機動戦士Vガンダム 第3巻(第9話~第12話) 

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機動戦士Vガンダム 03 機動戦士Vガンダム 03
サンライズ、逢坂浩司 他 (2004/01/23)
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 ウッソって子どもなんですよね。作品の中でも、やけに何度も確認されるような気がする。子どもが戦争に加わっていくのはおかしいよと。・・・そうやっておかしいよ、おかしいよと言いながら、彼はどんどん戦争に慣れていく。「いくらなんでも13歳かよ!」と思いますよね。完全に少年兵をだまして使っているリガ・ミリディアの爺さんたちは、かなりたちが悪い。
 単独行動したからって「修正」までされていた。そりゃあ軍組織ならそうだろうだけど、見ていて気分のいいものじゃない。初代のガンダムでもアムロがブライトさんに殴られていたけど、彼の年齢設定はスポンサー向けのフェイクだという話もあったように思う。けど、Vガンダムのウッソの年齢は、そのあたりどうなんだろう?
 シャクティがついに壊れてきちゃった。(花が目印って・・・?)何しろこれで正常な感覚は誰にもなくなっちゃった。カテジナさんははじめからもっとおかしいし。

 当初は劇場アニメ『機動戦士ガンダムF91』のテレビシリーズ化が予定されていたが、興行成績が振るわなかったため、低年齢層の新たな視聴者の取り込みを目的とした作品として、改めて企画されたのが本作である。そのため、主人公は13歳と従来のガンダムシリーズから更に引き下げられ、モビルスーツはシンプルなデザインながらも合体変形機構を持ったプレイバリューの高いものとなった。
 物語もこの変更を受け、明朗活発な主人公ウッソ・エヴィンが幼馴染のシャクティ・カリンと憧れの女性カテジナ・ルースを守るためにガンダムに乗り込み、トリッキーな戦法で敵を打ち負かすという、ある意味シンプルな活劇としての方向付けがなされ、事実、物語序盤はこのフォーマットは遵守されていた。
機動戦士Vガンダム―Wikipedia


 そうか?そうなの?これでシンプルな活劇なの?
 シュラク隊のお姉さんたち出てきたと思ったら、もう一人死んじゃったよ。これから続々と死んでっちやうの?この人たちは死ぬために出てきたの?
 「戦隊もの」ってこういうことなのかと思いながら、出てきた端から殺してしまう・・・のは、ある意味で確かに容赦のないシンプルさですね。(そういう腹立ちで彼女たちが殺されているわけではないと思いたい。)
 これは子どもには見せたくないアニメだと思いつつ、当時リアルタイムで見ていた子どものルロイさんは、そんなことあまり考えずに見ることが出来たと以前に言っておられました。そんなものなのかもしれない。
 庵野さんがエヴァンゲリオンを作るのに、このVガンダムの影響云々ともよく聞きますが、たぶん鬱な展開以上に、ストーリーラインと別の次元で、「要素」をブチ込むという部分はあるんじゃないかと感じました。例えばVガンダムのメカニックな展開は私でも面白い。シュラク隊のお姉さま方も可愛いじゃんと思う。・・・アメリカではファーストガンダムよりもWやSEEDのほうが人気が高いんだそうなので、「案外このVガンダムもいけるんじゃないの?」などと思ったりするのは、こういうのは平和ボケした日本の子どもが見るよりも、実のところ世界のあちこちで戦争ばっかりやっているアメリカの子どもに見せたらいいという気分だったりします。(嘘です、売れるわけがない。)
 「マーケティングとして失敗」というのは、売れればいい、売れる作品であることが大事だという論理なわけですが、「大人の事情」で売れそうな要素をブチ込みながら、それがいやでいやでたまらないのか、何なのか。
 今、私はブレンパワードや∀ガンダムを見て、それでこのVガンダムを見続けていることができますが、それがなかったら本当につらいなぁ、きっと。現実のつらさというのがこれほど出ている作品というのは、ひとつのエポックだということもだんだん分かってきましたが。
 ・・・何しろ、悪いけど、エヴァの比じゃないですよ、このダメージは。
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コメント

> こんな作品を

当時1年間観つづけた子供はトラウマが残らなかったか心配です。
僕の場合は3クール目で本当に耐えられなくなって、しばらく観るのをやめていました。そういった経験から「苦行」と表現したわけです。(高貴な雰囲気のF91をどう練り直すとこうなるんだろう?)

V視聴の際にはブレンか、キンゲと合わせたほうが精神的に楽かも。

紛争地域ではVのようなことが日常的な光景なんだと想像できます。Vは平和ボケの反省好きな日本人のごく一部に受け入れられやすいのではないのかな?

>

シュラク隊が毎回死ぬのはギャグだと思ってました。
物語にもあまり絡んでいませんでしたし、
ドラゴンボールの方がもっと人死んでましたからね(生き返るけど)。

あまりにも気楽に人が死にすぎるので、
逆に漫画感覚で見ることができたという側面はあります。
オデロが死んだときは本当に悲しかったので、
結局はどれだけメインキャラとして描写されるかで、
キャラクターの死の重みは変わってくるんだと思いますね。

>

>Vガンダム

作劇上の嘘以上にあからさまな嘘(タイヤとか……)を入れ続けているのに、嫌悪感を初めとした感覚だけはよりベッタリと染み付いてくるのは確かに苦行ですね。まさにOPの歌詞にある「終わりの無いディフェンス」状態です。

これ以上言うと色々ネタバレになりそうなのでおとなしく待っています。


>アメリカではファーストガンダムよりも
>WやSEEDのほうが人気が高いんだ
>そうなので

ご存知でしたら余計なことを言っているので、聞き流してください。聞きかじりですがアメリカでのガンダムの展開は

・『W』(1999 Cartoon Network)
  ↓
・『ファースト』(2001 Cartoon Network)
  ↓
・『G』(2002 Cartoon Network)
  ↓
・『SEED』(2004 Cartoon Network)

で、コアなファン以外には知名度の無い『ファースト』はただの古い作品扱いだったようです。加えて9.11によって打ち切りになったとかならなかったとか……。

『ファースト』がダメだと宇宙世紀シリーズは連鎖的にダメになる部分もあるので、劇場版『Z』は北米を初めとした海外展開用に作られた側面もありそうですね。

> んー・・・。

そうなのか、そう言う事なのか・・・?
でも確かに「残る物の少ない作品」だった。大人になってみてたからかな。

でもルロイさんのコメントを見てちょっとゾッとした。今の子達って、ああいうのを「ギャグだと思って見れる」って事ですよね。怖・・・。

> シュラク隊

囚人さんのVガンダム感想を見て、久しぶりに私自身がVガンダムを見た時の感想を読み返してみました。
当時の私は、こんな感想をもらしていました。

>戦争やってるんですから、誰もがスレッガーみたいに死ねる訳じゃないですよね。
無駄死に、あっけない死、勘違いによる死。

それがかえってリアリティだと、当時の私は思っていた模様。
敵トムリアット6機撃墜、味方ガンイージ1機撃墜。
数字に還元してみると、いかにも戦場の普通の戦績として「ありそう」じゃないですか?
毎回、出撃した人が全員生きて戻ってくるZガンダム中盤とかよりも、こっちの方がリアルな戦争、なのかも?

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