BSアニメ夜話スペシャル(最終回) 

[2005/09/03] | 御大 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

何だ、後半分って短いじゃないか!
ええい、ヤケだ。行けるゾォー、一気に行く!

富野
だからそれが自分の中にスキルがないというのはそこなんですよ。それでテレビ漫画の仕事とはいえ、それなりの本数をこなしている演出家ですから、本当はこんなこっちゃいけないなと思いながら、1部のときに、うわぁ映画遠いな、と思った。ただ2時間という尺を超えるということの持っている意味というのは、20分単位の6本だ、12本だではない、5倍ぐらいの距離があるということが分かって、2時間という尺を埋めていく映画的な何ていうのかな、やっぱり戯作の問題ですね。


職人らしい言葉ですね。

富野
本線の流れの情だ。個々の問題はやっぱり関係ない。だからそこに誤魔化される。映画ってやっぱり一気に見るものだから本線の情の起伏が見えないと駄目


この前その前の新訳Ζの話でも「観客置いてきぼり」の情報圧縮なのか、個別ディティールの理解を超える「スピード感こそが肝」なのかと論議は分かれましたが、少なくとも御大は確信を持ってやっておられるわけです、ええ。当然ですが。

富野
この10年に関しては、映画を撮るということに対してもの凄く用心深くなりました。だから迂闊にはやれない。ガンダムで教えられたことがあったために。つまり好きでは撮れない。好きで撮っていいものが映画ではない。じゃあ何で撮る?時の運が来ない限り駄目だ。その位やっぱり映画って厳しい。そのことがある意味で硬質感でもある。だからこの10年でものすごく浮かんだの。良い原作が欲しい。原作がないんだったら自分で作るしかないんだけども、自分で作れるのか。って思ったの。もっとあるの、自分程度のスキルのもので映画が作りたくないってのが。


ああ、本当に職人ですよ、この人ってば。
好きなこといって好きなように撮ってるって言われてたけど、少なくともこの10年ほどは、「そうではない」と自分では強く思っていらっしゃる。
前回の話で言えば、「物語」が喪われた時代に物語を再生させたいと切ないほどに願っている。思想家ぶってるとかよく言われるけど、その志に対しては、自分がそこで力及ばないこともまた、イヤっていうほど良く分かっている。

かなり主観入ってましたが、私はそんな風に読ませていただきました。
やっぱり私ってば御大が大好き

これまでの連載=第1回第2回第3回第4回
やっぱり最後まで書いたらすっきりしました。ありがとうございました。(読んでくださった皆様へ、敬愛する御大へ、そして放送を文字に起こしてくださった「シャア専用ブログ」の中の人へ)
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