『空飛ぶゆうれい船』 (1969年)
このところ80年代アニメの話ばかりが続きましたし、少し新しい、最近の作品を借りてこようと思って、たしかレンタル屋さんに行ったはずだったんですが。気が付けば、なぜ、これを借りてきてるんだ、自分?(笑)
まあ、よく題名は聞くし、以前から気にかかっていた作品だったんで。ともかく後ろへ振る代わりに思い切り前へ振ってしまったと言いますか。いちおう巨大ロボットも出てますし。(ぇ?
![]() | 空飛ぶゆうれい船 (2003/06/21) 野沢雅子、田中明夫 他 商品詳細を見る |
あらすじと解説は、東映アニメーションの公式ページから。
■あらすじ■
自動車事故を起こして気を失った黒汐会長を幽霊船に運んだ隼人は、そこで幽霊船長を見た。幽霊船長の謎の空飛ぶ幽霊船は次々と黒汐会長の持ち船を襲い、さらにはその使いと名乗る巨大ロボット、ゴーレムが町を破壊し始めた。 隼人の養父はそのために死んでしまった。 ところが仲間であるはずの幽霊船がロボットに向けてミサイルを発射 した。幽霊船は正義の味方なのか、それとも仲間割れ?? 一方隼人は黒汐会長の家の地下で巨大な秘密を垣間見てしまう。 なんとそこには巨大兵器工場、そしてゴーレムの姿があったのだ! 黒汐会長こそが国防軍とゴーレムの両方を操る黒幕であった。が、 その背後には更に大きな敵が。 幽霊船は最終目的に向かって進撃を始めた。■ かいせつ■
かなり深刻な社会問題を根底に含んだSFアニメーション作品
公開当時,堂々と空を飛ぶゆうれい船の存在感が観客の子ども達を驚かせ、人気があった。
以前に『ホルスの大冒険』を見て、かなり好印象を持っていたので、それ同様に、“東映まんがまつり”でかかるような古い作品とはいえ、けっこう期待してみたのですが・・・。もちろん好き好きはあるんだろうと思いますけど、私、個人的には、ちょっと微妙な作品でした。
ホルスの時にも書きましたけど、私が見た記憶のある一番古いアニメ映画は、『長靴をはいた猫』(1969年)なんですが、もしかしたら続編の『ながぐつ三銃士』(1972年)あるいは『長靴をはいた猫 80日間世界一周』(1976年)の記憶違いかもしれません。そのどれかが定かではないなどとは、実にいい加減で申し訳ないんですが、小学校でチラシが配られて(なんてったって「文部省選定」だ!)市民会館のようなところで見たことをよく覚えています。(“東映まんがまつり”自体には、たぶん一度も連れて行ってもらえなかったんじゃなかったかなぁ。)
今、Wikipediaを見てみると、1968年の夏休み(7月〜)の「東映まんがパレード」で『太陽の王子 ホルスの大冒険』、1969年の春休み(3月〜)の「東映まんがまつり」で『長靴をはいた猫』、夏休み(7月〜)が『空飛ぶゆうれい船』ということだったようですね。これはすごい、東映動画長編アニメの黄金期でしょうか。
出だしのオープニング映像と音楽にはわくわくしました。で、私のニガテな石森章太郎系のまんがキャラクターが出てきたところで、まず「うっ・・・」と(笑)。物語はたしかに「うわーっ・・・(汗)」って驚くぐらいの社会派です。ただ、それを子どもにも分かるようにと言うんで、説明的なセリフがかなり多くて。名優、野沢雅子さんの力演でなんとか保っていますが、60分の尺で、これだけの要素を詰め込むと、さすがにいい芝居にはならないですね〜。
ただ、宮崎駿の原画パートらしいですが、有名な、渋滞する市民の車を踏み潰して市街の真ん中に現れる国防軍戦車の、いきなりの砲撃から巨大ロボット“ゴーレム”の大暴れに連なっていくあたりの動画なんかは、こりゃほんとにスゴイです。それ以外も、映画館のスケールを意識したんだろう表現は、しばしば見応えがあります。
「ゴ〜ックリ、ゴックリコンと、ボーア・ジュ〜ス♪」
いやぁ、このアイロニーもすごいんですけどね!黒幕の“ボア”を育てたやつがいる。誰だろう?それは実は・・・。って、頑張って一生懸命、説明的に作っているけど、これはなかなか難しいかもー。何しろ“60分”と言うのが!
物語の要素もけっして悪くはなく。そして何より、ところどころには、“すごいアニメ”の部分もあって。せめて全体で90分ほどあれば、もう少し違ったかも、と思わず脳内補完したくなる作品なのかもしれません。












