「ロボットもの、アニメもアートになる可能性があるかも知れない。」富野由悠季
ガノタ界最凶と自ら名乗る(笑)G_Robotismさん。たいてい「停滞するかも」と宣言した、しばらく後ぐらいに見逃せない記事が載るんですよね。

「御大信徒の方につきましてはどうぞ直リンなり部分引用なり全文コピペなりで御自由にお役立て下さい。」って・・・私にこれを書けって言われてるみたいに読んでしまうのは気のせい?
今日の注目は 富野×HJ対談
東京のガンダム展に御大が作品を出品しているタイミングを狙って、1992年のホビージャパンに載っていた富野インタビューを引っ張り出してくる、引き出しの多さがスゴイ。
10年程前に朝日新聞『若者の広場』で
「子供の尊放する人No.1」に輝いた映画監督、
富野由悠季氏
とりあえず、この紹介の仕方、すごいね(笑)。以下、時期的にはF91以後ということで、元気なくなりかけ(「ノッていないと言っておきます」)の御大を、実にうまくくすぐる(?)インタビュアーの腕も見所です。「極端に言えば、どういう状況でも、それに上乗せできる“自分の持ち物″があるか、だけが問題なんです。」みたいに職人の自負くさいけど、いいセリフを引き出しているナイスインタビューですよ。

作品に込めた想いが、現場のスタッフやプロデューサー、スポンサーに理解されない状況への悲嘆は、この後にだんだんと落ち込んでいく時期らしい発言ですね〜。しかし、やがてここから「∀の癒し」を経て、現場のスタッフたちとの関係が出来てくるわけです。
しかし、このインタビュアー何者だったんでしょ?例えば富野作品は“人間性”への回帰だけじゃなく、「生きていくために必要なこと、目の前にあることをいかにクリアしていくか、という事を常に訴えてきていたと思うんですが、いかがでしょうか?」・・・なんて鋭い質問、普通は聞かないんじゃないのか?(笑)
(“ロボットが好き”だけで作っていたらマクロスまでが限界ってのも、興味深い発言ですね。)
実は、ホビージャパンは毎月見させてもらっているんですが、見る毎に思うことがあるんです。それは、「モデラーの腕はあがった。もうこれ以上あがる必要はない。けれど、どうしてモデラーの仕事がアートにならないんだろう」
おお!kita082さんが読ませたかったのは、ここなのね。なんたってガンプラを寄せ集めて「アート」らしいものな、今回のガンダム展の御大の作品は!
僕自身のことですが、ガンダムにしてもそうなんですけれど、ロボットものの監督になろうとは思っていませんでしたし、今でも思っていません。意識として、映画監督になりたがっているんです。未だに。そういう点で“ガンダムの富野”のタイトルはかなり邪魔しています。決して不要だというのではありません。しかし“ガンダムの富野”だけで死にたくはない。
その想いが今回のガンダム展で必要以上にはしゃいで見える御大の根底にあるということ?「ガンプラとか作ってたかもしれないやつらが、今ではアーティストなんだ」というところに、今はロボットものとか作ってる自分をダブらせている?
しかし御大、ひとこと私の感想を申し上げれば、もしそうなら、それはイタくないですか?あなたは駆け出しの若手アーティストなんかとは比べ物にならない、現代日本アニメを代表する作家の一人なんだから・・・。
「変な卑屈感や屈折感を持たないで、ちゃんとした“人”でありたかったという事」って、・・・人間ってのは、自分と反対のことを目標としてしまうというのか。いや、分かってて自分に言い聞かせていると言うべきなんでしょうかね・・・。
「ものの見方っていうのは沢山あるわけですから。本当のようにひとつの物語、ひとつの世界として作品を作るのは非常に危険だと思います。・・・・・・ひとつの視点で判断しちやうと、ヒットラーのようになる。」この辺は、宮崎さんを念頭に置いて言っているんですかねぇ。

人間というのは、物事をかなりフラットに受け入れることが出来るということで、だったらその能力は大事にしてやりたいと思うんです。それでなくても自分の作品には“富野カラー”とでも言うべき主義主張が出てしまうわけですから、自分の主義であるよりも、ここではこうであった、ぐらいにとどめておく用心深さを持ちたい。
おお、御大!あなた自分のこと、こんなによく分かってる人だったんですね!

「富野さんにとっての嘘というのは何か実際にあった事柄が一方向からのみこれが正しいと決めつけた時点で嘘になる」なかなか深いまとめですね〜。インタビュアーすげえや!
先程ちらっとアートの話をしましたが、ロボットもの、アニメもアートになる可能性があるかも知れない。その時……。
理想はいいと思うんです。
と言うか、たぶん中学生ぐらいのときから、私の頭の中には「アニメはどうしてゲイジュツじゃないんだろう?」というのが引っかかっています。激しく共感します。
ただね、ああいう形で「ガンダム展」のあることが、その答えかっていうと、私は違うんじゃないかと思ってるんですが。
しかしアニメを
「死ぬまで嘘はつけないな」
そうでしょうとも!
死ぬまで見続けてやりますから、卑屈にならずに頑張って制作してくださいよ!!












