『新造人間キャシャーン』 最終回近辺の話 完結編 (笑)
GyaOの昭和テレビでずいぶん前に完結を迎えた『新造人間キャシャーン』。いつ見たアニメの感想を今頃書いてるんだよって感じですが・・・。(笑)
しばらく書かないでいると、感想も何だかまとまらないものですねー。
体調も戻らず、さえない頭でアレなのですが、まあ、「続きは今度にします」と前回書いた手前、何ほどのことが書けるものだか、とにかく思い出してみましょうか。(笑)
34話 キャシャーン対ロボットエース
いちおう最後の二話は連続するストーリー。物語のカギを握るのは、キャシャーンの父である東博士。
“ロボットエース”は東博士が開発した最強のロボットですが、結局この作品の中ではキャシャーンより強いロボットが作れるのは、東博士だけなんですよね。
『キャシャーン』という作品は毎回、すごくシリアスな人間ドラマを盛り込んだストーリーで、この点は当時として、ものすごく高く評価すべきものだったと思います。ですが、とにかくキャシャーンが「俺は不死身だ!」と言ってしまえば、“ハイそれまでよ〜♪”的な無敵の強さというのは、これはシリーズとしての物語のメリハリをつけるには、非常にマイナス要素でした。(パワーバランスですね。)
それは初期設定の問題なんですが。・・・逆に言うと、この条件下で毎回、骨のあるシナリオを出してきたことはすごいとも思います。東博士がもっとしばしば出てくれば、少しは違ったかもしれないんですけど。
そんなわけで。最後に来て、ついにキャシャーンより完璧に強いロボットが登場。ただ、もちろん東博士は、このロボットに弱点を仕込んでいました。それをスワニー(中の人はキャシャーンの母)を通じてキャシャーンに伝えることが出来るかどうか、というのがこの回のポイントでした。
最終話 地球最大の決戦
東博士の救出にはかろうじて成功するんですが、一緒にスワニーも連れて行くことができないまま最終回へ。
この回には、急に“人類対アンドロ軍団”の戦い全体が劣勢にあるというナレーションが入ってきます。切り札の東博士の奪回に成功したので、一気に戦局を挽回する秘策(おりしも接近中の彗星が発する宇宙線をどうかこうかして、ロボットの電子頭脳は全滅!みたいな素敵プラン)を立案。
ちゃんとオチを付けようというのは分かるんですが、『キャシャーン』ってここまで、そういう“戦い全体”みたいなのはずっとなくって、あったのは常にキャシャーンの回りの局地戦だけだったんで。ここだけ見ればともかく、今までの流れからは異質感が強くて、無理やり最終回にしたって言う感じが強くなっちゃったんだと思います。
あとスワニーの正体が、ついにブライキングボスにばれちゃう。今までばれないほうが不思議だったんですけどね(笑)。そんな意味でも、ここまでの流れと噛み合わない残念さはありました。なんていうか、いずれは終わりが来るような物語の作り方を、あまりしてこなかったんですよねぇ。
地中に潜って宇宙線の影響を免れた、キャシャーンとフレンダー、ブライキングボスとワルガーダーの間で展開される最後の戦い。うーん、なんだかなー、なんですが。追い詰められたピンチに捨て身で放つ“超破壊光線”に、この作品の必殺技である納屋悟朗のナレーションがかぶさって、(やや無理やり感はありましたけど、)長い戦いのケリをつけるにふさわしい盛り上がりは演出されてました。
そこからはエピローグに当たる部分ですが、意外と尺も長く丁寧に作られていて、打ち切りラストにしてはちゃんと最終回らしい作りをきっちりとしてたのには驚きました。戦後は再び人間とロボットが平和に共存していて、(そこも少し違和感がありましたが、)ブライキングボスそっくりのアンドロイドとキャシャーン&ルナがばったり出会うなんてサービスシーンまであり。
でも、このやたらと渋かった作品の締めくくりにしては、やや能天気に甘すぎて、もっと濃い結末を見たかった(笑)という気分も、正直言えばあるかもしれません。
この時代でも、濃厚な大河ドラマ的なストーリー性を持ったアニメはもちろんないわけではなかったと思います。ただ、そういうのはだいたいコミック原作を持っていたりしたんではないかと。
アニメオリジナルの作品として、『キャシャーン』はシリアスなドラマに果敢に挑んだ意欲作として記憶されるべきだと思うんですが、そういうシリーズとしての物語性の部分で弱かったことが、最後に出てしまったのだろうと思います。そうして考えてみると、『ガッチャマン』というのは本当にすごかったんですね。それでも、各回ごとのドラマの濃密さではガッチャマンをしのいだキャシャーンという作品も、やっぱり私の中では強く印象に残った作品だったことを改めて再認識しました。なんだかんだ、懐かしかったし面白かったです。
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