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小説 『機動戦士Vガンダム』 (1) ウッソ・エヴィン 

[2008/10/10] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 なかなか富野監督の新作の噂さえ聞こえてきませんし、富野ファンとしては禁断症状が出そうな中で、先日来、今まではあまり読んでいなかった富野小説を読んでみたくなってきています。そういうわけで、先日読了した『オーラバトラー戦記』に続き、Vガンダムの小説版を読みはじめてみました。

機動戦士Vガンダム〈1〉ウッソ・エヴィン (角川文庫)

 ビクトリーガンダムのカラーリングから取ったと思われる表紙デザインからは、私の年になるとちょっと手に取りにくい(・・・苦笑)少年向けテイストを感じます。下のほうにピンク色(!)で欧文タイトルがあるんですが、下段に「BASIC STORY」とあるんですよ。原作っちゅうわけでもあるまいにと奥付を見れば、「平成五年四月一日 初版発行」とある。
 “機動戦士Vガンダム - Wikipedia”で確認すると、アニメの放送期間は「1993年(平成5年)4月2日から1994年(平成6年)3月25日まで」になってるんですが、これってアニメの放送と並行して刊行されてたんですかね?

 そうだとすれば、表紙の少年向けテイストも、制作当初の意図を反映してるものなのか。それにしては、物語冒頭の事件の流れは、アニメより整理されていたような印象がありましたが? よく分かりません。

 文体そのものも、手こずった『オーラバトラー戦記』に比べれば、はるかに読みやすかったです。やっぱりバイストンウェルものは、世界観を描くほうにかなり気持ちが行っていて、物語がすらすらとは流れていかないところがあったのかな。『Vガンダム』のほうではそのへん、読者もご承知の宇宙世紀ものですよという感じで、さらっという感じ。

 しかし、宇宙時代の抗争は、歴史のくりかえしではなく、人類が、次の人類に成長するための陣痛であると信じたい。

 このへんは、最初のガンダム以来のニュータイプ論のようですが、この「序」では「子供たち」というのが前面に出てきてるのかな、と。

 その子供たちを生みだすためには、どうしようもなく矛盾するものをもったみずからを矯正しなければならないのだ。

 「みずからを矯正」というのは、ちょっとシャア総帥の思想くさい。(笑)

 だから、少年と少女の物語のなかに、一つの希望をみようとするのは、大人たちの無残さをみることではあっても、未来の絶望をみることではない。

 ・・・ということで、少年ウッソと少女シャクティの物語に「一つの希望をみよう」として、『Vガンダム』は書き始められていっているわけですが。“ウッソ=嘘”というのは有名ですけど、シャクティって子もやっぱり変な子ですよね。
 しばしば繰り返される、「・・・がやれてしまうのがウッソなのである」、「それでも・・・なのはシャクティだった」っていうような書き方。アニメだと漠とした違和感ぐらいなんですが、言語化されると、作者が本当にキャラクターを突っ放しちゃってる感じがひしひしと。

 ウッソとシャクティっていうキャラクターは、富野監督がある意味目標にしたらしい『未来少年コナン』のコナンとラナに重ねてみてよいと思います。改めて考えてみれば、あの子たちもすごく変な子たちだったんですけど、宮崎駿がその世界に入り込んで夢中でやってるから、もう絶対の絶対にあり得ない(笑)子どもたちなのに、そんなに違和感はなかった気がします。でも富野由悠季は、ウッソやシャクティなんて、「いねぇよ、こんな子ども!」と少し苦々しく思いながらキャラクターを描き出しちゃってるんだろうなぁ、と。

 ウッソ・エヴィン13歳、でしたか?そういえば『ザンボット3』の神勝平が12歳でしたね。こんな年端も行かぬ少年が巨大ロボットを操縦できる口実として、ザンボットでは睡眠学習みたいな設定がありました。ウッソもやはり、過激な親によって特殊教育をさんざん詰め込まれている少年なのでした。
 彼をザンスカール帝国との闘いに巻き込んでいくリガ・ミリディアの老人たちの胡散臭さまで、直感というよりも理詰めで看破してしまう少年というのは、私の個人的な感想としてはどう考えても可愛げがなくて、これで物語を弾ませようというのもどうも難しい気が。
 ただ、こういう物語なのであれば、弾まないのが当然というか、弾ませちゃならないようなところもあるのかなー、とか。いろんなことが頭のなかでぐるぐると。

 一般論として個人的にはアニメのほうが小説よりも好きな私ですが、Vガンダムはどうでしょうかね?アニメのほうは、途中はもうどうなるかと思いましたけど、尻上がりによくなっていきました。私は読むのが遅いのですけど、小説版はどうなることか・・・。

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