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PERSONA-trinity soul- 何とか見れました。なかなか面白かったです。 

[2008/07/15] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(3) | TOP ▲

 この作品、これまでぜんぜん知らなかったんですけど、どうも私のおなじみの地域を舞台にしているということを知り、GyaOで一挙放映されていた機会に全26話を見ることが出来ました。(ごめんなさい。すでに放映は終了しちゃいました。)ご当地アニメだからという、そんな理由にもならないような理由で見てしまったんでしたが、これがなかなか佳作でありました。
 見始めたときや、1クール目まで見終わったときの感想とも、ダブっちゃうかもしれないけど、全体的な感想を改めてメモしておきます。

ペルソナ ~トリニティ・ソウル~ Vol.5 ペルソナ~トリニティ・ソウル~ Vol.6 【完全生産限定版】

 概要としてはゲーム「ペルソナ3」を原案とした作品とのことで、端的には“超常能力もの”と言えそうです。潜在意識の中にいる、“もう一人の自分”が神(悪魔?)のようなかたちをとって具現化し、主人公に代わって戦う、というもの。このアニメを見て、ゲームを買おうという感じには、たぶんあまりならないと思うので(笑)、逆にヒット作のゲームの人気にあやかって、スピンオフ的に作られた作品というようなところなのでしょうか?

“ペルソナ”の描写

 ゲームの販促にはならないかも、・・・と書きましたが、そのままつまり、アニメーション的にもどうかなぁという印象がありました。私はつい、“ロボットもの”的に見てしまいますけど、ペルソナ同士の戦いのシーンなど。必ずしも人型とは限らない、何やら半透明のものが空を漂いながら戦っているというのが、これは普通にアニメになりにくい気が。(・・・と言って、そこで描き方を間違うと、いっぺんにちゃちなゲーム画面的バトルに堕してしまうというのも、容易に想像が付きますが。)

 演出的に、これはまことに都合が悪いと感じたのは、ペルソナ同士が超常の戦いを繰り広げている、すぐその足元に、“中の人”が生身むき出しでいるんですよね。で、欲張りなことに、そっちはそっちで芝居を続けていて。ましてや、ペルソナの強烈な攻撃がこちらへ来ることもしばしばあり。いや、この状況は、どうしたって落ち着かない(笑)。
 エンターテイメント的にも、精神体がガシガシと戦っているときには、そっちに感情移入して見るほうがよいと思うんですが、上述したようにペルソナ戦の扱いは、少しおざなり?・・・これはいちおう大人の事情として入れざるを得なかった部分が、結局お荷物になっちゃってるのか?などと勘ぐられたりもしました。
 密度の高いドラマがやりたかったのが、とてもよく分かる作品なので、脳内で“エスパーもの”として変換して見てしまえば(笑)、それはそれ。ただ仮に、“ペルソナ”も(モビルスーツなどと同様に)キャラクターとして立たせろという要請があったとして、どうせやるのなら、もっとのめり込んでやったらよかったし、設定などももっとやりやすいように(都合よく)作ればよかったと思います。(・・・だってTVアニメって、そういうものなんだもの。)

空気感のいい風景描写

 それでも、主眼たる物語の部分は、これは大変いい感じに作りこんであって、かなり楽しめました。正直に言うと、1クール目あたりまでは、主人公の三兄弟の描写はいいとして、学園での友人たちについては都合よく置かれただけの“薄い”キャラクターかな、と思ってたのですが。2クール目に入ってきて、彼/彼女ら一人一人の物語が丁寧に描かれてみると、それまでの何気ない置かれ方が、これが急に深い奥行きを持って捉え直されてきて。これは・・・そうか!してやられたと唸らされることしばし。
 とりわけ、これは私が物語の背景となった取材地のあたりを実際に知っているせいもあるかもしれませんが、特に(あの家の外観はお城のように立派過ぎたけど)八尾町の旧家の雰囲気などは、いい感じで物語に深みを与えていたなぁ。「まれびと」たちとの戦いの舞台になったトンネルのようなところでも、黒部川第四発電所とか、あのへんの雰囲気かなぁと。あと、ストーリー的にもたとえば製薬会社も多いところなんで、この作品のスタッフは本当にこの土地のことをよく知ってます。たぶん出身者が何人かいるなぁ。
 主人公の少年は絵が上手くて、「美大へいくのか?」みたいに言われてましたけど、そのへんも投影されてるっぽい気が。上京する前から長年暖めてきたモチーフを、ここで思い切り入れ込んでみました、というような舞台裏を勝手に想像してみました(笑)。

 都市部の雰囲気がまるで違うと前に書いたんですけど、10年前の大惨事で破壊された街が復興した未来志向都市という設定だったんですね。それは後から分かったんですけど、やっぱりその辺だけ浮いていて、郊外の風景の微妙な空気感がなかったのは残念。
 ともあれ通り一遍の取材ではない実感のこもった背景の描写が、人物の描かれ方にも好影響を与えていた好例として、特筆してもいいのではないかと感じました。

やや惜しいラストではありましたが、

 ゆったりとした前半の描写は、特に第6話「署長が消えた日」の微笑ましいエピソードなどが印象に残りましたが、1クール目終わりの第13話「朱に染まる雪原」で急展開を見せ、思わず胸がきゅんと(笑)なりました。
 後半は、分かりをよくするためか、真田さんが少し長い台詞をしゃべりすぎるかな、とは思いましたが。でも、この人も意外な顔がいろいろあって面白い描かれ方をしていました。彼のアイドルへの薀蓄とか、あるいはタクロウの親父さんの特撮ヒーローとか、なかなかスパイスも気が利いていて二重丸(笑)。
 ただ少しだけ惜しいと感じたのは、第22話「依り代」の終わりで、“え、一気にクライマックス?”という感じがあまりに強かったことで。実は第23話で不覚にもホロリとしてしまったんですが、ここ最高の泣かせどころで、それ自体はものすごく良かったんですけど、いったん切れた感じになってしまったのが微妙に残念。
 24,25,26話とラストアクションへ向かっていくところへ、泣かせながらもテンションを途切れさせないで持っていって欲しかったという感想を持ちました。思い切り、過去の出来事の謎解きモードになっているところも、もう少し物語を転がしながら、同時進行で見せていって欲しかったような。
 でも、ここぞというところでカナルちゃんの思念が出てきてくれたのは、思わずじわっと来ました。最後の最後、お兄ちゃんの心理の描写はもう少し手厚くてもよかったような気もしますけどね。はじめは可愛い弟が印象深いキャラクターだったんですが、見終わってみると、カナルちゃん、お兄ちゃん、・・・あと、陰のあるマユリも、んー、それに映子ねえちゃんも(笑)、みんな好きなキャラクターだったなぁ。
 とにかく、かなり好印象の佳作でした。次々と製作に追われて、なけなしの(だけど、どこかで見たことあるような)イメージをかきたてて、作ったものではなくて、これは何か大事に暖めてきたものを注ぎ込んだ力作だったんではなかったかと勝手に思い込んでいます。

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コメント

>

僕もPERSONA - trinity soul -は好きでした。囚人さんも好印象のようでよかったです。仰るとおり丁寧すぎて色々と惜しい所もあるんですけど、丁寧でよかったと思います。
味方側の若者たちが身近な不幸の中でも前向きで好印象でした。


製薬会社とか旧家とか、地元らしい視点での解説ありがとうございます

> そういえば!

「脳内妹」の出てくる話でした!

…その視点はなかった!(笑)

いや、まじめな話。
ぜんぜんノーマークだったんですけど、面白い作品でした。世間的な人気はどうだったんでしょうかね?(私は、自分さえ面白ければ、それでかまわない人のほうですけど。)

>

まさに字義的そのものの「脳内妹」で、ビックリしましたよ!(笑

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