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ゼーガペイン FILE.09(最終巻) ・・・しかし、それがいい!面白い作品でした! 

[2007/10/28] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(5) | TOP ▲

 とても楽しんでみてきた『ゼーガペイン』の感想も、ついに最終巻。たしかにもっと知られてもいい、ウェルメイドな作品。完成度が高いというだけじゃなくて、奇をてらわず、妥当だと思える結論に、誠実に行き着いている印象もすばらしいと、私は思いました。

ゼーガペイン FILE.09ゼーガペイン FILE.09
(2007/03/23)
下田正美、浅沼晋太郎 他

商品詳細を見る
  1. 光の一滴(ひとしずく)
  2. 舞浜の空は青いか
  3. 森羅万象(ありとあらゆるもの)

 最初のころに比べたら、戦闘シーンも、ちょっとした会話の一編も、すごくブラッシュアップされたような。この作品は、作られながら進化(深化?)してきたような気がするのは、私だけでしょか?(笑)

 「ここじゃ死ねねーだろ!つぅか、死んでたまるか!」「そうだな・・・。つくづく教えられる。」「・・・何を?」「生き様、死に様というものをだよ。」
 この窮地にこのセリフ。いいねー、ルーシェン。尻すぼみになっちゃう話って多いんですけど、この作品では後から後から、キャラクターが尻上がりに生きてくるんだなぁ。
 「俺は・・・果たして思いのままに生きたか?彼のように・・・。愛した人のために生きられたか?」

 激しい戦闘シーンから一変して、雪の降りしきる古寺の境内。・・・話の展開に付いてくるのはなかなか大変かもしれないなぁとも内心思わないではないですが、「無限の時の中で瞑想」っていうのが私は好きだなぁ。戦わなくては、とキョウちゃんが焦るのも分かるんだけど、生命の源、そして循環する生命のことをどうしても語りたい、シマ指令のオリジナル。

 「色即是空、空即是色」「般若心経だぁ?」
 こういうのを、さらっと説明できるキョウちゃんって、ああ見えて超インテリ!(笑)
 「色即是空・・・この世に存在する、色形あるものは、すべてつかの間。空即是色・・・しかし、ついさっきまで存在したものが滅び去った瞬間、またぞろ、さまざまな色が生じてくる。」
 「今を生きる」・・・仮につかの間でも、空しくはないというのが、ナーガとは異なるキョウちゃんの答で、そして、そんなキョウちゃんを信じて、それを支えて、ルーシェンが。AIたちが・・・。しかしAIたちにまで、いつのまにか私、感情移入して見ちゃってましたねー。

 ・・・っていうところで、さらに急展開するストーリー。何と何と。(この振り回され感がたまらんーっ! 笑)
 ごく僅かに残された救済の可能性に至るまでの、厳しい困難。さあ、この場面で「簡単に言うと、私たち、乗っ取られちゃいましたぁー♪」って、オイ!(これは予想外だぁー。 笑)
 しかしナーガ(=ジフェイタス)は何を望んで、シンたちのアンチゼーガだけじゃなくて、キョウちゃんたちのゼーガも舞浜サーバへ送り込んできたんだろう?そんなふうに何度か見直しても、まだ分からないところはあるんだけど、でも、いいよねぇ。“大切な場所”を護るために戦うキョウちゃんとカミナギちゃん。ついに明かされるヒーローの正体って感じだけど、素直にそれがいいなぁって感動しちゃえます。

 シズノ先輩の話もね、“クオリアの核”とか、“デカルトの劇場”とか、すごく難しいところにまで及んでますけど。
 「なに言ってるの、シズノ!あなたは仲間よ!私たちは、一緒に戦ってきた仲間よ!」「そんなことぉー!当ったり前だぜぇー!!」
 これでOK!私には何も文句はありませんよ。
 アビスとシンのアンチゼーガを舞浜から追い出すのにしても。“無意味な行為”のはずが。「何だ、この感覚は。」「古い細胞が、疼く。」
 理屈じゃないのがむしろいいって感じるんだよなぁ。これが人間の感情ってもんなんじゃあないのかなぁ。(私は古い細胞のかたまりなんでしょうかねー。もう疼く疼く。 笑)

 キョウちゃんとシズノ先輩の手がすれ違って、≪あっ≫って思った次の場面で、「俺、全部思い出したから」って。・・・この『舞浜の空は青いか』のエンディングの入りも、再びぞくぞくぞくーっと来るような、ムダをそぎ落とした、いい芝居でしたね。

 「あのころの私には、まだ分からなかった。人を思うことも。思われることも。・・・思いを分かち合うことも。」・・・この作品では、“分かち合う”というところがツボでしょうか。第一話の冒頭を、きれいに最終話で受けてくれて。この物語を通じて、「俺はもう、つぶれねぇ~!!」と、キョウちゃんが叫べるように成長した。そういう意味では、ものすごくまっとうな作りです。しかし、それが実にいいですね、うん。

 「失うのが怖かったんだね。だから永遠が欲しかった・・・。」
 カミナギちゃん、ほんといいやつだなー。
 それにひきかえ。「ソゴル・キョウ。なぜお前は永遠を拒む。なぜ永遠の生命を認めぬ。」「んなの、俺の知ったことか!自分で考えろ、ヴァーカ!!」
 そりゃ、ひでーや、キョウちゃん(笑)。まあ、ここで得たりかしこと語っちゃったりしないところが、彼のキャラクターのブレないところなんだな。(しかし、まさか『あしたのジョー』ばりのクロスカウンターまでぶちかましてくれちゃうとは。(痛そー・・・。あ、そうか、これも痛みか。)

 「何でもありかぁー?上等だ!だったら俺も、裏技見せてやるゼ!」
 何々ぃ?w
 「舞浜シャイニングオーシャンパァーンチ!」っておっしゃいました?www
 これはやられた!まさか『ゼーガ』でスーパーロボットの盛り上がりを見せてくれるとはねー。すげぇよ、キョウちゃん!wwwww

 最後まで本当に心地よく、物語の展開に振り回されましたけど、エピローグはサービス満点ですね。「キタァー、ミナト先輩のナマ足ぃー!」っておいおい。(しかし、ビキニで高飛び込みして大丈夫なのかー? 笑)
 ロジックの整った“まとめ”を、あのクロシオ先輩の口で語らせるのもいい感じです。で、それをキョウちゃん流で言い直すと、「本物の青空。本物の花や、波や、風。俺は、世界のありとあらゆるものと、ガチンコで触れ合いたかった」になるのね。
 ちょっとニヤッとする気の利いたエンディング導入の後で、最後にもうひと仕掛けがあって。びっくり!まったく、どこまで丁寧に手をかけて作ってあるんでしょう。

 本当に、よくできた作品でした。久しぶりにアニメの面白さを手放しで堪能したような気がします。上でも書きましたけど、難しそうに見えて、内容としては素直なところへ結論を持っていっているのが、私はとてもいいと感じました。それは刺激の強いものを嗜好する世の中には、インパクトの弱さと感じられたかもしれないですけどね。
 それと、この目まぐるしい展開で、私なんかは“振り回される面白さ”にぐんぐんはまり込んでいったんですけど、物語とガチで向き合うことに不慣れな人には、付いていけないと感じる可能性もあったでしょうね。決して客層を選ぶような作品ではないと思うんですが、あまり知られていないんだとすると残念かも。逆に、こういう作品で、“物語の面白さ”というものをもっと多くの人たちに知ってもらえたらなぁと思いました。
 今までほとんどネット上の情報とか調べずに、思い切り“素”で、新鮮な驚きの中で作品を見終えることができました。楽しかった!パワフルに紹介してくださったしののめさん、ありがとうございました。序盤以来のいくつかの伏線ですとか、これからいろいろ見ていってみたいと思います。

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コメント

>

「俺、全部思い出したから」これでシズノ先輩が救われた感じがしたものです。
ところで囚人022さんはエピローグをどのように解釈されたのでしょうか? 製作者の裏設定とか諸説あってまた楽しめるんですけど。

> >B.B.さん

諸説あるみたいですねー。深読みながら、なかなか説得力のある説もあるようで。

ただ、私は「映像になってるものが全て」でOKだと思う人なので。謎めかして終わっていれば、それは「そういうもの」なんだろう、と。
抽象的、象徴的な表現で締めくくったというのがファースト・インプレッションでした。

ただし、そうは言っても、そこから想像の翼を広げることを、否定する気はありません。
・・・これでも「ねたばれ」になることを極力避けながら、感想は書いているつもりなのですよ。この作品は先入観を持って見てしまったら、本当にもったいないと思うんです。
見た人それぞれに考えたり感じたりしてもらえばいい余地というのを、制作者も残してくれたわけだから、私もあまり余計なことは語りたくないなぁということで、お許しくださいませ。

>

裏技が二段構えだったのには驚かされました。
オーシャンパンチで油断してました・・・

>

>43さん

他の常連の皆さんもそうですが、ツボを心得た、最小限の適切なアドバイスに感謝感謝です。
おかげさまで本当に、面白い作品でした。

> レスありがとうございます

>・・・これでも「ねたばれ」になることを極力避けながら、感想は書いているつもりなのですよ。この作品は先入観を持って見てしまったら、本当にもったいないと思うんです。

 通りすがりのステハンに対し、ご丁寧なレスありがとうございます。
 仰るとおりだと思います。この作品は歴史に埋もれさせたくない作品ですよね。もっと多くの人に見て貰いたいという意味でも、ネタバレは避けるべきというお話に同意です。
 囚人022さんのレビューは、抑え気味の文章の中にも作品に対する深い敬意を込めておられ、ボクの理想とするレビューであります。ボクが書くとどうしても好き嫌いで語ってしまいますので(^^;
 また素敵なレビューをよろしく御願いしたいと思っています。

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