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松本零士『1000年女王』(コミック版のほう)・・・あれ?あれ?あれ?(笑) 

[2010/01/05] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(3) | TOP ▲

 昨年は、今や黒歴史(笑)みたいな「松本零士ブーム」の話なんかを何度か書きました。

グレートメカニックDX(11) (双葉社ムック)

 twitterで教えてもらったのですが、『グレートメカニックDX11』で藤津亮太さんが、連載「'80アニメ名作劇場」の第3回として松本零士の『1000年女王』を取り上げています。立ち読みだけのつもりが面白かったので、ついつい買ってきてしまいました。
 そこでは第1次アニメブームをざっくり解説すると『ヤマト』→『ガンダム』→『マクロス』というホップステップジャンプだね、とした上で、

この表街道の裏側で、別のムーブメントが盛り上がっていたことを覚えている人はどれだけいるだろう。当時の世間からすればむしろこちらが表街道だったかも。

・・・として、松本零士アニメのことに触れておられます。いやー、ほんとにね(笑)。それで今回は万感の(複雑な)思いを込めて、『1000年女王』のコミックス版のほうの話を少し。

 Wikipediaを読んで、あれー、そうだったっけと思ったんだけど、『1000年女王』劇場版(1982年)は、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』と同日公開だったんだって。ひぇー、ほんとかね。(笑)

 まことに個人的な話、先月上京して『マイマイ新子と千年の魔法』を見てきた日は、午後から中学校時代の友だちと合流して、なんと『ヤマト復活編』も見てきたんですね。別に地元でも上映してるんだけど、この映画は旧友たちと見たかったので。
 これは大正解でした。感想を一言で言ってしまうと、「タイムカプセルを開けてみたら、とんでもないものが続々と出てきて笑うしかない」(笑)。あるいはtobofuさんの言葉を借りると、"ある程度昔のヤマトを知っていて、昔のシリーズの終盤あたりですでに「突っ込み前提」で観ていた人に一番ぴったりの映画”。
 とにかく、わが同年輩のオヤジたちが『ヤマト復活編』を見るのなら、既に退役アニメファンでいいから同年代の旧友を呼び出して、その後一緒に酒を飲むのが一番だと思うんですよ。いや、お互いにしゃべりたいことが溜まる溜まる溜まる!一人で見に行っちゃダメ。溜まりすぎて爆発しちゃう!(そういう映画ですので、若い皆さんには特にオススメはしません。)

 で、その勢いでブックオフでたまたま目が合ってしまった『1000年女王』文庫版コミック全3冊を衝動買いしてしまったという、そういうわけです。パラパラッと見て「ゲ、これって完結してたんだっけ!?」と衝撃だったので。いや、松本センセイの長編マンガは完結しないことが多いんですよ(笑)。

1000年女王 (1) (小学館文庫) 1000年女王 (2) (小学館文庫) 1000年女王 (3) (小学館文庫)
劇場版 1000年女王 [DVD]

 で、とにかく先日の松本零士ブームの記事を書いて以来、ずっと気になっていたことを、その飲み会のときに旧友たちに確認したんですよ。
 「ねぇねぇ、オレ、『1000年女王』って映画館で見たよね?」

 そのぐらい記憶からすっ飛んでるんですよ。いくら考えてもちっとも思い出せないから、もしかして、いややっぱりアレは見てなかったんじゃないのかと思い始めていたんですけど、皆が口をそろえて言うには「いやいやいやいやいや。そんなはずはない。見てるって。まったくもー、オッサン!もうろくするには早いよ!」って(笑)。

 それでまあ、正月休みにもう少し勉強になる本でも読めばいいのに『1000年女王』コミック版を読んでたわけですよ。途中までは間違いなく知ってます。一番最初に出たB5版のシリーズで、1巻か2巻までは買って持ってたから。で、コミックとTV版アニメの設定が違うのも知ってました。TV版はパラパラと見たり見なかったりしてた記憶があります。あれ、『銀河鉄道999』の後番組で、全52話の予定だったのが42話に短縮されてたんですね。
 冷めてたもんだなぁと思いつつ。「まあ、どうせ劇場版になるから映画館で見ればいいよ」と思ってた気がする。・・・あれ?この話の流れだと、やっぱり見てないわけがない(笑)。

 それでコミックのほうですが、すごく意外に面白かったです。っていうか、松本零士の長編作品が完結してるってだけで、自分的にはすごいんだけど。
 あれです。どうも、この作品はコミックとTVアニメと劇場アニメが全部並行して製作進行してたらしくて、それもあって、あっちこっちディティールの繋がりとか伏線の回収とかはムニャムニャなんですが、それは松本零士の作品ではいつものことなので、何ていうかその場面その場面のムードというか雰囲気というか情緒というか、そこに酔えればいいんですね。
 『ガンダム』の物語のディティールの齟齬を脳内で補完するとか、そういうレベルではなくて、もっと何というか夢の中の話のような。・・・なのですよ。
 だから私は、松本零士作品では『四次元世界』シリーズとか、そのへんの短編が最も優れていると思っているのですけど。とにかく次元が違うんだから、これは仕方がない(笑)。

 ただ、「おー、こういう話だったのかー」と最後まで読んで、「?」という引っ掛かりがあり。
 TV版と違う物語なのはともかく、劇場版ともこれまた違うんで、何しろ最後の最後、(ネタバレになりますが)聖女王ラーレラと、千年女王雪野弥生が、仲よく遊星ラーメタルへ去っていくんですね。「・・・あれ?あれ?あれ?」

 藤津さんの文章を読み直していたら、喜多郎の音楽(とキャラ作画)だけはよかったという話が書いてあって、それでハッと思い出したんですよ。『星空のエンジェル・クィーン』というテーマソングを。

 音楽の力ってすごいですね。この曲を聴いていたら封印されていた記憶の奥底から、「こんなきれいな人、見たことがない」っていう、劇場版ラストシーンの印象が甦ってきました。「・・・あれ?あれ?あれ?」(笑)

 いやあ、見てました。たしかに見ました、劇場で!

 それで、見終わった後で「棺の中の雪野弥生が、一瞬だけ目を開けなかった?」って話を一緒に見た友人たちとして、「ウソー、まさかー、えぇぇーっ?それって、もしかしてアレ・・・」って言ってたのまで、何故か芋づる式に思い出されてきました。

 今にまで至る、「続編」へのトラウマのひとつ(もうひとつは『ヤマトII』ですね)であり、たぶんあれこそが私の中で松本零士ブームが完全に終わった瞬間でした。

 『1000年女王』の劇場版アニメもいつか機会があったら(怖いもの見たさ半分で)見直してみたいものだと思っていますが、このコミックスを読んで、改めて古傷がうずうずとうずきました。で、Wikipediaのリンク先をたどっていったりすると、どうもこのコミックス版(弥生生存エンディング)をベースにして、「1000年女王の正体は、999のメーテルか?」という、あの頃いやになるぐらい何度も耳にしたキャッチコピーの尻拭いのように、双方の続編となるOVA(『メーテル・レジェンド』とか)が作られたってことらしい。(うぁぁぁぁ・・・)

 ただ、そういうのを抜きにして、コミックの印象から浮かんだ思いつきだけを記すと、このへんの松本アニメっていうのは「東映動画」との鉄壁のコンビネーションで作られてました。氷川さんだったか藤津さんだったかが言っておられましたけど、アニメ史的には東映動画がそれまでの永井豪原作ものから松本零士にシフトしたのが「松本零士ブーム」という言い方もできる。
 だけど松本零士の作品の持ち味や魅力は、その独特の世界観だけじゃなく、あの「四次元」的な雰囲気にあると考えると、東映動画的なベタに自然主義的表現手法では無理が生じる。なので、アニメスタッフたちは四苦八苦して零士センセイと激突しながら、大幅に改変した物語を生み出さなくちゃならなかったんじゃないでしょうか。

 それが劇場版『銀河鉄道999』では非常にうまく行ったのは、非・東映動画的な性格(りん・たろう監督)との組み合わせがよかったんじゃないかと。
 だとすれば、より虫プロ(表現主義)的な製作環境で、松本アニメが作られていたらどんな作品だったんだろうかと。考えていくと杉井ギサブロー監督の『銀河鉄道の夜』寄りのイメージになっちゃうんですけど、まあそこまで芸術的な表現になるわけでもなくて。
 何しろブーム去りし後も松本アニメっていうのはいくつか作られているんだけど、零士センセイの大河ロマンはまあアレとして(笑)、あの「四次元」的な感覚というのは面白い可能性もあったような気がすると、今にしてようやくそんなふうに思えるようになりました。

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コメント

> 「星空のエンジェル・クイーン」は好い曲でした。

 初めまして、こんにちは、すずです。
産経ニュースで、コンビンムック版の『1000年女王』が完結というニュースを見て、表紙にしっかり「メーテルの母の物語」と書いてあるのに驚き、映画公開当時はそんなに確定していたっけ?と、ネットを検索していてこちらにたどり着きました。私は、TVアニメ版も劇場版も観ていたんですが、コミック版を読んだ事が無かったので、
>それは松本零士の作品ではいつものことなので~
というお話で、「メーテルうんぬん」の事は納得しました。

私も劇場で、この作品や『ヤマト』や『ガンダム』を観ていた年代なので、『ヤマト復活編』の鑑賞の仕方のお話は、あのむずがゆい感覚をどんぴしゃ表現して頂けて、すっきりしました(笑)

> こんにちは~

『ヤマト復活編』の余波なんですかねぇ。近ごろコンビニコミックで、ひおあきら版のヤマトとか、それこそこの『1000年女王』とか、いろいろ思いがけないものを目にしてビックリしちゃうことが多いです。
「メーテルの母の物語」・・・ああ、思わず手にとって見てみたら、そんなコピーが書いてあったような気がします。

懐かしい昔の夢なのか、あるいは古傷なのか、よく分かりませんけど、ちょこちょこと刺激されると思い出されてくるものもあったりしますので、気が向いたらまた何か書くかもしれません。ぜひまたお立ち寄りください。

>

りんたろうは虫プロに入社する前はもともとは東映の動画マン出身だ
  • [2012/06/03]
  • URL |
  • ナナジンと名づけたか
  • [ 編集 ]
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