「アニメ様の七転八倒 第98回 『ガンダム』のルーツはタツノコにあり?」は必読
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書きかけの記事とかいろいろあるのですが、今日はネットで目に留まった記事のご紹介を。
この記事、今回はシャア専用ニュースさん経由で読みました。
- サンライズ作品のルーツを考える上で、竜の子プロダクションの存在を忘れてはいけない。特にサンライズの作品傾向を決定した『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』においても、タツノコ系のスタッフの活躍が大きい。
- 大雑把かつ乱暴に言ってしまえば『ガンダム』『イデオン』に関して、メインスタッフの半分はタツノコ系のクリエイターであるわけだ。
- 1970年代後半から、リアルメカ&ヒーローものに参加していたスタッフはタツノコを離れ、サンライズや東映の作品に参加するようになっていった。タツノコの遺伝子がアニメ界に散らばったわけだ。
- 『新造人間キャシャーン』のツメロボットをデザインしたのが誰なのか知らないが、そのツメロボットに『ガンダム』のザクのルーツを見出す事は容易だ(外見に関しても、量産型であるという意味でも)。
- 僕のアニメ史観でいけば『ガンダム』は虫プロ的な柔らかいキャラクター表現と、タツノコ的なハードなメカ描写が合わさった作品である。『イデオン』は虫プロ色が極端に薄く、タツノコ的リアルアニメの発展形としてとらえる事ができる。
- サンライズのカラーが確立する上で、タツノコ系スタッフの存在が重要なファクターだったという言い方をしてもいい。
・・・感涙・・・。(笑)
かねがね私の思ってて言いたかったことを、さすがアニメ様という説得力で、ずばり簡潔に書いてくださいました。これはうれしかったです。
富野さんの絵コンテ志向については、私は“虫プロ”というその出自よりも、“タツノコ”系との親和性とか印象を持っています。
そこで虫プロ系の中では異端児扱いの富野監督の立ち位置なんですが。“アメコミ風”とよく言われるタツノコ系との親和度が高いんじゃないかと、私は前からぶつぶつ言っているわけです(笑)。
そういう意味で言うとアメコミは、“映画”を頂点とするアメリカ的な文化風土の産物なわけで、富野監督的にもピタッとはまっている気がするんですよね。
富野監督は「リアルロボット」という言い方ではなくて、「ハードロボットもの」という言い方を『ガンダム』にはしていたらしいですね。(サンライズの作品の癖に、「ハード」という言い方はタツノコプロっぽい気がします。)
“絵コンテ主義”だったり、“日本のマンガに対するアメリカの映画”だったり、“ハードロボットもの”だったり、その都度、違った角度の言葉から、富野監督とタツノコ系の親和性ということを私は言ってきたんですけど、まあ、よく考えれば、そもそものヒントはアニメ様からもらってたのかも(笑)。
とにかく、富野スキーな各位にあっては、『新造人間キャシャーン』は是非ご覧いただきたい!ということでしょうか。
『伝説巨神イデオン』 第6話〜第10話 この“釈然としない展開”が何とも!
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ほとんど、ただただ唖然としながら(笑)、見ています。気の利いた感想が何もなくて申し訳ないですね。面白いんだけど、すごい密度の濃い芝居の連続で、見るのに集中力を必要とします。
- 裏切りの白い旗
- 亜空間脱走
- 対決・大砂塵
- 燃える亜空間
- 奇襲・バジン作戦
そういえば、有名な白旗のエピソードで失敗したのはコスモでしたか。でも停戦信号を無視して突出しちゃったのはカーシャ。誰も彼もみーんな落ち度だらけ(笑)。
それにひきかえればバッフクランのアバデデは、部下も労わる、いいリーダーですよね。ただギジェの才能を買っているのが、これはダミドから見るとひいきにしか見えない。
こういう赤裸々な人間模様の中では、(物語の空間としては共感しやすい)カララの理想主義も、かえっていささか常軌を逸したものなんでしょう。むしろ常識人であるマヤヤの最期とか、ある意味では犠牲者のようで、かわいそうだなぁと思いました。
シェリルに自白マシーン(そんなのいつ積み込んだの?)みたいなのにかけられたカララが、イデの力は「愛の力」だと言うのに、失望する面々。まあこの状態で「愛」とか言われても・・・。それは分かるけど。(どうなんでしょうかね。)
ギジェとの決闘では不思議なぐらい、完全に子ども扱いのコスモ。その無力さが悔しい、うん。
ベスと選手交代するも、ダミドのせいで釈然としない決闘の結末。まったく釈然としないことばかりを、よくもまあ、こう積み上げていく!感心するぐらいです。
モエラがイデオ・バスタのパイロットになったのは第9話なんですね。最初はベスが乗るのかな、って感じに思われていたみたいですけど。そのへんは、物語が走りながら定位置を模索してる面もあったんだろうなぁ。
立派な武人のアバデデが、よき家庭人でもあるところを見せると、この作品的には死亡フラグというのが何とも言えません(笑)。
変な生物の“バジン”の生態を利用してソロシップを攻撃させて、その隙にカララ救出を図るアバデデは、でも命がけ。なのに「バッフクランの生き方は捨てた」って突っ放すカララさんのほうが、これはやっぱり普通の対応じゃない(と思います)。そこへ来合わせたシェリルの危機をカララがかばうんだけど、「恩を売りつけたつもりでしょうが感謝はしない」、「その方があなたらしい」という皮肉のやり取りで、女同士、平手打ちの応酬が、これがすごい(笑)。
やはり常識人のアバデデのほうは、自ら仕掛けたバジンの攻撃で、「どうして、こんな馬鹿な死に方を・・・」という哀れな最期。
ついにハルルもモニター越しに登場してきましたが、バッフクランの視点からは、カララの理想主義が無駄に犠牲を増やしていると見えるのも、やむを得ないと思います。でもイデは彼女の理想主義に期待していたんでしょうかね。その結果は、釈然としないことが積み重なっていくばかりですが。
思ったより作画も頑張っていて、低予算ぶりはあまり感じさせず、何とか持ちこたえているような気がします。しかし見れば見るほど、TVシリーズでこれをやりますかー、と思っちゃいます。(そこが面白いんですけどねー。)
[2008/06/17
23:08]
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『伝説巨神イデオン』 第1話〜第5話 うーん、やっぱり、これは凄い(笑)。
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GyaOで第1話を見て、「ガンダムを見終わったら次はこれを」と言っていたのは、なんと4ヶ月も前のことでした。いろいろ大変恥ずかしながら、通しで見るのはどれだけぶりやら〜。
『伝説巨神イデオン』のTVシリーズは、“東京12チャンネル”で放映されました。今でこそテレビ東京のアニメを悪く思う人は少ないと思いますが、当時12チャンネルっていうだけで、「また安手の・・・」というイメージがあったことは間違いありません。
TSUTAYAでDVDがなかったんで、久しぶりにVHSで見る不便を楽しみながら見ています。
「意外とよくできていた第一話」ということを、以前にも書いたんですけど、今回見直してみて、どうも今までの印象には“12チャンネルだから出来がよかったわけがない”というバイアスがかかっていたかもしれないと思いました。・・・おやおや?TVシリーズのときから、こんなに緻密な感じの作品でしたっけ?(笑)

- 復活のイデオン
- ニューロピア炎上
- 激震の大地
- ソロ星脱出せよ
- 無限力・イデ伝説
最も強く印象に残ったのは、映画じゃなくTVシリーズなのに刻々と容赦なく時間が経過し、事態が進行していく感じですね。ストーリーの展開は、もちろん承知のうえで見ているわけなんですが、事態がここまで抵抗の余地なく進行(=悪化)する描写だったかなぁとつくづく感心。というか、のっけから打ちのめされていく感じというか(笑)。
この作品に関しては言い尽くされているようなことですが、敵であるバッフ・クランも含め、出てくる人物の誰一人として、聖人君子ではない。(その代わりにこれといった悪意もない。)
はじめは、ほんのちょっとしたきっかけから動き始めてしまった事態が、あれよあれよ、“何でこんなことになってしまったんだろう”と考える余裕もないまま、坂道を転げ落ちるかのように、どどどーっと最悪の方向へ。
あえて名指しすれば、やっぱりきっかけを作ってしまったのは、カララ・アジバです。物語の終盤では“聖母”のような役回りを担っていく聡明な彼女ですが、この序盤では、ちょっと蓮っ葉なところも描かれているのが不思議に味わい深いところ。何しろ初対面の異星人ベスに向かって「いい男・・・」ですから・・・(笑)。
もちろんコスモやカーシャ、ベスなど主役級の面々は、この出だしの部分では互いのエゴむき出しでぶつかり合っていてすごい。エゴっていうより、普通に人間が練れてない感じでしょうか。インテリのシェリルさんを含めて、DQNと言ってもいいぐらい(笑)。いや、むしろインテリへの悪意のようなものさえ感じる描写かもしれません。
他方、バッフ・クランのほうは、これはガチガチの組織ゆえの融通の利かなさ・・・というものはあるにしても。
“善と悪の相対化”とか、そんなレベルではなくて、ギジェにせよダミドにせよ、十分に人間らしい厚みを持って描かれていて、相手のDQNぶりもあいまって、ともすればむしろ、こっちに感情移入してしまいたくなってしまいます。
彼らの視点で見ていくと、これはもう、ある意味こっちはこっちで被害者でもあるとしか言えないような。(そのへん確信犯なのかも。たとえば“嫁に行く娘のために一旗上げたい”とかって、いったい何て涙ぐましい敵ですかい。)
第一話こそ多少の助走はあるんですけど、走り始めてみたら、もうずっとテンション高まりっぱなしで。これは途中から見始めたり、途中で見逃したりすると分からなくなっちゃうかも。
第5話でバッフクランに伝わるイデの伝説をカララの口から聞いて、物語はようやくスタートラインというところでしょうか。が、それを聞いてかえって、捕虜になっていたギジェをベスが殴ってしまうとか。そのへんの苦さが、この作品の持ち味でしょうか。
今日考えても、低予算のTVシリーズで、このような作品作りをしようというのは、ほとんど無謀なような。ただ、むしろその当時だから、できちゃった面もあるのでしょうか。
[2008/06/17
19:55]
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