スポンサーサイト 

[--/--/--] | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) | TOP ▲

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『機動戦士ガンダム』 第40話~第41話 これぞアニメ史に残る濃密な瞬間! 

[2008/03/19] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(3) | TOP ▲

 いよいよ物語は山場を迎えてきます。“ニュータイプ”という超越した概念を出してきた端から、「ニュータイプは万能ではない」っていうのをさんざん見せ付けた前話で、操縦系の限界を痛感したアムロのガンダムに、マグネットコーティングを施すことになり。

「なあミライ。俺には分からんのだが、アムロはそんなに戦い上手になったのか?」
「彼の実戦を見れば分かるでしょ?」
「違う違う。俺の言っている事は・・・ひどくカンがいいというか、先読みをする時があるな?」
「そ、そうかしらね・・・」
「フラウ・ボゥもそう感じることがあるだろう?」
「はい、ありますよ」

 ブライトとフラウっていうのは、オールドタイプ代表なんですけど、ニュータイプ的なミライのほうがアムロの変化には鈍感だという。何だか面白いですねー。
 で、やってきたモスク博士。「貴様の報告を読んだから俺が来たんだ」ってことで、アムロは技術屋の心を動かすレポートを書いたらしく。「油を差すみたいなもん」とか、「うまくいくわよ」とかブライトやミライはいい加減なことを言ってますけど、「考え方はわかりもしますが」と納得できないアムロは、きっと博士にあれこれいっぱい質問したのでしょう。

1/2400 機動戦士ガンダム ザンジバル

 一方、ソーラ・レイの準備に着手したギレンは政治屋。「やっておって今さら」と言うデギン公王に、「公王あってのジオン公国ですから」と心にもないことをいけしゃあしゃあと。選民思想に基づく独裁を目指すギレンを、デギンは「ヒトラーの尻尾」と評してたしなめるのですが、聞く耳を持ちません。
 もう一人、政治屋志向のシャアは、ここでは軍人に徹してララァを初陣に出しますが。ザンジバルの“Jタイプ”のミサイルって、今まで名前だけ出ていて、そのすごい威力を見せたのってこれが初めてじゃなかったですかねぇ。マゼランが一撃で轟沈とは。・・・ここでは「マリガン、後を頼む。貴様には貸しがあったはずだ。ちゃんとやって見せろよ」っていうのが、ザクレロ出撃のときの話ですから、シナリオの緊密さにも唸ります。
 シャアがいてこそミサイルも当たるんでしょうか。「急げ、ゲルググ」と、ララァを心配するらしいシャア。援護がないと攻撃に集中できないララァなど、このへんの小芝居の積み重ねはすごい。

「今回のデータだけは、何らかの方法で私の手元に届けてほしいものだな」
「(笑)・・・だから人の本音というのは聞きたくありませんね」
「まったくだ、アムロ・レイ君。君のガンダムに対するセンスに期待するよ」
「ありがとうございます」
「必ず生き延びてくれよ」
「はい・・・データを持ち帰る為にですね」
「そう、そうだ」

 何を話したものやら、すっかり意気投合のモスク博士とアムロ。どうも私はこういうアムロの技術屋らしい性質が出ている部分が好きです。
 セイラに“ニュータイプ”と言われて、「タイプからいったら古い人間らしいけど」と返すアムロもいいです。「フフ、そうね、おセンチでちっとも飛んでないのにね、アムロって」、「…そう正面きって言われると、いい気分のもんじゃありませんね」あたりの会話はもう、最高だなぁ。(笑)

 ソロモンを出ていきなりの遭遇戦で、「昨日までのガンダムとまるで違うぞ」と洞察するシャアはいちおう只者じゃないんですが。「邪魔です」って、ララァ(笑)。
 ほうほうの体で撤退して、そのままいよいよ41話「光る宇宙」へ突入。ゲルググは片腕損傷だったんですけど、直り次第、再出撃と命じるキシリアはクール。いや、でも、「私は4歳ごろのキャスバル坊やと遊んであげたことがあるんだよ。お忘れか?」ってのは、バレてたのかって“ドキーッ!”としますね。でも、ここでも口ほどには動揺していないシャアはやっぱりすごいし。でも、それ以上に、シャアが“打倒ザビ家”を超えて、ニュータイプの発生で訪れる世界の変革に志を持っていることをキシリアが洞察しているというのはこれは、視聴者の想像力の斜め上を行く展開ですよね、考えてみれば。

 この名作エピソードでは、シャアの性格描写の細かいアヤも面白いです。「私もゲルググで出るが、今度は私がララァの命令に従う」って言って、今日からはノーマルスーツを着けて出撃することをララァと約束したはずだったんですけど、・・・あれ?(笑)
 戦いの渦中で互いの存在を認め合ったララァは、「あなたには守るべき人も守るべきものもない」、「あなたの中には家族もふるさともない」と、アムロの内面までを鋭く洞察していて、やはりニュータイプ能力からするとアムロより上だったかと思えます。救ってくれた人のために戦う、それが「人の生きるための真理」とまで言う。このあたり、何度見ても、どれだけ反芻しても消化しきれない哲学的な会話だなぁと思いますが(笑)。
 真理の外で、遅すぎた出会いが運命としてあって、・・・「ヤツとの戯れ言はやめろ!」とシャアが割って入らなかったら、どうなったんでしょう?これに感応したミライは何故か「いけないわ!」と叫ぶんですが、直後の悲劇を予感したんですかねー?
 「ガンダムを討ちたい。私を導いてくれ」と言うシャアは、ここでは妹セイラの存在も感知できていないのが歯がゆいんですよ、本当に。Gファイターに斬り付けた刃。「大佐、いけない!」という一瞬の隙。「シャア、覚悟!」、「チィッ」、「大佐!」、「ララァ・・・」という、このアニメ史に残る濃密な瞬間!

 ガンダムっていうのは表現スタイルとして非常に泥臭く描かれてきた作品だったんですけど、ここに来てまさに“表現主義”かなぁという主観的な精神世界の描写。何度見てもついつい泣けるんですけど、それは映像の力っていうよりはやはりドラマの力なのでしょうけどね・・・。

 この間に、因縁のホワイトベースvsザンジバルの総力戦も決着。この怒濤のエピソードのラストはソーラ・レイに引き裂かれて終わります。「急ぎ過ぎるな。ギレンめ、何を企むのか」っていうキシリアの洞察力もすごいんですよね。最大の山場を過ぎて、なお留まることなく展開し続けるドラマ。(なんかこればっかり言ってますが、やっぱすごいですわ、『機動戦士ガンダム』は。)

→ このブログの関連記事: tag: 機動戦士ガンダム

→ 次の記事: 『機動戦士ガンダム』 第42話~最終話 これぞ何度見直しても感動する名作!

関連記事

この記事のはてブ はてブの数 livedoorクリップ クリップ数 Webスカウター情報

permalink | トラックバック(0) | コメント(3)

[tag] 機動戦士ガンダム fc2ファビコン

TOP ▲

コメント

> ミライはツンデレ

> 「そ、そうかしらね・・・」

ミライはブライトにたいしてツンデレなのかもしれません。それともフィクションによくある、リーダーを内心では見下しているサブリーダー、というパターンでしょうか。

> いやー

やっぱり“ニュータイプだろうが、オールドタイプだろうが、”というのを描いてるんだと思います(、とベタでマジレス。)
類型があってキャラクターが作られるというのと、けっこう対極にある作品なんじゃないですかねー。

> 恋愛ものとしての『ガンダム』

『ガンダム』はロボットアニメにもかかわらず、男女の機微を描いた恋愛ものとしても楽しめます。恋愛ものと見ればミライはヒロインですよね。

もしかしたら『ガンダム』が成功した理由は、恋愛ものとして面白かったからかもしれません。

富野監督の言う「映画的」とは、ブライトとミライの男女としての思いの交錯だとか、シャアとキシリアの殺意を向ける者と向けられた者との腹の探り合いとか、そういった人間関係を描くことなのだと思います。

「ニュータイプ」という言葉は、今で言うと「ツンデレ」みたいな、流行語に過ぎず、今改めて『ガンダム』を見直すとき、はたして「ニュータイプ」はそれほど重要な視座なのかは、疑問です。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://zmock022.blog19.fc2.com/tb.php/1184-799f9845

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。