『機動戦士ガンダム』 第34話〜第35話 予想外のところでちょっと泣けました
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物語は佳境。劇場版『めぐりあい宇宙』でもほとんどのシーンが使われているあたりだから、よけいに作画の悪さが目に付いちゃいます。ララァなんて、美しいカットと「うわっ!」ってカットが交互に出てきます。テンポも劇場版のほうがいいんですが、キャラクターの情の細やかなところでいくつか、“あー、そうだったっけ”というところがあったような。
34話はララァとアムロの「宿命の出会い」。戦闘シーン以外でアムロの額から一瞬の火花が散って、ララァに引き寄せられていくアムロ。ララァとの会話には、口に出した言葉ではない交感が混じっているんですが、あくまでアムロ視点なので、このときララァの脳裏にはアムロの思いはどう伝わってたのか。「…きれいな目をしているのね。」
中立のサイド6だからといって、ホワイトベースのすぐ隣にザンジバルが入港するのは、やはりすごい光景。コンスコンが怒るのも無理ないですが、まさか一少女を迎えるための行動だとは、話を知らなければ驚くところ。
アムロの「大事な用」は父との再会でしたが、サイド7の混迷の中で「人間よりモビルスーツの方が大切なんですか?」と口にした苦い現実を、改めて思い知らされるばかり。
再び出会ったララァは、宿敵シャアと一緒にいて。先の一瞬のララァとの交感で、アムロは何かのスイッチが入ったんでしょうね。感じすぎる感覚が怖くなって、その場を逃げるように去ったように思えました。ララァはそれをどこまで感じていたんでしょうか。「大佐の名前を知ってるからでしょ。赤い彗星のシャアって。・・・おびえていたんですよ、きっと。」
スレッガーの言うとおり、カムランは本気でミライのために体を張ってホワイトベースの盾になろうとしたんだろうな。それを「よけいなこと」と言うミライは、自分の気持ちの整理を付けたいだけで、感情むき出しで彼を傷つけて。誰もが見て見ぬふりをしたいそういう場面に、あえて介入してくるスレッガーってのは、やっぱり言動はがさつでも感性の鋭い人なんだろう。ミライは、そうやって積極的に彼女の心に触れてくるところに惹かれたんですかね?(「気合の問題」)
補給艦が絵に入っていれば、コンスコンがドムの補給を受けたのをセリフで補う必要はない、という感じで無駄のないシナリオ運び。ドムは少なくとも6機はいたんですが、ここでアムロのガンダムだけを出して、ガンキャノンとGファイターは温存するブライトの判断は、ちょっとよく分かりません。「何があったんだ?今日のアムロは勘がさえている」っていうのは、よい観察力。
サイド6のテレビでテム・レイが、そしてララァとシャアが注視する中でアムロの戦いは展開し、そして、そのテレビの“フレームの外”をララァが洞察してみせるのは、これはほんとにうまい組み立てだなぁ!
早いストーリー展開で、続く35話はもう「ソロモン攻略戦」。あのワッケインとの再会は、視聴者的にも嬉しいところ。ブライトには「貴様もいっぱしの指揮官面になってきたかな?結構なことだ」、アムロのことは「素晴らしい才能の持ち主だ。彼は我々とは違う」と、このへんの会話も味わいがあります。
この回、「あ!」って思ったのは、ガンダムの整備に追われる中で、一瞬フラウ・ボゥの幻影を見るアムロ。彼はこのとき寂しかったんだろうな・・・。
敵将ドズルが熟練した軍人らしさを見せれば見せるほど、秘密兵器を投入したソロモン攻略作戦はドキドキと盛り上がります。これぞ決戦という場面で、さすがに出し惜しみなく全機発進させるブライトですが、「陽動作戦だということを忘れるな」という指示は的確。
「生か死か、それは終わってみなければ分からなかった。確かな事は、美しい輝きが一つ起こるたびに、何人か、何百人かの人々が、確実に宇宙の塵となっていくということだ」
こういうナレーションの使い方!しびれるところです。
連邦軍も秘密兵器ソーラーシステムを投入するんですけど、ドズルのほうも衛星ミサイルという切り札を残していました。息詰まるなー。盛り上がるなー。
ガンタンクが被弾して後退。ハヤトの負傷を聞いて、看護に行かせてくれと言うフラウ・ボゥ。「ハヤト・・・。アムロは、違うわ、あの人は。私たちとは違うのよ」って。えぇー?さっきの寂しそうなアムロを見てるとこのシーン、つらいなぁ!ちょっと泣ける!!
一生懸命やってるからって、報われるとは限らない。・・・というのを、けっこう徹底してやるのが富野クオリティですけど。カムランみたいな凡人がそうなのはもちろん、アムロでも実はそうだったりするっていう。・・・ねぇ。
作画は悪くとも、さすが1stガンダムは伊達じゃないのでした。(笑)
[2008/03/05
02:26]
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[FC2 tag] 機動戦士ガンダム
コメント
身勝手だけれどしょうがない?
アニメ『NANA』の最終回で、一瞬同郷で元カレの幻影を見る奈々、というシーンがあり、身勝手なキャラだねぇ、と、これは恋愛ものだからしょうがないのです。
二度と取り戻せない懐かしき日々を象徴する存在として、同郷キャラは欠かせません。
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