『火の鳥』復活編・異形編
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今日は珍しく「これを観たい」という作品が決まっていてレンタル屋さんへ行ったんですが、こういう日に限って、それはレンタル中。こうなると、流浪の民でありまして、あれでもないこれでもないと、さんざん悩んだ挙句に借りてきたのが、なぜかこの一本になってしまいました。
![]() | 火の鳥 復活編・異形編 (2006/07/28) 竹下景子、松本保典 他 商品詳細を見る |
手塚治虫の原作マンガ『火の鳥』は、あの『地球へ・・・』と同時期に『マンガ少年』に連載されていて、大判の単行本で何度も何度も読んだ作品でした。手塚治虫という漫画家が、私は好きなのかどうか、これは昔からよく分からないなぁと思っている対象だったりするのですが、『火の鳥』は別格で、絵がどうであっても、このストーリーにはどうしようもなく引き付けられるものを感じていました。
今回観たアニメ版は、2004年にNHKで放送されたもので、監督は高橋良輔さん。本当は、『黎明編』全4話が先にあって、次がこの『復活編』、『異形編』だったんですけど、『黎明編』はマンガの記憶が強すぎたのと、『異形編』は物語を知らなかったので、全部観るかどうかはとりあえず保留という感じで、これを借りてきて観てみることにしました。
『復活編』は、よく覚えているストーリーだったんですが。まあ、とにかくひどく肩が凝りました。肩に力が入ったと言いますか。そういうストーリーなんで、どうもこうもないんですが(笑)。
『異形編』のほうは、そういう意味では、抵抗なく観ることができて、かなり楽しかったですし、オチが分かっているのは不幸なことなのかなぁと。ただ、原作マンガは何度でも何度でも繰り返し読んで飽きなかったという記憶もあり。
考えてみれば『復活編』は、そもそも原作のときからして、このキャラクターがあまり好きではなかったと、見ながら思い出しているような感じで。もう一度見直せば、ちょっとミステリー仕立てふうの組み立ては、決して悪い狙いではありません。それでも、『異形編』も最後に物語の構図が明らかになる構造ですが、個人的に私が話の先行きが分かっていなかったことをのぞいても、こちらのほうが上出来なのではないかと感じられました。
と言いつつ。マンガ原作とアニメの関係、そのすわりの悪さのようなことも考えたりしていましたが、物語を追う中で、何かそんなことはよく分からなくなっちゃいました。高橋監督で、今のアニメの技術だったら、もっとまとまり良くやれそうな気もしたんですけど、特に『復活編』のほうは、この“割り切れない感じ”そのものが原作の持ち味だったりもしますしね。(うぐぐぐぐ・・・。)
原作マンガの絵の雰囲気は、「Tezuka Osamu@world」の中で見ることができます。
→ 「復活編」 (場面カット)
→ 「異形編」 (場面カット)
それと、各話の予告編を「NHKアニメワールド」内で見ることができますので、よかったら絵の雰囲気の違いを見てみてください。
ああ、そうか。良輔監督は時代劇好きなんでしたね! 『異形編』が魅力的なのは、そこもポイントなのかもしれません。あと、男装の麗人の入浴シーンは、NHKだけあって控えめ表現なんですが、そこがまた何とも良い!(笑)
しかし、この作品はいったいどういう視聴層を想定して作られたものなのでしょう。子ども向きでもなければ、アニメオタク向けとも言えないような。NHKならではの作品だったのかもしれませんね。『火の鳥』という名作マンガそのものが、壮大な実験性を持っていたということもありますが、この作品も“虫プロ的アニメ”の現在形を示す実験作だったのかもしれません。
で、どうも私は純粋虫プロ系ではなく、かといって東映動画系でもなく、あえて言うとタツノコ系のアニメが、なぜか一番体質に合っているのかもしれません。あくまで個人的な趣味の話ですが。
コメント
杉井ギザブローさんだった
絵柄は出崎統さんのOVA版『ブラックジャック』っぽいなぁと。なんというか、OVAっぽいですよね、企画そのものから絵柄まで含めた全体像が。
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