機動戦士Vガンダム 第4巻(16~19話) 

[2006/07/14] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(1) | TOP ▲

機動戦士Vガンダム 04 機動戦士Vガンダム 04
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 第13話「ジブラルタル空域」から第16話「リーンホース浮上」までということで、ウッソ君たちが宇宙へ上がる、物語のターニングポイントになります。
 そういうわけで、かなり「力技」で物語の歯車を回している感じ。(笑)
 今日はまた少し辛口な感想を書いてしまいますが、話の大筋を進めるほうでは、あちこち「荒いなぁ」とクラクラ思わせつつ、話の細部ではかなり粘着質な部分もあって、さらに混迷を深めつつ、物語は佳境へさし掛かって来ているということになるのでしょうか。

 今回一番印象に残っているのは、やはりケイトさんの戦死の場面。毎回一人ずつ戦死していくシュタク隊・・・。二人目のマヘリアさんも相打ちで、笑い事ではさすがにないけれど、このパターンが続くのかと思わせておいて(?)、三人目の死に様はひときわキツイなぁ。
 敵・・・ザンスカールの兵士の描かれ方のなんとも、うぅむ。なんつぅのか。ここまでザンスカールが何を目指して闘っているのかがイマイチ説明のないままで来て、それはリガ・ミリディアも何となくそうなんだけど、そのままでここまで酷い死、納得のいかぬ死(あるいは逆に殺し)が積み重ねられると。
 たしかにそんなものなのかもしれない。巻き込まれていっている主人公たちの視点から見えている範囲の戦争は、実際そういう理不尽なものなのかもしれない。・・・ってのは分かるんですが、ですよ。うん。
 うわぁ何だ、「宇宙漂流」の刑って? これ、ある意味ギロチン以上に残酷だな、と思いました。その刑を受け入れるファラって?
 「人間ってのは、そこまでタフになれるものなのか」という疑問が吹き出る。ファラだけじゃなくって、宇宙でウッソが助けた敵兵士でもそうだし。・・・ だいたいウッソ自身だって、もうちょっと壊れてそうなものだが、なんなんだ、こいつは?(で、それでもカテジナさんは好きなのか。んん?)
 13歳だったよね? 13歳ってここまでチビかな? お葬式のシーンでそう思ったんだけど、やけにチビぶりを強調するなぁ。(チビだからお姉さんの胸に頭をムギュと挟まれても許されるんだが。)「子どもまで戦争に使うな」と言いたくなる敵に同情するわ、つくづく。
 描かれ方に一貫性があるのかないのか判らないけど、毎回しつこいぐらいに「生と死」を考えさせる“小芝居”が存在しますねー。(とにかく奇妙な吹っ切れ方が、正直気持ち悪い。敵も。ウッソも。)

 はじめての宇宙戦で、脚を分離して敵を幻惑しやがったぜ、ウッソ君。この話はほんとに惜しげもなくガンダムをこういう使い方をしてくれて。(笑)
 イデオンの頭と腕だけ分離して戦ったのとかを思い出した。いろんな意味ですごいな、本当に。

 話の転回点だけに、いろんなものが吹き出てくるポイントになるらしい。次回、ようやく敵の存在が描かれてくるらしいので、少しは物語の輪郭が見えてくるのか?(そういえば、前の巻の終わりでは、ようやく宇宙へ行くらしいということで、延々と続くかに思えるゲリラ戦のいやらしさから抜け出られるのかと期待したような気がする・・・。)
 どいつもこいつも何考えているのか分からないというのは、アンチ富野の人が御大の作品によく向ける言葉だけど、お前ら、そういうのは「Vガンダム」を見てから言え。・・・そのぐらい、おいらにもこの話の中の人物たちはよく分からないぞ。(笑)

 地上でゲリラ戦を戦っていた主人公たちが、宇宙へ・・・というストーリー構造は、∀ガンダムとも相似形なわけですが。何となくうやむやに宇宙へという部分も近いとはいえ、形は似ていても印象はまったく異なってしまいますね。

 まだ結論を出すのは先のことだけど、話の筋の部分、情としての繋がりの部分、そういったあたりの壊れ具合は、なかなかリカバリーが効きそうもなく思えます。独特のザラ付いた感じは分かりますが、前も書いたように、意図としてではなく現象として出てしまっているように感じられます。

 このまま苦行で続くのか? さて、・・・。(悩)
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コメント

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苦行、になっちゃってますか。
確かにツライ部分ありますよね。

ひとつだけ。ウッソの名前の由来は「嘘」……つまり、あんな戦争状況の中でも子ども子どもしていられる、嘘っぽい子ども、という含みがあるらしい、ということで。

私としては、「後半、もう一度地上に降りる前後あたりから面白くなってくるから(いろんな意味で)、それまで頑張ってほしいなぁ。頑張れ!」と思うだけです(笑)。
でも、本当につらいなら、リタイヤもありなのかも……。

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