「マクロスFRONTIER」第6話までの雑駁な感想
[2008/05/26] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(9) | TOP ▲
長いブランクのリハビリを兼ねて(笑)、わりと評判よさげな『マクロスFRONTIER』の感想なぞ。
ただですねー。期待通りのクオリティというか、ここまで見てきただけでも充実した作品だと思うんですけど。何話か見のがしてるせいもあるかもしれませんが、“なんだかノリきれないなぁ”という印象が正直に言うとあったりするのです。
まあ、だいたいがへそ曲がりですから、「期待通り」っていうのは、私にはあまり向いていないのですね。どっちかと言えば、むしろ『コードギアス』みたいな、“何をやってくるか分からない”というような危なっかしい感じのほうが、私としては面白いと感じるほうです。
今回のストーリーで言うと、ちょっと予想外なのは、このシリーズでは最強の武器(笑)であるはずの「歌」が全然通用しない生体兵器(ぶっちゃけ怪獣だぁー)が敵だってことで。でも、このまんまじゃ終わんないのがお約束だと思うので、どこでどうひねりを入れてきて、やっぱり歌の力は偉大だってことになるんだろうかという。そういう関心はあります。
人間ドラマのほうでは、お約束の三角関係はとりあえずアレとして、印象が対照的なダブル歌姫というのも、まあ豪華な感じでよろしいかと。ただ古くさい言い方をしてしまうと、“マンガっぽい”設定だったりはしますけどねー。みんな、こんなのが好きなんだろうか。いや、ストーリーなぞはキャラクターの背景に過ぎないから、どうでもいいんだろうか。(それは言いすぎか。)
いや、もう少し考えてみると、そのへんよりも、どうも素直に入っていけないのは、“そうですかー、超長距離移民船団の都市宇宙船なのですかー”という。わりと根本的なところだったりして。
そう。まあ。少し前まではそうしたSF的に壮大な舞台設定に、ただわくわくと胸を躍らせていたんだろうなと思うんですけど。初代マクロスの設定年(2009年)も来年に迫った今は、例えば富野監督もスペースコロニーのような考え方を否定しているわけだし。・・・それが科学的に厳密に正しいのかどうかは別にして。“地球のことを見直さなくてはならない”という思いのあり方は、これはあると思うんですね。
そうしたときに、“超長距離移民船団の都市宇宙船”なのですかー、というのはどうしても私の中にはあります。面白いんだからいいじゃないかと言われたらゴメンナサイですけど。
ただ、主人公が、「ここには本当の空がない」って、ここまでに何度か言っていますよね。私はそこにちょびっと期待しています。四半世紀前の作品を少し翻案してリファインするだけのものじゃない部分が、ここから先、きっとどこかにあるはずだと思いたいんですね。
何しろ、文句が多いようですが、出来は上々な作品なのは間違いないと思うので、この先の続きも楽しみに見て行きたいと思っています。(ところでこの作品は、2クールなんですかね。近ごろ流行の2クール+2クールなんですかね。)
コメント
と設定がダブって見えるんだけど。
で、歌と怪獣との関連は、マクロス・ゼロの設定を引き継いでいるような、そんな印象。
ちなみに5話以前はすべて、某厨国のサイトで見てきました。
マクロスFは2クールみたいだよ。
あー
初代以降のマクロスって、ほとんどストーリーラインさえもフォローしていないんでした。なのでシリーズについて云々したのは勇み足でした!
『マクロス7』の続編として
「時かけ」「ハルヒ」以降
キャラ(特に若い衆)の誰もが立っているんです。特筆するならシェリルとランカ。ランカはヒロインなんでしょうけど、日常を健気に生きている感じが本当に新鮮で可愛い。台詞と振る舞いが完璧にシンクロしてランカという少女を実在の存在さながらに見せているよう。
そしてシェリル。ランカの先輩として引き立て役になるかと思えば、奔放でありながら僅かな包容力を伺わせたりしてものすごくミステリアス。やはりこうしたキャラクターには神秘性がなければね。
さらにいえばカメラワークも見逃せません。あ、本当はアニメなので構図とかフレームとかいうのかもしれませんが、カメラの視点を思わせる映像はものすごく瑞々しくてリアルで美しい。本当に凄いアニメで、これからの展開が楽しみです。
なんだか、「時かけ」「ハルヒ」以降、日本アニメのレベルが底上げされたような気がするんですけど、どうなんでしょう?
早瀬中尉派です
マクロスと聞けば、ミンメイと早瀬中尉で、ぼくは中尉派なのですが、ついつい、ノスタルジィにかられて、新作のマクロスFを初代から見てしまい、自嘲しています。
ランカは、健気なんだけれど、その健気さに雑味はなくてよいです。いかにもアニメヒロイン風な健気さもぼくは「萌え」るのですが、ランカ、シェリルは、ある意味、しごくまっとうでよいと思います。
『狼と香辛料』のホロも、ハルヒ=ランカよりでしょうか(←ホロ、「初恋」のキャラです(爆))。
ボクも早瀬中尉派でしたね。何かにつけてハデな(ポジティブな)ミンメイに翻弄される一条輝を、影から見つめる「待つ」(ネガティブな)女役だった記憶があります。
オリジナルでは最終的には道化になりましたが、今回のシェリルはどうでしょうか。
と、ここまで書いていて、本当にマクロスFは1stマクロスから巧みに引用しているなと気が付きました。中華とかヒロインに振り回される主人公とか(^^)
#ホロ見てると、リンゴが食べたくなりますね。
うーん・・・。
「なのに」
「登場人物がものすごく魅力的」
よく分かるお話です。カメラワークという話も含めて、確かにレベルの高さを感じさせる作品だと思います。
ただまあ。この記事では、まさにその「なのに」の部分のことを、東京丈さんとは表裏逆に捉えて書いたんですが、こりゃどうもあまりうまく言えてないですねー。
「登場人物がものすごく魅力的」
「なのに」
「独特のテーマにはさして関心ない」
っていうか。キャラクターの魅力というものが作品を離れてあるものなのかという根本的な部分とか。
あと、マクロスのキャラクターって(昔からですけど)“実際そのへんにいそうな感じ”が魅力なんだと思うんです。
・・・どうもうまく言えないです。もう少し考えてみます。
キャラクターが全て
僕がかつて大好きだったSF作家の平井和正は、「小説はキャラクターの魅力が全てである」と語りました。小説の読者は、物語の筋を追うのではなく、小説中のキャラクターに逢うために小説を読み返すものだと。
デカルチャーも歌が起こす奇蹟にも特に感興をおぼえない僕がマクロスFに魅せられるのは、このキャラクターの魅力に尽きると思うのです。
キャラクターの魅力とは、天使みたいな美しい心でも、花魁言葉ではなす神でも、どこにでもいそうな同級生の少女でもなんでもいいのです。そのキャラクターが、見る者のこころをわしづかみにできるなら。
僕はそうした観点で全てのアニメ映画をみているのだと思います。
テーマについて
ことなるのですよ、はい。あくまで、「俺視点」からですが。
で、一方的な共感ですが、東京丈さんと同じで、劇場版のマクロスは、先鋭化されたテーマが、ぼくも苦手です。
だから、一般の評価とは別で、劇場版よりテレビシリーズの方が好きなんです。
キャラクターとテーマ、という関係に話を戻すと、というか、早瀬中尉について言えば、テレビシリーズでは、彼女を中心に置いて見ると、朝の連続テレビ小説に共通するテーマを見いだせます。
そんなわけで、キャラクターとテーマとは対立する概念ではなくて、囚人022さんの言葉をお借りすると「一度名前を与えられた以上、彼らそれぞれが状況の中で独自に、それぞれなりの最善を期して動く」というところにテーマを込める、そいう関係にあるのではないかと考えるのです。
マンガ評論家の伊藤剛という人の提唱したキャラ/キャラクターって言うのは、ぼくの理解では、キャラクターからテーマが遊離したものをキャラと呼んでいるようです。しかし、そのような純粋なキャラって、概念の上では可能だけれど、実際には、存在していないと思います。
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