『宮崎駿は女をわかっていない』???
古くからの友人から、宮台真司さんが『崖の上のポニョ』をラジオで語っていた内容が面白かったヨと聞かされて、興味を持ったのでググってみたら、何と文字起こししてくれているサイトさんを見つけたので、ネットの神に深く感謝!
宮崎アニメが大好きだという宮台さん。「飛行視点」という言葉を出していて、一番好きな作品は『ラピュタ』だそうです。

飛行しながら風景の流れ、風の匂いということで言うと、ナウシカ、ラピュタは圧倒的なんですよ。ストーリーがわからなくてもふんわり浮かびたいなという子供の願望に直接応える意味では2本の映画は子供にもわかる。ストーリーがわからなくても楽しめる。
この次の話が面白すぎます。よく言われる話ではあるけど、本人に面と向かって言っちゃいましたか。鈴木Pとかが青ざめて、大慌てで宮崎監督をなだめている図を想像して笑っちゃいました。(笑)
前に宮崎駿さんと対談した事があるんですが、30秒で決裂して鈴木敏夫プロデューサーとか、日テレとか徳間の偉い人が取り持ってくれて対談が継続したんですが、私が彼を怒らせたきっかけは「魔女の宅急便」と「耳をすませば」について宮崎さんは女をわかっていませんねと言ってどうも彼を直撃したようです。図星だったようです。それは僕が少女漫画評論家を看板にして女の子がわかっているマンガと女の子がわかっていないマンガは一目瞭然で、宮崎さんのこの2本の映画はわかっていない。僕の大好きなラピュタの女の子シータ、あるいはコナンの女の子ラナちゃんと同じでしょう。出てくる女の子のキャラクターが造形さえ違え同じで、いつも同じずりネタみたいな感じ。そういう意味でわかっていないんだな。観念しかないんだなと思った。
男の子が女の子を知らない段階で女の子にはこうあって欲しいなという時の女の子ヴィジョン。現実の女の子を知らなくてもこうあってほしいなとい生きる願望だけで生きる生き方もあります。宮崎さんの生き方もいいと思います。空や雲や風を描いてくれたからいいです。
宮崎アニメ好きとして、アニメーターとしての力をすごく褒めています。
町の中をどう作るか場面設定も同じ。動きをどういう風にするのか、動きをどう見せるのか。実写と違ってアニメーターがコントロールできる。動きがどうなっているのかを日本のアニメーターの中で初めて重視した人ですよ。ディズニーとは違うのは空間の中を動くという概念を初めて世界に提示した人。
でもまあ、「みんなヒューマンドラマに感動しているつもりでも本当はそういうところに感動しているのではないか。実は。」というのは、なかなかキツいですね(笑)。
このブログの筆者さんも言っておられますけど、「画作りの人」というのは私もそうなんだと思います。それが正当な“アニメーション”だろうという意見は当然あるでしょうけど、それだけでもないでしょう、とも。ただ「画作り」で頭抜けているだけでもすばらしいというのにも、私は同意します。
宮崎さんは「原作クラッシャー」の癖に原作がある作品のほうが出来がよいのは何故なんだろうかと前からよく言ってますが、画面作りの人だからと言われれば、なるほどそうかも。
昔の作品では、あまり得手ではない物語作りに自分を投影することは控えていたのかもしれなかったですけど、今は“怖いものなし”なんで、平気でストーリーにも自分の趣味を押し込んでくるから、近作のいくつかは「気持ちいい」のか「気持ち悪い」のか、よく分からない作品になっているような気がします。
なんだか『ハウル』、『千と千尋』、『もののけ姫』などを、そういう眼で見直してみたくなってきましたよ。(笑)
以下余談。
『ぽにょ』話のついでに。(via テケリ・リ! - カオスの縁 ――無節操日記)
この作品は、だいぶ「クトゥルー神話」を踏襲した創りになっており、そういう見方をするといろんなことに説明がつき、全然わからないことなんかなくなります。
ん?「クトゥルー神話」?・・・ということで、Wikipedia。
なるほど、興味深いですね。
ただまあ、ブクマコメントの中に、
でも劇中でポニョをブリュンヒルデと呼んだりと明確に北欧神話の話してるよな。それをそっちにもってくのはどうなのか。
・・・というのがあって、それもごもっともだなぁと。そういうわけで、
で、この方向性で面白かったところ。(笑)
ただ、富野スキーがブリュンヒルデと聞いて思い出してしまうのは、こっちの絵づらだという・・・。(笑)
『キングゲイナー』に出てくるブリュンヒルデって、そういう悲しい名前だったんですね。
・・・っていうか、ぽにょがこれになったら怖い。(笑)
・・・っていうか、なんちゅうか、どうもまだ見てもいないのに『ぽにょ』話で盛り上がるのも気が引けるんですけど、ついついネタ方向に行ってしまうのは、「ラジオ映画館」さんが書いておられたように、
竹熊健太郎さんが指摘しているが、劇場映画で大きな企画になりすぎていてジブリは製作費も膨大で失敗できない状況になっている。テレビアニメくらいから始めたほうがいいのではとおっしゃっていた。そのとおりで失敗できない状況というのは冒険が出来ない状況でジブリも苦しいと思う。
・・・というようなこともあるんだけど、そのわりにはけっこう無茶な冒険を宮崎さんはやってるような気もしないでもないです。そういう、内容を正当に訴えて大人気なのなら何とも思わないのですけど、内容がどんな冒険であっても宣伝の威力で絶対に失敗しない状況を作っちゃうというのが、何だかどうも。
何しろ、私がそれを嫌がってるのを知ってて、わざわざ着メロを「♪ぽーにょ、ぽにょぽにょ・・・」にして聞かせてくれる友人が身辺にいたりすると、別にアンチではなかったものが、かたくなになってしまったりとか。ひそやかな悪意というのは、このように何でもないところから育ってしまったりするんですねぇ(笑)。











