『キャシャーンSins』 第14話~第16話 矛盾しているところがいい 

[2009/02/03] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(4) | TOP ▲

 相変わらず面白いんですけど、相変わらず感想メモの書きにくい『キャシャーンSins』です。何ででしょうかね?
 怪獣映画みたいな怖い系BGMがときどき使われるなーと思っていたんですけど、ストーリーラインとしては“特撮っぽい感じ”という理解が自分なりにできてきました。でもこういうストーリーは本来アニメのほうが向いてると思います。そんなような捻じれがある気がなんとなく。
 それはともかく、後半に入ってきて、物語はまとめモードになってきていますけど、最後の何話かで性急にまとめるんじゃなくって、じっくりと巻きに入ってきてるあたりの印象は悪くありません。前半に見られたような一話完結的なエピソードのキレはないですけどね。

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第14話「真実は闇を照らし」

第15話「死神ドゥーン」

第16話「信じる力のために」

 この何話かでオージがいろいろ口を開いてくれて、リンゴちゃんの謎も少しは分かってきました。それにしても・・・?まるで「かぐや姫」みたいな・・・?分かれば分かるほど、謎が深まってますねー。

 デュオとキャシャーンのガチンコバトルは、なるほどたしかに『ドラゴンボール』風でした。(笑)
 バルカンとマルスに叩きのめされたのを見たときは、デュオって意外と弱いのかと思ったけど、二体いっぺんに相手にするんでなければ大丈夫だっていうんで、それならやっぱり強いんですかね。
 ひたすら肉弾戦のみで、そういうパワーバランスみたいなのを表現するのはなかなか難しいものがありますが、それでなきゃ『キャシャーン』じゃないしねー。そういう意味じゃ、『ドラゴンボール』風のスピーディなバトルは、キャシャーン独特の優雅で華麗なジャンプが見られなくて、その点ではやや物足りないかもしれません。
 だけど、今作では解説役というか舞台回しというか、嫌味をぶつぶつ言ってるばかりかと思ったブライキング・ボスが、実は強いってところを見せてくれて、ちょっとびっくりしたり安心したり。
 ものすごい末世というか、秩序も何ももうむちゃくちゃな世界を描いているんですけど、ただまあ、そういう戦闘力の強弱でドラマが決まっていくわけではない感じもあって。それじゃあいったいどうなっていくのかっていうのが全然分からなくて、そこが興味深いところでもあります。

 この作品では「罪」というのがひとつのテーマなんですけど、そのせめてもの償いとして「弱いものや滅び行くものを守る」ということをキャシャーンが言うようになってきています。この世のものは誰もが皆、何かの罪を背負って生きているような気がします。そういう意味で、このテーマは普遍性を持っているのかな。
 その一方で、リンゴとリューズだけは特別に「滅びから解放してやりたい」というのは矛盾のような気がするんですが、そこがまたいいんじゃないかと。

 「人は守るべきものができると弱くなるのかもしれない」

 「守るべきものができると優しくなれるのよ」

 実に面白いですね。

 しかしほんとうにルナは生きているんですかねー。「会えたところで幸せになれるとは思えん」というオージの言葉は、単なる印象の話をしているのか、何か根拠があって言っているのか。何か哲学的なことが言いたいのか。

 隠者のような振る舞いをしながらキャシャーンやデュオをアジっているブライキング・ボスが、この作品ではいちばん哲学者的(笑)なんですけど、「キャシャーンに勝ちたい」だけの今のデュオでは、キャシャーンには勝てないよという断言が面白いですね。そのデュオに一方的に肩入れしているレダっていうのも不思議な存在です。

 新エンディングの曲は、まだ前半のエンディングの曲ほど耳に馴染んできていないんですが、誰も彼もが安らぎを得て眠っている描写が何とも印象的だと思いました。

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