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銀河鉄道999 ~The Galaxy Express 999~ 

[2007/12/08] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(8) | TOP ▲

 先日来、急にすごく見たくなって、借りてきて見ました。なんとも久しぶりに見たなぁ~。もしかしたら劇場公開の1979年以来かなぁ。これはやっぱり傑作だと思いました。久しぶりとはいえ熟知しているストーリーなんですけど、クライマックスではじわーっと感動しました。

銀河鉄道999 (劇場版) [DVD]

 これぞアニメブームの真っ只中で制作された作品です。

『さらば宇宙戦艦ヤマト』が公開された1978年、翌年の1979年は日本アニメの黄金期でもある。出崎統&杉野明夫コンビは『宝島』と劇場版『エースをねらえ!』を、りんたろうは『宇宙海賊キャプテンハーロック』と劇場版『銀河鉄道999』を、富野由悠季(当時は喜幸)は『機動戦士ガンダム』を、高畑勲は『赤毛のアン』を、宮崎駿は『未来少年コナン』『ルパン三世 カリオストロの城』を発表している。後に名作と呼ばれる作品が次々と生み出されている。

WEBアニメスタイル アニメ様の七転八倒
第66回 TVマンガが「アニメ」になった時

 松本零士原作アニメの絶頂期でもあるんですが、私は初期の『戦場まんがシリーズ』以来、松本零士にハマってましたから、もう狂喜の中で劇場へ走ったという思い出の作品でもありますね。ただ、以前にも書きましたけど、今になって松本アニメを振り返ると悲喜こもごもなところがありまして。見直すのが怖いところもある作品群だったりもします。
 ただ、近ごろいろいろアニメ談義をさせていただいている中で、ようやく“りんたろう監督+東映動画製作の作品”という見方もできるようになってきたかなぁという思いを抱きながら、今回は観てみたような次第です。

 そういう視点で見ていると、当時はまったくそんなことは意識していなかったんですけど、すごく“映画”にしようという意識が強かったんだなぁと感心します。原作者の松本さんの意向なのか“テレビまんが”的な要素も多々見られるんですが、それを何とか“映画”にしようという、その間の激しい葛藤が、この作品の隠れた魅力の秘密かも。

 その“映画”という意識の現われなのか、ものすごく音楽を重視した作品作りがされていて、ほとんど音楽を聴かせるためのシーンが多々見受けられたのは、記憶には全然なかった発見でした。でも、これはたぶんはっきり意識されていることらしく、例えばDVDの音声切り替えメニューに“ミュージックプレイ”(セリフ抜き音楽のみ。あり得ねぇ!)というのがあったり、チャプターリストに“ミュージックチャプター”(BGMで場面を切り分け)というのがあったり。
 劇中の挿入歌で『やさしくしないで』という曲があるんですが、昔からこれが大好きで、久しぶりに聴いたらやっぱり感動しましたね。
 ただ、それが全部うまく行っているかというと、後半からクライマックス(特に“機械化母星メーテル”の崩壊場面)ではすごい効果ですが、前半から中盤では少し技巧的に思える部分があったりして、難しいところのような気もしました。だけど、ラストシーン。「・・・さらば少年の日よ。」のナレーションからゴダイゴ唄うところの主題歌が入ってくるタイミングなんてのは、何回見ても神がかってるなぁ!(笑)

 絵のほうの視点でも、“機械化母星メーテル”の崩壊場面はいわゆる金田伊功エフェクト炸裂!・・・で、見応え充分。こういうのを見ていると、最近のデジタルな表現っていうのは味気ないなぁとついつい思ってしまいますね。あと、メーテルがぞくっとするほど美しいときと、そうでないときの落差。アニメ的にはかなり難しいキャラクターなんだろうなぁ。
 ストーリーの面でもよく練られていて、2時間を超える大作でも「え、もうクライマックス?」ってぐらい飽きなかったんですが、(この私でさえ)どうしようもなくクサ過ぎると感じるセリフがごくまれに混じるのは、原作者の意向なのかどうか。(笑)

 松本アニメの“スターシステム”でキャプテンハーロックやエメラルダス、トチローといったキャラクターたちが続々と出てくるあたりが、当時の松本ファンにはサービス満点だったんですが、今の若い人には唐突に見えるのかもしれないなぁとも思いました。
 決して瑕疵がないわけではないのですが、だけど全般として、これはウェルメイドな力作だと言ってもいい。アニメ史を飾る名作なのではないかと認識しなおしたのでした。

追記:

 東京丈さんが、この記事に触発されて『999』を再見されたとのことで、トラックバックを送ってくださってるようなのですが、うまく反映されないようなので、いっそ追記しておきます。

劇場版・銀河鉄道999を観た。: tokyojoe's 食玩三昧

 私も続けて『さよなら銀河鉄道999』を観たものかどうか、激しく迷ったのですが、同じように、映画の余韻を大事にしたかったし、むやみに作られる“続編”にいろいろイヤな思い出の重なる現役世代ですので、やめときました。(笑)
 そのうち忘れた頃にでも見てみますかねー。

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[tag] 銀河鉄道999 fc2ファビコン りんたろう fc2ファビコン 松本零士 fc2ファビコン

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コメント

>

このDVD版、劇場公開時はスタンダードサイズだったのに、DVD化でわざわざ上下をトリミングしてビスタサイズにしているのですね。カットされた上下が勿体ない(^^;

>

そうだったんですかー。
なんか歪んでる(何故に?)と思った場面は実はあったんですが。比率変更、上下カットってそりゃ無茶するなぁ。(映画らしさを目指すんなら最初からやらないとねー。)
記憶の中にあったものより画面の迫力が弱かったような気がして、「記憶の美化なのか、それともやっぱり劇場で見ねばダメなのかねー」とかも思ってたんですけど、もしかしたらそんなのも関係ありますかね。

> 若く熱い時代の作品

初めまして、書き込みさせて頂きます。
確かに監督は市川崑でしたし、とても映画的なアニメだったかもしれません。
ゴダイゴの主題歌には、今でも熱くなるし、小松原一男の絵がとても素敵でしたし、金田アクションもとても効いていましたね。

>

>なんか歪んでる(何故に?)と思った場面は実はあったんですが。

 囚人022さんが仰有る「どうしようもなくクサ過ぎると感じるセリフ」の部分も気になりますので、「2010年」を観た後に「銀河鉄道999」に挑戦してみます。

> 語り辛いけれど『X 劇場版』

社会的事情から語り辛いけれど『X 劇場版』はいかがでしょうか。虫プロ出身演出家と表現主義という論点からすると、格好のアニメです。

このアニメ映画は、りんたろう監督の表現技法の集大成だと思います。ありていにいえば『999』と『幻魔大戦』。

>

>市川崑

Seiさんはじめまして。こんにちは。
記憶の片隅にしかなかったのですが(笑)、市川さんは「監修」でしたね。劇場版『地球へ・・・』(1980年)は恩地日出夫監督で、アニメ制作者の地位はそういう時代でした。宮崎駿さんの手を離れたところで劇場版『未来少年コナン』(1979年)が作られたり。だからこそ『機動戦士ガンダム』の劇場版が作られたときに、富野さんが監督のポジションを人手に渡さないよう頑張ったわけですが。
『999』での市川さんは『地球へ・・・』ほどの影響力ではなかったのではないかと思ってましたが、今ぐぐってみたら、そうでもない、という意見が少なくないようですね。なるほどなぁ。ネガティブにばかり捉えるのは、決して適切ではないのかもしれないですね。

>なんか歪んでる(何故に?)と思った場面

言われて見れば、たぶん上下がカットできずに変形でごまかしたのでしょう。画面上端でメーテルの帽子があり得ない形になってるカットがありました。私は前知識なしで見たので、「え、テレビのカットの使いまわし?んなわけないんだが・・・」と思っていた次第です。

>どうしようもなくクサ過ぎると感じるセリフ

これは、今でもそこが好きだという人も少なくないかと思って敢えてぼかしたんですが、例えばメーテルの最後のセリフ「青春の影」云々などです。ナレーションで言うならまだしも、キャラクターの口を借りてしゃべらせてしまうのは、どうも・・・。この点に関しては、30数年前にはじめて見た時から、そういう印象は持っていました。たぶんそのあたりから、私は松本アニメの説教くささに馴染めなくなってきたんではなかったかと思います。

>『X』劇場版

なーんとCLAMPですか。(笑)
http://ja.wikipedia.org/wiki/X_%28%E6%BC%AB%E7%94%BB%29
難しいなぁ。面白いのなら見てみたいです。ご承知のとおり、私は、研究者ではないので。(しかしレンタルとかであるんだろうか?)
とはいえ、一観客の立場としても、『幻魔大戦』は、一度見直してみたい気持ちのかけらはある作品です。昔、劇場で見たときに感じた違和感の正体を確かめてみたいという、怖いもの見たさのようなところはありますが。(苦笑)

> 表現主義アニメ映画の代表作

『X』は表現主義アニメ映画の代表作です。虫プロとドイツ表現主義を関連付ける見方にとても感心させられたので、その流れで『X』をご紹介しました。ドイツ表現主義あるいはオカルティズムへの関心は虫プロの基底に流れているようです。『火の鳥』しかり『Vガンダム』しかりです。

補遺:杉井ギザブロー監督の『銀河鉄道の夜』をあげるべきでした。

>

こんばんは。
失礼しました。はい、監修でしたね。>市川 崑監督。
映画監督が監督をしたヤマトの影響でしょうか、りんたろう氏はアニメーション監督で、市川監督の肩書きを記憶の中ではどうにもそう読んでしまったようです。

海のトリトンも映画の時には、監督が舛田利雄監督だったこともありましたし、映画を学んだ富野監督なら、世間的にTVマンガと捕らえられていただろう「ガンダム」を、映画において自ら監督されたのも頷けます。

ともかく観るなら、どの作品も加工をしていない当時のままの映画が観たいものです。

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