個人的富野小説史 発動篇<上>
[2008/07/23] | 随想系 | トラックバック(1) | コメント(4) | TOP ▲
前回の続きです。って言っても後半は読んでないのが多いので・・・。
ここを参照しながらということで、後半戦は『ハイ・ストリーマー』からですね。ん?アマゾンの画像は徳間デュエル文庫版が出ましたね。こんなのが出てたんですか。私が持っているのは徳間アニメージュ文庫版のほうです。ただし第1巻のみ。続きが見つからなくて・・・。何しろ田舎のブックオフですからねぇ。
で、第1巻の印象がどうもよく思い出せないです。えらく地味な話だったような・・・。ブンガクというのは、こういう地道な話を持ってよしとするのかなぁ。後半はわりと『逆襲のシャア』に沿っているんだそうですが。ラストがどう描かれているのかには関心がありますから、見つけたら買うつもりです。
次は『ベルトーチカ・チルドレン』なのですが、ごめんなさい。未読の富野小説の中では、一番読みたい一冊です。二つを書き分けるとは器用だなぁというか、映画も入れたら三通りになるわけですが、“バイストン・ウェル”ものも、同じモチーフを繰り返しているようなところがあるから、そういうようなものなんでしょうか。学生時代に夏目漱石の『こころ』とかそのへん(題名忘れた・・・)をいくつか読んで、同じテーマが繰り返されているのに「うー・・・」と感じたことを思い出したりしました。(いや、その点では武者小路実篤のほうがすごかったか。)
その次の『シーマ・シーマ』は子犬さんが「富野ビョーキ三部作」の一角に挙げておられたひとつかな?これはレアみたいなので、のほほんと出会いを待っていても永遠に見つからないかな。万一発見したら、間違いなく保護いたします。はい。
次は『ガイア・ギア』ですか。実は第1巻だけ所持しております。これは面白そうだと私は思ったんだけど、善良な市民さんの評は辛いですね(笑)。
たしかに『Zガンダム』の焼き直しのようなところはあるんだろうけど、その焼き直しに意味があるというか。“スペース・コロニーなんて・・・”みたいなことを最近、監督はよく仰ってますが、そういう意識の変化が反映されているところはなかなか興味深いです。これは是非続きを読みたいと思っている富野小説です。ラジオドラマ版も、実は某所で聴いてみたことはあるのですが、これは正直あまり面白くなかった気が。私としては珍しいことですが、これは文字媒体のほうが面白いんじゃないかと思っている作品です。
あ、また懺悔の時間だ(笑)!ごめんなさい、『閃光のハサウェイ』未読です。善良な市民さんが「富野小説最高傑作」って言ってますね。
人類の覚醒だのなんだのと安易なゴールを設けない「現状認知」の物語こそ、「ゼータ」以降の富野作品の真髄であり、それだからこそこの「閃光のハサウェイ」は美しい物語たり得るのだ・・・!
そうなんですか。これ、見かけたことはあったのに買わなかったのは、Zで言ったらカツ系のウザい子どもの跳梁する物語を読むのがしんどいなぁと思ってしまったのですが。そこまで言われたら、今度こそもう少し前向きに検討してみましょう(笑)。
その次は、破嵐万丈シリーズで『薔薇戦争』、『憂鬱ミュージアム』、『ヒット・カップル』、『愛はシベリアから』ですか。このへんまったく見かけたことがありません・・・。でも下記のサイトの感想が面白かったので、見かけたら保護しようと思っています。やっぱりまとまった感想を読ませてもらうと関心がわきますね。
次もごめんなさいです。『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード』。見かけたこともないんですけど、発見していても、買うかどうかをためらってたと思います。『F91』って作画とかもなんかすごく良いと思うんですけど、ちょいと微妙な印象だったことは以前からときどき書いてきたとおりです。読まなくても、これこそアニメを“補完”しているんだろうなと予想は付くんですが、善良な市民さんは意外にオススメのようなことを書いておられますね。オヨヨ(笑)。
未読のものが多いのに、なぜか長くなってしまったので、続きはまた今度にします。
コメント
ベルチル、閃ハサ、F91
今まで、楽しくブログを読ませてもらっていたものですが、
富野小説、ちょうど「ベルチル」「閃ハサ」「F91」
+「ガンダム」「イデオン」だけ持っているもので……。
3冊とも、かなりおススメです。
「ガンダム」「イデオン」であった、過剰な理屈っぽさが
ずいぶんと薄まって、単純に小説として読みやすくなっています。
では1冊ずつ。
まずは「ベルチル」。
富野監督が「逆シャア」で本当にやりたかったことが分かります。
「逆シャア」で????のついていた部分が、すべて解消されるという。
もはや、自分の頭の中では、映画版の「逆シャア」を見ても、
ストーリーはすべて「ベルチル」に脳内変換するようになりました。
次に「閃ハサ」。
小説としての完成度は高いです。
ハサウェイ、ウザイどころか、
ガンダム史上まれにみるカッコイイ主人公に仕上がってます。
血沸き肉踊るような物語ではありませんが、かえって、
囚人さんのストライクゾーンではないかと。
次に「F91」。
もう、これは善良な市民さんの書かれているとおり、
クロスボーン・バンガードの勃興期がひたすら面白い。
ロナ家はザビ家の二番煎じなんかじゃなく、
富野監督の理想そのものであることが、よくわかります。
主人公のシーブックなんて、はっきりいって刺し身のツマですが、
そのシーブックでさえ、映画板よりはるかにイキイキしているという……。
映画が始まる前の物語が、あまりにも濃密で、
単なるサブテキストの域は超えています……上巻は!
下巻は、まあ、あんなもんではないかと。
ただ、小説を読むと、幻のテレビシリーズをさらに見たくなることだけは、請け合いますよ。
3作品とも、読むのに手ごろな分量という点でもおススメですね。
ガイア・ギアは1・2巻と3巻以降では物語のテンポも雰囲気も全く別物といっていいほど変わります。
個人的にはロボットものというよりも、
アフランシ・シャアという青年のビルディングス・ロマンや、
彼の仲間や敵を含めた青春群像劇のように捉えています。
シーマ・シーマはかなりビョーキっぽいですが、
いわゆる鬱病期に書かれた「ビョーキ3部作」ではありません。
「アベニールをさがして」「ガーゼィの翼」「王の心」がそれですね。
どれもそういう意味でスバラシー作品です。
ガンダムを爆弾テロリストに置き換えるとハリウッドで映画化してもおかしくないくらい映像がきれいな小説です。
皆さんご助言ありがとうございます
けちな私ですが、これはさすがにわかりやすく御大に印税の入る「お布施」ですから、こんなところで惜しんではいけませんね。発注いたしました!
あと、取り寄せ可能はいくつかあったみたいですが、とりあえず『オーラバトラー戦記』の歯抜け分の補完を最優先したいと思います。なーんだ、発注すればよかったんですねー。(・・・って、本来はたいがいのものはアマゾンで買えば買えるんだけど、あまりネットでお買い物しないネット原人なのでした。)
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