日本のアニメーターの貧しさ!(驚!) 

[2005/12/11] | アニメ全般な話題 | トラックバック(0) | コメント(11) | TOP ▲

囚人さん、復活です。(ちょっとまだ鼻水ずるずるですが。)
しかし、この間についに当地では新訳Ζ・II「恋人たち」の公開は終わってしまいました。もういっぺん劇場で見たかったな!

さて、スカルさんのブログに「これは!」という記事が載っていましたのでご紹介。

「今の日本で専業アニメーターが500人程度」って・・・。何じゃそりゃあ!!


ほんとですね。って言うか、低賃金っぷりにも私は驚きましたよ。(笑)
デジタル化で省力化が進んだのもあるでしょうが、海外に下請けに出すことが増えているだろうこと、そして、この調査の水面上にさえ上がってこない人数がどのぐらいいるのだろうか、と思わず遠い眼になってしまいました。
リンク先は「日本のアニメーターはどれほど貧しいか」ということですが、

制作費を少しでも切りつめるため、日本の制作会社は早くから仕事を海外に出したため、日本のアニメーターは海外の低い賃金と闘うはめになり、アニメーターを完全に雇用するということはほとんどなくなり、出来高払いに移行して、賃金水準はますます厳しくなっている。


これは本当に問題ですねぇ。新人の賃金で「地域最低賃金」を要求してるってことは、要は現状それ以下ってことですよねぇ・・・。 orz

今どの面下げて「アニメは日本の輸出コンテンツ」っていえるんだ?はっきり言って輸入コンテンツだっちゅーねん。


スカルさんの言うとおりですね。こんなので、人が育つわけがない!

しかし、これはいったいどうすればいい問題なのでしょう?
最低限の労働問題は、むしろ人権問題なので然るべく対処すべき問題であることは自明なのですが、海外に出せば安価で製作できてしまう現実がある以上、どうすればいいのでしょうかね?

浜野保樹の「日本発のマンガ・アニメの行方」
という連載の第15回がこの記事のようですが、バックナンバーをずっと読んでいって、考えてみたいですね。(なかなか大変だけど)
「人を育てる」・・・簡単なことではないですね。
そして「育てるべき」は、作り手だけの問題ではなく、鑑賞者の見る眼も育てていかないと、質は関係なく、量だけでも商売が成り立ってしまう状況を変えていかないと・・・。

とりあえず、今日はこのぐらいにしときます。(笑)
いずれまた。


2007/1/13追記:
 上記は、掲載時点では「アニメーター残酷物語」を疑いようのない事実と考えて記したものですが、その後、確かに底辺層には苦しい人たちが多くいるらしいが、それだけを必要以上に強調されてもかえって産業的には迷惑なだけかもしれないと反省されました。書き直したものは下記になりますので、よろしければご参照ください。

「アニメーター残酷物語」は都市伝説?(長文!)

 なお、間違って何かを言ってしまったかもしれない場合に、その後どうするか、ということについて、きちんと「続報」でフォローしておくべきだというご示唆は愛・蔵太さんからいただきました。記して感謝申し上げます。(→愛・蔵太の少し調べて書く日記:ブログのテキストには「続報」をリンクさせる必要を、「タワーレコード倒産」の件では感じた
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コメント

> ちなみに

私が現役当時、給料は大手(東○動画)に出向したときでさえ、6桁に届く事はまれでしたよ(笑)。ほとんどは5桁中盤から下です。1枚の動画が100円ですからね。
1日に影の指定が入った鉛筆画(しかも線はきれいにクリーンアップされ、原画と原画をつなぐ動作を表現できていなければならない)を一体何枚描けるか考えてみたら、アニメーターの給料なんかおおよそ察しがつく・・・。

国が首をつっこむって云うなら、それこそアニメーションの制作スタジオには「申請さえ出せば国から年間数千万の補助金が出る」様にでもしないと無理だわね。ただ、こうすると絶対出てくるのが「幽霊アニメスタジオ&アニメーター」で、これをどうするんだって云うね。問題が。
資格制度にも出来ない(新人アニメーターの低スキルときたら!)しねえ・・・。

> 月給68000円と日本の習性

実家から通えるか、会社に住むかしないと生活できないような低賃金
です。これは15年前の数字ですから今の相場は8万円くらいには
なったでしょうか。

役所や政府の価値判断には一定のパターンがあります。それは
「上を見て、それから横を見る」というものです。まず「上=欧米」を
見て、次に「横=韓国、中国」の出方を見て行動するというものです。
つまり自発的に「アニメ」の価値に気がついたのではなく、上と横の
反応を見てようやく尻に火がついて焦り始めただけなのです。

「商売にはならないが、文化的に大事だ」といって擁護するために出資
してくれる財団やARTファンドが設立されて大切な芸能として扱われれ
ばよいのですが、残念ながらそういうセンスを持ったお金持ちは、
大蔵省を初めとして日本には存在しません。ビデオやDVDを大切に
保管して、大衆文化として語り継いでゆくしか選択肢は無いように
感じています。「お召し上げ」のアニメなんて、きっとロクなものには
ならないでしょう。

> 100円って

20年以上前に聞いた額と変わってないじゃないですか・・・
物価は上がってるのに
アニメーターになった後輩、どうしてるんだろう・・・・

> 資格妄想。(不可能ではない、が。)

伝統工芸に携わる人たちの資格で「伝統工芸士」という言葉を聞いて、変だなぁと思ったものですが、そんなようなものですかね。(笑)

スキルに応じて「1級アニメーション士」とか「2級アニメーション士」とか、ランク分けがあったり。
相応の資格認定をできる制度と専門教育機関の整備が必要になったり。
当然資格の有無、ランクに応じて給料は違ったり。
有資格者のみで制作されたと認定される作品の売買時には??%の補助金が出るような仕組みとかだったり?(売買という実体の存在する制作に対する補助金のほうが、幽霊NPOのような事態は少しでも避けれるでしょう。)

・・・まあ、国策的に最低限の「産業」基盤を維持していくとなると、例えばそんなようなことなどで不可能ではないと思いますけれど、それが「作品の質の向上」(文化)にきちんと繋がるようにするのは難しいでしょうね。保護を必要とする伝統工芸と同じような存在なのかよ?ということでもあります。(伝統工芸は実は封建的な徒弟制度の下でこそ、「名人芸」とも言うべき技術として維持されてきた、という過酷な現実もあります。)
それでも専門教育機関、高いスキルを持った人への正当な報酬、そういったことが、どうしたら実現できるのか、せめてそのぐらいは真剣に考えて欲しいものですね。
しかし「国産ならではの質」というものが、本当に実現可能なものなのかどうか。ちょっとため息が出ちゃいそうですね。(笑) 

> う~ん

原画マンから、漫画家へ転職した人間・・1名
同人の売り上げで食いつなぐ人間・・1名
作監クラスになっても辛いのかな
いずれにせよ、知り合いもその辺は多くを語ってくれないんだけれど

> 同人作家

同人作家さんはかなり「質の高い絵」を書かれる人がたくさんいらっしゃいますものね。私が現役当時もやっぱり「兼業」さんが居ました・・・。

そういえば「板野一郎さんのインタビュー」で、「月1,000枚に挑戦したけど、ダメだった」なんて話がありましたよね。
原画マンは「カットあたりいくら」、動画チェックや作画監督は「本あたりいくら」になるのでややマシかもしれませんが、彼らも「動画を経験してから」になるわけですから・・・。

私の直接知ってる人の中で、その後の消息を聞いた人は「グラップラーバキ」第1シリーズの作監をされた東出太さん(この人もその後どうなったか・・・)、ワンピースのシリーズディレクター宇田綱之介さん(まだがんばってる!応援してください)しか居ません・・・。

>

この連載のダイジェストを少しまとめている所ですが、21世紀にもなって、植民地的経済と徒弟制度のようなものに支えられている状況には、「近代以前?」と思わざるを得ない貧しさを感じます。なんかもう一つ耳を疑うニュースを聞きましたが、それについては別エントリーで書きます。

> ふしぎな・・・

mixiからきました
動画も今は安いのでも150円を切ることはなかなかありませんよ~
安い安いというお話のようですが、少し疑問が
ちなみに稼いでるアニメーターさんは月100万とか余裕でクリアしてる人もいます
その場合もちろんデザイン料や作監料、版権原画料なども含まれるので純粋に原画だけでありません
しかし僕や僕の周りの原画オンリーで仕事をしているものでも30万をこえることはそう難しくは無い様に思います。50をこえるのはさすがに厳しいですが
出来高である以上、数を上げなければいけないのですがそのあたりで「必死になる」人が少なくなってるのが現場の印象です。『数をやればクォリティが落ちる』という言い訳をして、本当は質を落とさず数を上げれるようにならなくてはいけないのにそういう認識がないんですね。
確かにもともと出るお金も少ないし、作画に回るお金はそれほど多くは無いけれど今までもそうだったわけでそれが質を下げているというわけではないと思います
給料渡せば伸びるかといえば多分伸びないと思います
海外に仕事を出すことで出ている弊害の一番大きいものは作が方面で言うと『国内に動画の仕事が無い』というところ。最近は動画を1年もしないで原画に上がったり最初から動画期間自体が無かったりする始末です。育たない原因のひとつはここじゃないかなあと思います。

ちなみにコメントのところで板野さんの動画1000枚できなかったというのがありましたが。僕も含めて僕の動画時代には月1000枚超えられる人が何人かいましたよ
平均して6~800枚はやってました
正直な話しアニメの作画の仕事は楽だとおもいます
体力もそんなに要らないしいろんなところアバウトだし。
外回りとか営業とかしているサラリーマンの人たちやほかの技術職の人たちに比べると割に合わないというのはおこがましいと思うくらい。
平均賃金が出来高性の中で上がらないのは必死にやらないからだ、と僕は思います

長文、および駄文失礼しました

> ふ し ぎ ですか?

nitsukaさん、いらっしゃいませ! 貴重なお話をありがとうございます。
月100万超えてる人もいる、30万超えるのはそう難しくない、50万はなかなか難しい・・・ぐらいだったら、聞いていたほど悪くはないですね。その辺の実体が分かりにくいということ?情報のソースが労働組合とかに偏りがちなせいなんでしょうかね。
「本当は質を落とさず数を上げれるようにならなくてはいけない」こういうの、職人っぽくってカッコイイですね!(笑)
給料の問題より、動画のパートがまるごと海外だから人が育たなくなる・・・なるほど。
正直、一アニメファンの理解をはるかに超える話になってきちゃったなぁと、少し考え込んでいたところなのです。ファンごときが制作サイドの心配までしようと思わなくてもいいんですかね・・・。

> へええ・・・。

まあ、時代が変わったんですね。

僕の頃は「何年も動画」が普通でしたしね。原画さんは社内に数人しかいなくて、完全VIPでしたし。
確かに普通にやって30万超えるのが難しくなければ(しかも始めて二年目で!)、そりゃ必死にならんわ。

昔、韓国で作画した物を動画チェックした事がありますが、チーフからは「塗れるように線が繋がってればいい」って言われました。そもそも、動画になってなかったんですね。それ位国内と海外のスキル差があったんですが・・・。

そっかー、今のアニメータは、そんなぬるま湯なんだ。。。
前言撤回ですね。それにしても、そこまで違うとは・・・。時のたつのは早いね・・・。

> うーん?

ぬるま湯っていいますか、仕事の質が変わってるみたいですから。動画を経ずにいきなり原画・・・? そのうちアジア各国の方が作画の力が上がってきちゃいそうですね。っていうか、組合のほうのサイトなんかを見ていると、このへんのパートもデジタル化したがってる企業サイドに「危機感」があるみたいですけど。これらを通じて、国内でアニメ制作に携わる人間はどんどん減っていくということなのでしょうね。正社員ではないアニメータはどんどん離職していくしかないのか・・・。残酷なようですけど、アニメファンとしては、うまい人に絞られていって作品の質が上がっていく方向ならいいのですが。「いろんなところアバウト」というのが、そこで生き残るために向上心が出てこない状況だとすれば、やはり気にはなりますね。

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