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重戦機エルガイム METAL8 

[2007/12/03] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

人の業は、マシーンの力によっても、消せないものなのだろう。
だから人は苦悩し、争い、そして、人と人のぬくもりを求めて、和解の道を求める。
しかし、人の間には、誤解という溝がある。

  1. レディ&ガール
  2. ピカレスク・ギワザ
  3. リリス・メモリー
  4. クワサン・ウェイブ
  5. ボーイズ・ボーイズ
  6. ファースト・アタック

 話の展開は、とても面白いところです。面白いところなんですが、さすがにこれだけのハイペースだと、テンポがいいのを通り越して、娯楽作として少しきつい部分もあるなあと思います。ヘンクツものの私がそう思うんだから(笑)、世の中の多くの人は、「詰め込みすぎ!」と一言で片付けるところでしょうか。トミノ作品で言うと、“総集編的劇場版”のテンションでテレビアニメを押し進めている、っていう感じです。

 “レディ”たるフル・フラットが“ガール”のアムに、やけに目をかけて、男と女の話を聞かせたがる、その昔話の相手たる男は、アマンダラ・カマンダラその人だったわけですけど。フレッシュな若さを持ったアムのような感性を、アマンダラも欲し、対してフラットはこれを庇うという。人情の流れは複雑だけど、筋は通ってますね。「こんな大人の茶番を見るものではない」とか、なかなかいい芝居です。
 ダバが、近衛軍側にフル・フラットがギワザ軍に付いたという情報を流すんだけど、基本的にスパイ行為を嫌うダバが、敢えてそういう作戦を取るのは、フル・フラットとの交渉に失敗し、アムとセムージュを失ったと思っているからなんだろう。そうしたディティールもまた、あくまで理詰めな感じ。

 そのぐらいまではいいんだけど、レッシィのスヴェート潜入なんていうのは、ちょっと無理筋っぽくて。ネイ・モーハンと彼女と、二人して二人ながらに、ポセイダルの面前で両すくみの状況から、レッシィの脱出、ギワザに見限られたネイの哀れな最期、と。早い、早いよ。(汗)

 パラータ・スターの原子炉の話も。“禁忌の力”というこだわりだけは分かるんだけれども、やるならやるで一話で完結できる話じゃないでしょうに。リリスの“ハイパー化”(笑)は、この先も何かに生かされる設定でしたっけか?ともあれ、のちの『∀ガンダム』での核の描写にも繋がっていくような、こだわりの挿入です。そういう意味では逆に、『Vガンダム』での核の描写は、あれはかなり自棄に近いものだったのだろうか、とも思われますね。

 状況のほうは、近衛軍、ギワザ軍、ダバの反乱軍、の三者の思惑が入り乱れる“スターダスト作戦”の進行のほうに戻ってきますが。
 ギワザにあまりにたやすく捕らわれてしまうクワサンとか、ギャブレーの毀誉褒貶だとか、「?」なところも少なからずあり。ただ、少し大人になったアムが、ダバのクワサンへの執着を先取りした気配りをしてみせたり、ギャブレーがお目々に炎を宿して(笑)クワサンへの愛に燃えてみたり。そのあたりは面白いところなんですよね。もう少し尺があれば、という悔いを、映画ならまだしも、50話にも及ぶテレビシリーズの中で言わなきゃならないとはねぇ。
 ところでマインドコントロールを受けておかしくなっちゃったクワサンが、「お兄ちゃん・・・」って言い募っているというのも、『Z』とかのパターンを先取りしてるんでしょうね。何なんでしょう、不思議なもんです。

「貴様の敵が、それほど安っぽい男だと思っていたのか?」

 そんな合間に飛び込んでくる、しまいにコクピットを飛び出してまでの「ボーイズ・ボーイズ」でのダバとギャブレーのスーパー・トミノ会話は面白すぎ!

「惚れた男が女を助けるのは筋だ!他人のダバに、筋合いがどうのと言われる筋はない!」
「それは兄として許さん!」
「なに、何だ?何と言った?」
「クワサン・オリビーは、ヤーマン狩りに利用された女なんだ。ギャブレーが惚れる資格のある女じゃない。」
「資格だと?・・・愛に資格があるものか!」
「な、・・・あのなぁ、ギャブレット・ギャブレー君!」

 あはははは!

「愛だ、愛だ、愛だと言葉に溺れているうちは、貴様はボーイだ!子どもにクワサンは愛させるものか!」
「他人に他人の心が支配できるものか、ガキが!!」

 やはー。間に割り込もうとしたアムに、二人声を合わせての「女は引っ込んでろ!」も可笑しいしー。ストーリーは進まなくても、少々青臭さ全開でも、こういう回は娯楽として好きだなぁ!(笑)

 旗艦サージェ・オーパス(っていうかクワサン)を罠にダバをおびき出したギワザの策略は、姑息なだけでつまらなかったですけど、ダバを突出させないようにアムが気遣い、それをさらにパラータ・スターの若者たちが支えるという構図は心地よかったです。とりわけ、最悪のピンチからダバを救ったのが、まさかのギャブレーだったのは、かなり楽しかった!

 ってなところで、さあ、いよいよラストアクション開始ということですね。前にも書きましたけど、この話のラストは覚えているようで、小説版なんかとごっちゃになっててけっこう忘れちゃっています。
 キャオの冒頭ナレーションにあるみたいな、“文明観”みたいなところも扱ってみたかったのか、少し欲張って内容盛り込みすぎの感じのままでラストに入っていくのは不安もあるんですが、アムとフル・フラットの不思議な交情とか、クワサンを間に挟んでのダバとギャブレーの関係とか、ここに来て人間ドラマはいっそう面白くなってきたような気がします。
 かなりのグダグダでも最後には何とかしてしまう富野マジックが再び見られるのか、次の最終巻に期待大です。

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