アニメの“超現実”的な描写のことなど 

[2006/07/11] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(4) | TOP ▲

とりあえず思うのは、別にVガンダムのリアルは「目的」として……極端に言えば「こんなリアルでシリアスな戦争描写してやったぜー」という姿勢の元に描かれたリアルじゃないと思うだけで。(zsphereさん)


 リアルっぽさを目的とはしていないのはそうですよね。リアルっぽさと非リアルのすわりの悪い共存が強く印象に残るというのも同感。
 それって・・・作者として意図しないものが他を圧する印象を残してしまうというのは、「表現」ではなくて「現象」ですよね。
 「作画のリアル」について書かれているリンク先で、ひとつ気になったのは「超現実的な」という用語の使い方。

超現実とは「現実を超越した非現実」という意味に誤解されがちであるが、実際は「ものすごく過剰なまでに現実」というような意味である。超現実とは現実(約束事などに捕らわれた日常世界)に隣接した世界、またはその中に内包された世界で、現実から離れてしまった世界ではなく、夜の夢や見慣れた都市風景、むき出しの物事などの中から不意に感じられる「強度の強い現実」「上位の現実」である。(シュルレアリスム―Wikipedia


 アニメは「荒唐無稽ゆえに、殺人や暴力といった深刻な問題の原因を、ときに超現実的な映像も含みつつ、アニメならば『真実』として描写できる可能性を持っている」という言い方をしているときに、注釈なしで“超現実=過剰なまでの現実”という読み方はしないですよね。ただ、筆者がどういう意図でこの用語を使ったかは分からないけれど、“過剰なまでの現実”という文脈で読んだほうが、この文章はいっそう面白い。
 いずれにしても、アニメの表現には作画に限らず、荒唐無稽な表現からリアルっぽさの飽くなき追究までの広い可能性があり、これをきちんと意図して使いこなすことで、実写以上の訴求力があるってことじゃないかと思うのです。
 とりわけVガンダムのリアルっぽさについて、正しい意味での“超現実”的な描写について考察することには大きな意味があると思いますが、それが表現意図ではなく、結果の現象として出てしまっているものかもしれないということは、充分に留意しておく必要があるのではないでしょうか。

もし子供の頃にVガンダムを見ていたらどう思ってたか、って想像しません?

正直、Vガンダムってそんなに変かなぁって思うんですよ。


 なんか、“子どもの気持ち”代表になってもらっちゃって、申し訳ないです、ルロイさん。
 うん、子どものときだったら面白いのかつまらないのか、微妙な出来のロボットものだなぁと思ったでしょうね。
 今、大人になってみると、この普通に微妙に見える出来の中に、普通に見えるからこそヤバイなぁと思えるところがあるということだと思います。
 現実じゃなくて「超現実」っぽいとか、何言ってんだって感じかもしれないですけど。作者の意図じゃないものを見ようとするなんて、ただの深読みしすぎじゃん、とか思うのかもしれないですけど。

 深読みしすぎるのは私も好きではないのですよ。

 最後まで見通したときに、「やっぱり深読みしないほうがいいよ」という結論を私が言い出す可能性も充分にあると思っています。実のところ。

7/21追記: 
一部の文章とそれに付随するコメントを、管理人の権限として削除しました。
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> F91と劇ZとVのラスト

ZⅢのラストは意外でしたが、楽しくて好きですよ。
映画のルックスとして、ああいうラストの方がすっきりしてていいですね。
ただZファンの方の心中はどんな感じなんだろうと、ちょっと思った。

Vは数ある富野作品の中でも、ラストの余韻は味わい深いものなので、ぜひ最後まで観てください(とシャクティ風)。

> Ζファンの心中?

個人的には「Ζからのファン」はウザいと思っているので、彼らの心中は気にしたくない(笑)。

> スカルさん、

ブログにいろいろ書いてみて、またいろいろなコメントを寄せていただいて、人によって立場も見方もさまざまだなぁと痛感しております。
なので、たとえ個人的な意見という断り書き付であっても、そこまで根こそぎ他人の見方を否定するようなご見解は、あまり歓迎できません。
と言いつつ、無意識に私もやっちゃう場合もあるかもしれないので…。気がついたらお互いに注意しましょう。

> 他人の偏見を自分の偏見で断じる

>ベトナムの痛みなんてもう忘れたんだよなぁ、あいつら
そりゃそうでしょう。30年40年という時間は人の意識が変わるのに十分すぎます。

我々だって親の世代の子供時代がどんな生活レベルだったかなんて想像もしないで、
日本の発展レベルに多少遅れている程度の国々を
後進国(言葉では発展途上国といってますが)と心の底で思っていますし、

バブル景気(1980年代)なんて
オイルショックから数年しかたってない。

ちなみに、私は日本海側が「裏日本」と呼ばれていたことを知りませんでした。
太平洋ベルト側に比べ発展が遅れていたことと関係があるようですが

まあ、ハリウッド映画がエイリアンに
よる侵略もの(まあ、文字通り「エイリアン」ですな)
が多いのは国土が戦場になったことがないことに対する
不安、コンプレックスが根底にあるとかいうのを聞いたことがあります。

某SEEDシリーズも
誤解されている意味でのモンロー主義(他国からの干渉を拒否する代わりに干渉もしない。本来は新大陸のことについて旧大陸は干渉するな)的であった国家が
どうやら世界の警察国家に
ならざるを得ないようになったという点は
ある意味面白い結果でした。

そういや小説版のウッソ(と、限りませんが)は、戦争の情報(データバンクから最新の情報は入手できたようだ)には詳しいという印象がありました。
おそらくはTVで報道される戦争情報を知っている日本の子供をイメージしているのでしょう。

となると、オデロたちはリアルな戦災孤児になるのかな。
シャクティもアレな感じなので
我々が理解しうる最もリアリティのある戦場の子供は彼らでしょう。

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