまったことなんかと思い合わせると、そういう意味じゃ完全に「ないほうがいい」第1話とまでは言い切れないってことです。  そういうワンクッションを挟みはしたものの、やっぱりZガンダムのラストから地続きで繋がるところから、路線も狙いも違う続編をはじめようという無理は否めない。それで必要以上にばたばたとして始まってしまいますが、“活劇”としては思った以上に面白かったです。今だからこそなんでしょうけど、けっこう声を上げて笑って見てしまいました。
 新訳Zガンダム三部作のラストが、このZZに繋がらないじゃないかと、憤慨しているガンダマーも少なからずいるようですが、これは別の路線の作品だというのがひとつ。もうひとつは、これは20年前の失敗した“新訳”なのかもしれないということ。
 まぁ何しろ、これこそは、楽しんで気楽に見て行こうと思っています。(見てみてはっきり分かったんですが、富野監督じゃないけど、ほんとにぜーんぜん、話を覚えていないんです。そのほうがいいかもしれないんですけどね。)
関連記事

コメント

> 20年前に失敗した新訳

なるほどそうかも。どこかターンエーにも通ずる雰囲気がありますね。最近の富野作品はイデオン以降のリベンジ的ニュアンスが感じられる。

ZZは、たしかにしょっぱなからズッコケたくちですが、今思えばZに比べれば、ずっと健やかだったと思う。ただしファーストガンダムの呪縛の一番強い時に製作されたため、まともに観ることができなかった。


それと何故か後半、Zに引っ張られて重くなってしまう。できれば前半の健やかさを後半も保ってもらいたかった気もする。

なんていうか、背景はすごくハードなのに、ジュドー一行が関わると、ドタバタになるっていうような展開でもよかったのかも。

> Z飛ばしてZZ

当時、アムロやカミーユのようなキャラクターを嫌っていたので、ジュドーはすんなり受け入れられました。「妹を山の手の学校に入れるんだ!」という動機で危険なジャンク屋の仕事をする少年が主人公というのは、ガンダムでは始めてだったので。

後に「痛快なロボット物にしたかったが、ガンダムというドラマがそれを許さなかった」と監督がコメントしていたのを読んで「辛い仕事だったんだな」と感じました。後半、物語が深刻になるにつれて見なくなったのを覚えています。手元に小説版があるのですが、富野氏自身ではなく遠藤明吾さんという脚本の人が担当しているのも、その辺りに理由があるのかも知れません。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://zmock022.blog19.fc2.com/tb.php/486-7cf3129e