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『機動戦士Zガンダム』 第47話 「宇宙の渦」 ・・・トミノ濃度が高すぎます w
[2009/07/09] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲
- 「エゥーゴとティターンズの潰し合い」で漁夫の利を得ようとするアクシズ。その構図をさらに高みから見物するシロッコ、という入れ子構造。
- ハマーンは何を思ってザビ家の再興にこだわっていたのか。単に立ち位置から来た方便か?
- シロッコにはどういうヴィジョンがあったのか?
いちおうメモしとく。『Zガンダム』テレビ版最終巻感想のひどいスタブ。感想の体をなさない。この際、なさなくてもいいや。w
第47話 宇宙の渦
- 「ちゃんと戻って来いよ、カミーユ」「カミーユのこと心配なんだ」
- シンタとクムのすっげぇフラグ立て。まるでもうアーガマに帰ってこないんじゃないかという勢い。(今回は無事に帰ってくるよ。今回は、ね。)
- ブライトは「メール・シュトローム作戦の陽動」と言ってるけど、カミーユ単独先行の任務内容はハマーンの狙撃っぽい。艦隊戦は押せる、と予想→ハマーン出てくる(これはヤバい)→先手を取る(狙撃失敗でも最悪足止め可能)というような感じかな。
- この辺の段取りを容赦なく略すのが、富野アニメらしい不親切なところ(笑)。
- 「サラの仇は、僕が取らなければ」というカツの暴走は、ありがちな自己正当化で、それはまあいいか。(引き金を引いたのは自分だから、八つ当たりというものなんだが。)
- 「なんだ、メタスも?」というほうは、そう単純じゃなくて、「カミーユのこと心配なんだ」「えっ、どういうことなの?」の後が略されてる。(実に富野アニメらしい、奥の深い不親切設計 w)
- こういうのは、謎解きアニメみたいな意地悪さとは違って、答えはちゃんと作品の中にある。ただ分かりにくいのは間違いないですね。
- 計画を狂わせるカツとファの行動なんだけど、「構うことはない、カミーユがうまくやる」というブライトの信頼。(カツのGディフェンサーはアクシズに「モビルアーマー」と誤認されたり、たしかに結果オーライっぽい。こういう柔軟性も他の監督のアニメにはあんまりないところかも。w)
- ここ重要。「憎いから、戦えるんだろ」とわめくカツを制止しようとするカミーユだけど、「カツを制止するように、カミーユは自分のことを制止できて?」というファの問いかけ。これはキツいよなぁ。
- 「えっ、どういうことなの?」の後にあった会話はこれだったんでしょう。だから「カミーユのこと心配なんだ」と、たぶんそういうことですね。
- アクシズの兵は実戦慣れしていないとか、メール・シュトローム作戦って何かとか、そのへんはこまめな説明ですな。
- それでカミーユの殺気はハマーンにはバレバレなんだけど、ミネバもそれを察していて。この子の感覚の鋭さは前にも描写されていたけど、ただのお姫様じゃない。
- ハマーンとの会話で面白いのは、「いざとなればシャアが協力してくれましょう」「シャアか!頼りになる男だ」というくだり。シャアが好きなミネバをなだめるのに持ち出しただけか、そこにハマーンの願望も入っていたのか。こうまで察しのいいミネバは口先だけで騙せる相手じゃないよね、たぶん。
「ハマーン・カーン、お前は戦いの意思を生む源だ!生かしてはおけない!」
- このあたりのカミーユ。「生かしてはおけない!」系の言葉をしばしば発します。それがカツ同様の憎しみから発せられたものなのかどうか、が難しいところ。(新訳での変更点は別のところでちょっと書きました。)
- その一方で予期せぬハマーンとの交感がいきなり。カミーユの幻視が面白い。最初がフォウ。ロザミィ。で、エマさん。レコアさんとファは少しダダッと(笑)。それで「お袋」・・・ともかく“女性”っていう認識か。対するハマーンの幻視はシャア、シロッコ。こっちは“男”と“ニュータイプ”が混じってる?
- カミーユのイメージは“好きな女性”っぽいけど、仲よかったころの母子の回想が入るのが意外。
- ハマーンはシロッコが好きだったわけじゃなかろう(笑)。
- シャアに憧れていた少女時代の自分をカミーユにも見られたのにぶち切れるハマーン。
「よくもずけずけと人の中に入る!恥を知れ、俗物!」
「やめろ!僕たちは分かり合えるかもしれないだろ。ここに来るまで・・・」
「黙れ!貴様もシャアと同じだ!貴様は確かに優れた資質を持っているらしいが、無礼を許すわけにはいかない!」
- 分かり合える可能性を全否定したポイントは「貴様もシャアと同じだ!」か。自明なように見えて、ハマーン・カーンが何を考えてアクシズを率いているのかという、行動原理の根っこがはっきり描かれたのは、全篇を通じて実はこのシーンぐらいしかないんじゃないかと思ったりもするんですよね。(分かりやすければいいというもんでは、もちろんない。)
- カミーユとハマーンの交感の可能性を決定的に台無しにしてくれるネズミ(われらが愚民代表のカツ!)乱入。一瞬動きの鈍るカミーユを襲うハマーンの攻撃に、身を盾とするのはファのメタス。これでぶち切れたカミーユは「わかった。お前は生きていてはいけない人間なんだ。」「暗黒の世界に戻れ、ハマーン・カーン!」と前にも増して強烈な根底からの存在否定。(これはやっぱり憎悪じゃなかろうか。)
「(人は分かり合えるんでしょ?)」
- 憎悪に駆り立てられていても、カミーユは“人が分かり合える可能性”をまだ信じたいと思ってたってことかなーと思いました。
- 私には、声の聞き分けが上手くできないんですが、この謎の声は誰の声です?ヒルダ(カミーユ母)?誰か教えてくださーい。(笑)
- なんだかんだ、ブライトの思惑通りというか、ハマーンの足止めと撃退にカミーユは成功。コロニーレーザーはエゥーゴが制圧。(劇場版はこのへん分かりにくかったかも。)
- ここで前振りなし(?)で「あとはアクシズの進路を変えるだけ」という話が飛び出る。ゼダンの門にぶつかった後のアクシズはグラナダに向かってる。何だってぇー。(どこまで段取りを略すのか富野アニメ。w)
- それでカツとファはブライトに修正されたんだろうか?(略す略す富野アニメ。www)
- ハマーンを討ちもらしたことを悔やむカミーユ。慰めるシャアは「気にするな。それは私の役目だったのだろう。」と。でも全然カミーユには響いてない。(このへん、カミーユはもはやシャアと同格という感じかな。)
- でも「僕の脆い心がハマーンの強烈な意思に負けたんです。それだけです。」というカミーユの理解も何か違う感じもする。「貴様もシャアと同じだ!」って拒否された意味が分かってないような。
- それに対して「危険だな、カミーユ。それではアムロ・レイの二の舞になる。」「アムロは自らの魂を解き放つのに7年もかかった。それは地獄の日々だった。」というシャアの言い方も変な方向へ行ってるような?主要キャラクターだとて、口にしていることが正しいとは限らない、ディスコミュニケーションを描くのも富野アニメというものだけど、これは何を言ってるんだ?
- ここでのシャアは、この回が、ファーストの「光る宇宙」でのアムロとララァの交感を引き写しにしてるということを踏まえて(分かり合える可能性があったのに戦ってしまったことへの逡巡ということを?)言ってるんだと思いますが。すっげぇ難しいし、ちょっとシナリオの意図をキャラクターの口で語りすぎる気はします。
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