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各論だけでは突破できない問題が出て来るから、原理原則を持って・・・ 

[2009/01/14] | 御大 | トラックバック(0) | コメント(6) | TOP ▲

 上記で触れたテキストは基本的には「世代」論ですけど、富野由悠季御大将も決して「経済」の専門家ではない中で、その場での読者に響く言葉はどういうものであるかを考え、その専門誌上であっても臆することなく自分の考える経済論を述べておられるのはさすがだな、と思ったわけです。
 それを紹介している私はといえば、自分にとっては苦手な分野のことなので、どうもおぼつかないことを書いてしまったような気がしています。それでもう少し、別の富野語録もあわせてご一読くださいと提出しておいてみます。

そもそも、地球圏でのこの100年の人口増は異常なんです。科学技術、衣食住のインフラが構築されて、サービス業という産業にしかビジネス的に資本投下する場所がなくなってしまった。アニメやコミックやゲームという分野は、こんなに毎年毎年、商品を開発する必要は、実際にはないんですよ。だけど、マンパワーを消費しないと社会が回らない方向になっちゃっている。サービス業を拡大させるという方向でしか、今の経済体制を維持できない。こう言う話をすると、話が通じる人と通じない人がでます。「世の中、何かおかしくないか?」と言う思考回路を持っていないと、絶対に理解できないんです。

 『オトナファミ』2007WINTER(『週刊ファミ通』1月26号増刊)掲載の「富野由悠季 ガンダム世代を叱る!」という記事ですね。先の『東洋経済』の記事が40代以上向けなのに対し、ここでの対象世代は30代あたりになっているので言い方は違うわけですけど、言っている内容の軸、原理原則はぶれていません。
 “「世の中、何かおかしくないか?」と言う思考回路を持っていないと”というのが大事なところだと思います。資本主義っていうのはそういうシステムなんだからという、専門的な知識を持つことは悪いことではないのかもしれませんが、ディティールが正しくても根本的なところで「おかしくないか?」という目が失われてしまっては何にもならない。つまり「大局を把握しないと、各論だけでは突破できない問題が出て来るから、原理原則を持って、大局を見るセンスを身に付けなさい」っていうことですね。
 分かっちゃいるんですが、人間なかなかニュータイプにはなれない。だけど、なれないからといって、そこであきらめるのではなく、今できることをやらなきゃダメじゃないのか・・・というのが、より年長の世代に向けた『東洋経済』の内容だったと思います。

これから大学で理工科系の勉強をしたいという若い方たちにお願いしたいのは、右肩上がりの技術の発展論、革新論ではなくて、制御技術が究極的に求められるところへいくと思うので、そのことを学んでほしいということです。
最近自分の中に生まれてきた「地球の容量」という言葉があります。その容量でこれからも1万年、2万年使わなければなりませんから、消費型技術ではなく循環型技術にしなければいけません。ところが、この循環型もおそらく地球の人口が100億人を超えたところではあり得ないと思っています。さらにその先に軟着陸するための技術が改めて要求されますが、本当の意味での技術革新をこの数十年でやり、抑止技術を完成しなければいけないと思います。

 もうひとつ、さらに若い世代向けの富野語録。これは監督の母校、日本大学の生産工学部の平成21年度ガイドブックで、ちょっと入手困難と伝えられるもの(笑)ですが、なかなかいいことが書いてあります。ここからもうひとつ、紹介しておきます。

頭のいい人で困ることがひとつあります。特化するんですね。その決定的に特化していったいちばんの技術が「原子爆弾開発」なんですよ。成果主義の政治家と軍人が銭を出さなければ、科学者があんなに寄ってたかって開発なんてできるはずがないんですよ。
原爆開発のような話があったときに、飛びつかないような技術者の品格を作るとすれば、それは社会性しかないと思います。だから大学4年間にその社会性を身につける基礎学力の部分の教育というのは、もうちょっと手厚くやっていただきたいと思っています。

 監督は、自分の世代が「それまでの道徳観や価値観を捨ててしまった」のに、「新しい価値観を生み出せていない」ことが問題だと言っておられます。
 たかがテレビアニメの監督ごときが何を偉そうに、と言われるのかもしれませんし、それもおもちゃの販促番組であるロボットものばかりをやっていて、よくもそんなことが言えるもんだと批判されるのなら、それもしかたないと思います。
 ただ、そこの(例えばロボットアニメという)特化されたフィールドの専門家でしかないからといって、そのことだけが分かっていればいいのかというと、そうではないんだよ、と。自分に与えられた現場で、今の自分にできる精一杯のことを考え、やっていかなくちゃいけないんじゃないのかな、と。そのように口にもし、自ら実践もしておられるんだと思うんですよね。
 だから、そこは茶化さないでほしいという気持ちがあります。

 いろいろな立場の専門的な見識を知ることは非常にためになるんですが、より普遍的な問題に触っていくように気をつけていないと、ともすれば間口が狭い話になってしまうんですよね。
 “信者”と言われると、何だか自分で考えることもせずに言われることを鵜呑みにしているような印象があって私はイヤなんですけど、富野由悠季という人に関しては、少なくとも信じるに値するものを持っている人なのかもしれないなぁと思い始めていたりします。(笑)

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[tag] 富野由悠季 fc2ファビコン

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コメント

> 全否定しながら全肯定

リンク先の記事「富野由悠季 ガンダム世代を叱る!」は『オトナファミ』に掲載された文章なので、富野監督はそういう対象に向けて「今、ビジネスが、マニアと普通の世界を一緒くたにしている、本来、普通の人にはマニア志向なんて無いのよ。自称オタクはビジネスに踊らされている普通の人だよ」という話をしておられます。
オタク産業が本来は小さなパイだというのは、地球の総人口という視野の話に対して、対象者に分かりやすい例示をしたに過ぎず、ここではそれを根拠にお話をしておられるのではないと思います。引用の仕方がまずかったのかもしれませんが「原理原則を学べ、人が何故生まれて生かされているかと言う事だけを理解すればいい」という部分が肝要なところだと思います。

ところで、ご指摘の福祉もそうですが、産廃処理などの比較的地味と思われてきた分野においても、近年のビジネス化の勢いは凄いですね。第三次産業の中でも、人間が最低限生きていくために必要な、こうした消費があることも、誰も否定はできないでしょう。
そして、たしかに福祉や産廃処理では、施設そのものやそれを支える人手が足りていないのも事実だと思いますが、私の住んでいる地方では、不景気といわれる中で福祉や産廃関係のCMを非常に多く目にします。(パチンコとサラ金には及びませんが。)
第三次産業の中でのさまざまな調整がうまく行っていないというのも大きな問題でしょう。富野監督は、例えばゴミの問題は戦争に匹敵すると認識すべきだということも言っておられます。
むしろ技術と人材(それに資金)をどこに振り向けねばならないのかを考えねばならない、そうした場面の中でビジネス論だけではない原理原則が必要なのではないかというのが、ここでは本旨だと思うのです。

> 送信せずに削除orz失礼しました(汗

要点だけでも復元します。

オタク市場は1800億円です。

http://www.hirokiazuma.com/archives/000365.html

中小企業庁の白書によると個人向けサービス業の収入額は2004年現在53兆円です。

個人向けサービス業の事業収入額は、1999年調査では60兆円と増加していたが、それ以降は緩やかな減少に転じている。(引用元:http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h19/h19_hakusho/html/j2210000.html)

あとで加筆させてください。ちなみに、先の消えたコメントでわたしが言及したのは福祉だけです。

追記:

>オタク産業が本来は小さなパイだというのは、地球の総人口という視野の話に対して、対象者に分かりやすい例示をしたに過ぎず、ここではそれを根拠にお話をしておられるのではないと思います。

世界人口についてはわたしの能力を超えるトピックスです。日本の人口については厚生労働省が発行した少子化社会白書に詳しいのでリンクをはります。

http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/index-w.html

最新版によりますと「我が国の総人口は、2005(平成17)年の1億2,777万人から、2055年には8,993万人になることが見込まれている」のです。御大の仰られる通り、世界人口は100億を超えるかもしれません。あるいは超えないかもしれません。しかし、日本の人口は減る可能性も少なくないのです。

追記その2

御大のお生まれになった1941年に閣議決定されたという「産めよ増やせよ」について気になる著述を見つけたの上記にあわせてリンクします。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1011597415

> ちょっとチャットへのお誘い

TOMMYさんのところのコメントの続きです

囚人022さんへ、
重要度が変わったってのはどういう意味で?というような質問をしてみたいのですが、ここはコメント欄なのでアレかな?と思ってます。

出来ればTOMMYも含めて飲み話してみたいところですがなかなか難しいでしょうし、うちのチャットで集合とか出来ますかね?

今週の金曜か土曜を考えてます
http://www7a.biglobe.ne.jp/~ofc/cgi-bin/d-chat/index2.html
チャットはこちらになります

> バイストン・ウェルに召喚されてしまった・・・

ですが、ごめんなさいっ!金曜土曜と出張なのです・・・。(翌日は休みなので戻るのは日曜になるかも。)

>個人的には『ファウ・ファウ物語』(1986-87年)の前と後で、富野監督にとっての“バイストン・ウェル”の重要性というのは変わってるんじゃないかという勘があります。
つまり『ダンバイン』と『オーラバトラー戦記』の差異は重要だと思うのですが、そこでひとつのポイントは「作り手は自分が一番見せたいものを見せようとしてしまうもの」という、この部分に関わってくるのではないかという気がします。

・・・と、このように書きましたのは、
http://zmock022.blog19.fc2.com/blog-entry-1390.html
ここで書いた『ファウ・ファウ物語』について感じたことをもう少し展開させたいという思いがあってのことだったんですが、それには問題意識を持ってもう一度『オーラ・バトラー戦記』を読み返す必要があると思っています。(『ダンバイン』と『オーラバトラー戦記』の差異をあげていく作業が必要じゃないかと。)
そういう意味で「勘」のレベルに留まっている話なので、チャットで上手いこと言えるかどうか(笑)

たんおさんとお話しするというのは願ってもないチャンスなのですが、『オーラバトラー戦記』は長いんで、ちょっと時間をくださいませ・・・。

> 人口問題

>そもそも、地球圏でのこの100年の人口増は異常なんです。科学技術、衣食住のインフラが構築されて、サービス業という産業にしかビジネス的に資本投下する場所がなくなってしまった。

やはり、この一文には疑義を呈せざるをえません。環境goo(http://eco.goo.ne.jp/word/issue/S00078_kaisetsu.html)によると、「このように人口増加の多くをアジア、アフリカなどの開発途上国が占めていることによって、貧困の増加、食糧不足問題などが発生している」のです。つまり”衣食住のインフラ”は御大のお説ほど十分ではないわけです。

>

お返事ありがとうございます
ふられちゃいましたね(泣

自分の範囲はバイストン・ウェルだけだったりするのでTOMMYさんとの四方山話を見せてもらうだけでも満足だったりしたのですがw

では、またの機会がありましたらよろしくお願いします

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