ガンダムでさえなければ、 

[2006/06/28] | 雑記 | トラックバック(0) | コメント(5) | TOP ▲

 『リーンの翼』のDVDを買えないって書いたら、子犬さんにだめ出しされちゃいましたねー。(笑)
 「マニアじゃないんだな、自分は。」…と思います。でも楽しいと思いましたよ、第一話。『∀ガンダム』だって、私が思うには、マニア受けの一人相撲じゃないですってば。「ガンダムじゃなければよかったのに」と思うのは私だけでしょうか。

本当に新作を作るということを忘れてるから、20年間作っ…要するに…15年というのも嘘でして、結局20年創ってなかったんですよね、ファーストガンダム以後。やはり新しいものを創る。つまり来週のことがわからないものを創るってことをやらせてくれということで、ブレンパワードをやりましたから。
僕にとってはブレンパワードというのは、これはWOWOWさんには申し訳ないんだけれどもAプロジェクトのための「プレガンダム」の作業でした。
G-TV ガンダム新世紀の創造者たち 富野由悠季インタビュー


 これ、1998年、∀ガンダムがまだ「Aプロジェクト」として動いていた頃のインタビューだそうなんですが、ちょっとブレンパワードの位置づけが納得いかない。「結局ガンダムなのかよ!」という感じです。キングゲイナーが新訳Ζガンダムのためのステップだったみたいな考え方もそう。大いに気に入らない。「20年経ってもまたガンダムを創らなくちゃいけない」「資本とリンクして作品を作っていかなくちゃいけない」ことは、絶対に悔しい思いであるべきなんで、そんなふうに言っちゃ駄目だったんだと思うんです。
 『∀ガンダム』に、もしあと一歩圧倒的な力が足りないとすれば、そういうことなのではないかと私は思っています。

Vガンダムのオープニング・エンディングは「仮面ライダーJ」用に作られたものらしいです。
Jの作風に会わなかったので、Vガンダムに流用したのでしょう。(くっきーもんすたーさんのコメント)


 え、ええーっ!? 本当ですか。でもなんだか納得かもしれません。
 「戦隊モノみたいな」という話は聞いてました。思うんですが、「戦隊モノ」を格下と見下しているというか、「ロボットもの」というだけで既に自ら卑下してますから…。
 つまりはバンライズという資本とリンクし過ぎてしまった、という思いの言わせた言葉だったのではなかったでしょうか。…主題歌は、大事でしょ。主題歌は!

Vガンですか。富野作品の中でも特に壊れっぷりが素晴らしい作品です。とてもつらい体験になるかもしれませんが、ある意味、苦行と思い観てください。ラスト4話くらいで何かが見えてくると思います。(わんこさんのコメント)


 主題歌なんて、元気がよきゃ作品の中身とリンクしてなくてもいい。モビルスーツなんてデュアルアイでⅤ字アンテナなら何だってガンダムに見える。…そういうディティールは、たしかに作品の根幹ではないと思います。そんな要素ばかりへのこだわりだけでも、たしかに困るんですよね。けれど、困難な状況の許す中で、精一杯こだわりながら、どうにかトータルに、あらゆる可能性を尽くして「作品」にしようと懸命にあがいてきたんじゃなかったんでしょうか。(それが何故かこうなってしまうのが、「ガンダムの呪縛」なのではないのかと。)
 そういうところが壊れ気味で、どうもつらそう、苦しそう、、、ですね。(笑)
 ラスト4話ですか。…そこまで早くたどり着きたいなぁ。

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コメント

> ご無沙汰しております。

> Vガンダムのオープニング・エンディングは「仮面ライダーJ」用に作られたものらしいです。 (くっきーもんすたーさんのコメント)

 という話は初耳です。
 INFIXの「WINNERS FOREVER」が元々「仮面ライダーZO」の主題歌候補だったものの、実際には「愛が止まらない」をINFIXが歌うことになって(*)、元々のINFIXの曲はVガンの前期EDに採用されたという話がありますが、そちらと混同されているのでしょうか。富野監督が「Dybbuk」等の既存の音楽を採用する際のパターンを見ていると、この曲も監督のお眼鏡にかなっての採用だと思えます。

*「WINNERS FOREVER」の作詞作曲はINFIXの長友仍世、「愛が止まらない」の作詞は大津あきら、作曲はZO音楽担当の川村栄二ということで、ZOの音楽の印象の統一を図ったのではないかと思います。VガンにもZOにも思い入れがある自分には、結果的に2曲とも収まるべき所に収まったと思えます。

>

>しののめさん
#INFIXの「WINNERS FOREVER」が元々「仮面ライダーZO」の主題歌候補だったものの、実際には「愛が止まらない」をINFIXが歌うことになって(*)、元々のINFIXの曲はVガンの前期EDに採用されたという話がありますが、そちらと混同されているのでしょうか。

おっしゃるとおり、こちらの勘違いだったようです。
調べてみたら「J」の放映は1994年(Vガンダムは1993~1994)でした。
お詫びして訂正しておきますm(_ _)m



#…主題歌は、大事でしょ。主題歌は!
#主題歌なんて、元気がよきゃ作品の中身とリンクしてなくてもいい。

この部分、誤解されているみたいなので補足しておきます。
私にはリアルで「Vガンダム好き」を自認している友人が3人います。
彼らは揃って、前期のOP&EDを指して「Vガンは、あのOP&EDだからいい」といってます。(ちなみに私は『Dont Stop Carry On』後期OPが好きな少数派ですw)我々が行くカラオケでも、『WINNERS FOREVER』は定番中の定番です。

ですから「イメージと合わない音楽を押し付けられた」というわけではないと思います。(少なくともリアルタイムで楽しんだ世代は『Vガンと言えばあの音楽』と言っています)
その点も、誤解を生む表現だったことをお詫びします。

長文失礼しました
  • [2006/06/28]
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  • くっきーもんすたー
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>

ちょっと言葉が足りなかったようなので補足を。
「独り相撲」というのは1話の内容そのものよりも、「富野の発言と1話の内容の関係」に関して使っておりました。
例えば∀では「既存のガンダムを全否定しつつ全肯定」するなどと発言しておりましたが、結局のところガンダムかどうかを気にするのはマニアだけであり、一般層は「ふーん、まだガンダムってやってるんだ。懐かしいね」程度の感想しか抱かないのではないでしょうか。∀のロボットの出てこない名作劇場的な1話はそんな一般層を取り込むのにはうってつけであったにもかかわらず、富野は「ガンダムか否か」という点に拘り、マニアの方向しか見ていなかったように感じます。
今回のリーンの翼も「ハリウッド括目せよ」「世間を取り込みたい」などと語っていたわりには、ネット先行配信の上、1話しか収録されないDVDと明らかにマニアを狙い撃ちした形態に見えます。内容的にももう少し導線がはっきりしていれば、ファッションで宮崎アニメを見るような層は無理でも、かつてロボットアニメに熱くなったことのある旧マニア層は取り込めたのではないかと思います。

>

ササキバラ・ゴウ『それがVガンダムだ』によれば。
富野氏自身の作詞による「Stand Up to the Victory」や、後期のOP、EDでは歌の流れに合わせて映像も動いているけれど、元仮面ライダー用だった「Winners Forever」だけは、歌の流れに関係なく単調に映像が動いている、つまり映像が歌を「無視している」。そこに富野監督の意図を読み込んでいたりしました。

まあ、本当の真意がどうだかわかりませんし、あの歌だから良いというのも分からないでもないですし。解釈はお任せします。

Vガンダムついに視聴ですね。是非最後までたどりついて下さい。
聖なるものと禍々しいものがたたみ掛けるように押し寄せてくるあの空気は、アニメはもちろん、そんじょそこらの映画でも味わえない凄みを見せてくれると思います。

>

追記。
一応、「∀ガンダムに感動してガンダムにのめり込んだ」二十代半ばの私としては、∀の可能性というのはもう少し、信じてあげたい気分。

「20年経ってもまたガンダムを創らなくちゃいけない」っていう言い方を確かに富野監督はするし、実際サンライズとかとの軋轢でそう思ってもいるだろうけれど、一方で「ガンダムを創り上げた」事に誇りや矜持も持っているのが富野監督なんだろうと思うのです。
 だって、これだけ大勢の人がガンダムの世界観の中で遊び楽しんでいる。そこに喜びを覚えないエンタメ作家なんていないですよ。それは彼の言動の端々に、さり気なく現れていると思う。
 もちろん、ガンダムの世界が単なるメカオタクの溜まり場みたいな矮小なものになるのが嫌だから、0083のスタッフに「ニュータイプ出してよ~」とか言ったりはしますけど(笑)。基本的に、「ガンダムの富野」と呼ばれる事には、愛憎半ばなんだという印象を持ちます。愛着も当然あるだろうと。

ブレンパワードは、Vガンダムで救えなかったモノを救う話であり、ブレンを作り上げたからこそ∀に至れたんだろうと私は思ってて。その位置づけで、『ブレンパワード』の作品としての評価が貶められるとは私は思わない、かな……。
ガンダムがなければブレンはあり得なかった、のではなくて、ブレンがあったからこそ富野監督はまたガンダムを作れたんだ。私は、そう思うなぁ、と。

まとまってなくてすみません。

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