スポンサーサイト
[--/--/--] | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) | TOP ▲
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『機動戦士Zガンダム』 第48話 「ロザミアの中で」
[2009/08/10] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲
元祖『機動戦士ガンダム』を観なおしながら、宿題になっている『Zガンダム』テレビ版の結末に向けての感想をまとめるのは、私にはけっこうつらい気もするんですが、これを終わらないと前に進めないので、頑張って書き殴ってみます。
グラナダへアクシズ落下の危機。エゥーゴにとっては最大級のピンチだが。「休んでいろと言っただろ」というブライトのセリフからは、すでにカミーユが誰の目にもヤバい状況だということが伺えます。ファまでアクシズに入ってく状況で、本当に休んでるぐらいですから。(ラストから逆算してるから言えることですけどね。)
ハマーン・カーンを殺せなかったことを悔やむカミーユを見て、「いい方向に変わっているようだが…」というクワトロ大尉がよく分からん。彼は前回、敵とでも交感し合える可能性をかいま見たカミーユに、「アムロ・レイの二の舞」になるのは「危険」だと言った。戦士として、迷うことなく敵を殺すのが、シャアにとっては「いい方向」ということなんだろうか。
ファもカミーユに「休んでいなくちゃ」と言う。「戦争が終わったら、また前みたいに学校へ行って喧嘩して、昔みたいになるわよね?」というのは精一杯、明るい話題を振ってるんだろうが、「元通りにはならないさ、俺は自分の役目がわかってきたから」というカミーユの返事はズシッと重く、意味深だ。
ジャミトフを失ったバスク・オムのドゴスギアが、ロザミアのニュータイプ部隊を連れて、こんなところで何をやってたんでしょうね。ろくに描写はなかったが、ヤザンのモビルスーツ隊は、シロッコ傘下のレコアたちのモビルスーツ隊を真面目に防戦したんだろうか。
安静にしてたので、いっそう勘の冴えるカミーユは、サイコガンダム・マークIIの接近を感知しますが、何故か「この感覚は・・・フォウだ!」とそこだけ電波が混線。サイコガンダムだからなのかと思ったけれど、ロザミアだと分かった後でも、しまいには生身の彼女を見てさえも、一瞬フォウに見えるという状態。
まして相手が“強化”されすぎて精神ガタガタのロザミィだから。アクシズ内部で邂逅したファとの「あたし、ファなのよ、ロザミィ」「何で、お前がファなのだ?」なんて、笑えそうだけど笑えない会話だ・・・。
「かわいそうね、戦争の仕方しか教えてもらえない強化人間なんて、何になるの?ニュータイプだってそうよ。そんなの始めっからないのに、そのおかげで戦争が起こって、ここで暮らしていた人達も、また戦争へ出て行ってしまったわ。家族と暮らしたことのないあなたにはわからないでしょうけど。」
カミーユに馴れ馴れしくまとわり付くロザミィに、もともとファは心穏やかではなかったですから、言い方がきつくなるのは仕方ないにしても、「そのあなたの記憶は偽物なのよ」って、これはキツイ・・・。そしてロザミィの後ろ姿に「フォウ・・・」と呼びかけてしまったカミーユを見てしまったときの、彼女の怖い顔!(よく分からないなりに、「そういうことだったのか!」みたいな女のカン?)
・・・結局それが引き金になったんだよね。サイコガンダムに乗り込み、手の付けようもないほどに暴れるロザミィを殺すしかないと、ついにあきらめたカミーユに、「早く!」と呼びかけるフォウ、そしてサラのイメージ。これも最終回から逆算すると、ちゃんとこのへんでこういう描写が入っているという意味ではクールに計算が立ってますよ。
「見つけた!お兄ちゃん!」
最期の瞬間にまで、そこまでやりますか、と思います。見事なまでの残酷さです。
このエピソードが劇場版で削られたのは分かりますね。こんな目にあわせて、カミーユが正気でいられるわけがない。
「ニュータイプも強化人間も、結局何もできないのさ」「できることと言ったら、人殺しだけみたいだな」という絶望の深さ。
そんなカミーユに向かって「あまり気にするな」だって!?・・・クワトロ大尉、あんた本当に最低だわ。(たぶん、正しい理解だと思う。)
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://zmock022.blog19.fc2.com/tb.php/1475-03ba869f
- | HOME |
コメントの投稿