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キャプテンハーロックの最終回 

[2006/08/02] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(1) | TOP ▲

「明るさは滅びの姿であらうか。
 人も家も、暗いうちはまだ 滅亡せぬ。」
         (太宰治「右大臣実朝」)

 で、いいんでしたっけ?(汗

 「ハーロックの青いアルカディア号も緑の方に比べるとマイナーなんだろうなぁ。」というわんこさんのコメントに刺激されて、そんな馬鹿なと画像検索をかけてみましたら、びっくりですねぇ、劇場版「銀河鉄道999」で出てきた緑版のアルカディア号ばかり!
 そりゃあ、このアルカディア号のデザインを見たときは、「すげぇ、カッコイイ!」と大興奮した覚えが確かにあります。けどね、これはスリーナインに出てきたアルカディア号だから。「キャプテンハーロック」が主役のアニメは、あくまでテレビ放映されたあの番組なんであって。
 青版のアルカディア号は、あれはあれでカッコよかったではないかと。なかったことにしてしまうというのはどうなのよと。(といいつつ、私の部屋にある食玩も緑版だけど・・・。)
 ちょっとショックを受けました。

 んで、頭の中が「ハーロック」になった瞬間に、ふと思い出したのが、最終回のラストで出てきた冒頭の引用。
 まだ子どもだった私でしたが、ちょっとばたばたして残念なアニメだったなと思いながら見ていた「キャプテンハーロック」のラストに、こういう言葉が出てきて、「意味が全然分からない!」と思いながら、ちょっとぞくぞくしてカッコイイ文章だな、と思った覚えがありました。
 で、私の記憶の奥底に引っかかっているものは、きっと誰かの心の奥底にも残っているに違いないと、調べてみたのですが・・・。

明るさは滅びのしるし、とは、太宰治の「右大臣実朝」からの孫引きだ。
TVアニメの最終回にそんなテロップを流すような監督だったのさ。
思わず口走りたくなるってもんでな。それだけだよ。
トキワ亭かんこつ「メトロポリス往還記」

 こちらぐらいしか、Hitしませんでした。(ぐぐり方が悪いのかなぁ)
 ここで「監督」と言われているのはりんたろう監督のことです。(富野さんの最初の上司だったってほんとですか?)
 「これからの文章は、80年代の日本アニメ事情、漫画事情について多少知識が無いと読みこなせないかもしれない」という書き出しのこの文章は、たしかにけっこうマニアック(笑)。

 宇宙戦艦ヤマトという、テレビ漫画を「アニメ」に押し上げた突破口を開いた作品の誕生に立ち会い、一躍時代の寵児となった松本零士に、東映動画もまた群がり、その東映動画という「会社」の使うギルドの中には幸運にも名棟梁・小松原一男がいて、これまた名工・椋尾篁もいて、そんな恵まれた環境でりんたろうは作品を作ることが出来たのだ。
 この幸運が松本零士に名作「宇宙海賊キャプテンハーロック」と「銀河鉄道999(劇場版)」「さよなら銀河鉄道999」を与える。与える、と私は書く。(たなぼた、と書くのはやりすぎ。)

 ヤマト以前から「戦場まんがシリーズ」のファンだった幼少時の私は、告白するとかなりの松本零士好きでした。ぬるいアニメファンでしたからねぇ。りんたろうという名前を意識したのはだいぶ後になってから。

 胸の中に輝く監督が「りんたろう」ならば、ヤマトガンダム世代だとは、自分からは名乗れない。私には名乗れない。それが長浜忠夫氏だという人もまた、同じく複雑な気持ちになるのではないかと予想する。
 松本零士ファンだと名乗ることもまた、私には困難である。
 ハーロックのファンだったという告白も困難なのである。

 その後、自分がこれぞと認めた物語が実は「松本零士の映画」というわけではなかったことに気づいた時、私は14歳だった。
 りんたろうの手を離れた後の、キャラクター達の変貌はおぞましいほどであった。
 りんたろうの映画はどこへ行ったのだろう、と慌てた私はその時、17歳になっていた。
 それっぽちのことだけれども、忸怩たるものがある、のである。

 この気持ち、よく分かります。富野さんなんかが注目され始めて、「なんか、アニメってほんとは松本零士さん(漫画家)が作ってるわけじゃないらしい」と知った後の、なんだかバツの悪い思いったら(笑)。
 すみません。若い読者さんにはまったく分からないだろう話をしてしまいました。ぬるいファンだった私には、語るようなうんちくもないんですけど。むやみやたらに懐かしかったので。

 しかし、あのラストです。アレは一体なんだったんだろう?

 大人になっちまった今だからこそ、余計に気になりますね。
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コメント

> 明るさは、、、

なんだかよく分からないけれど、なんとなく判るような気がします。松本零士氏的ニュアンスなら、明るさ=繁栄→退廃→滅びなのかもしれません。999を観ても、限りある命を持つ貧しい人々に愛情を傾けていますものね。

少なくとも、初回のヤマトは、松本氏の絵コンテによるものらしいので、松本作品といってもよいのでは?

999やハーロックの最初のTVシリーズや、999の最初の映画のあの雰囲気って本当に良いものですね。

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