『交響詩篇 エウレカセブン』 35話〜38話 

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 物語の構造は面白いんですが、見せ方がどうなのか。面白いと思いながら、どこか解せないところも残るかも(それは謎解きばかりではなく)、というあたりの『エウレカセブン』第10巻です。

交響詩篇エウレカセブン 10

第35話 アストラル・アパッチ

 だいたい主人公が“不殺”みたいなことで悩みだしたりすると、ロボットアニメは難しくなりますわね。せっかくホランド以下、ゲッコーステイト一致団結して大胆不敵な首都進攻という見せ場だったんですけど。でもこの作品の面白いところは、そういう主人公たちを、ホランドにしてもタルホにしても責めないで認めてやってるところかな。みんな、エウレカとレントンのために命がけでやってるのにね。
 でもアネモネのために一生懸命なのに、その信頼を勝ち得ないドミニクを見ていると、組織の違い、組織との関係の作り方、いろんなことを考えさせられますね。
 しかしデューイとホランドが兄弟だとは、まいったなぁ。いろいろキツいこと言ってたけど「私のお古の女まで拾う」はかなり腹立つぞ、これは。でもここでエウレカと対になるレントンを見せることで、余裕かましていたデューイが一瞬狼狽するのは、これは痛快でもあり、レントンって重要な存在なんだと再認識もしました。(笑)

第36話 ファンタジア

 ノルブ、想像以上に面白すぎ!いけないルージュマジックは、これは怖すぎ!(笑)・・・しかしヒロインの顔でこんなに遊んじゃって、作品的にほんとにいいんでしょうか。(ただ個人的には、タルホさんプロデュースのメイクみたいに、眉毛ぐらい描いてあったほうがいいと思うんですが、エウレカちゃん。)
 男と男の腹を割った話は風呂場の裸の付き合いで、っていうのはわりと定型化されたところに落とし込んでくるなーと。あとホランドとダイアンを幼少時に出会わせて、初恋というところに持ってくるのも、まあそうですかーという感じで。このところ謎解き話が多いんですけど、ダイアンの失踪の話は案外捻りがなかった気がしてしまいました。

第37話 レイズ・ユア・ハンド

 謎解きモード全開で、科学(ドクターベア)と宗教(ノルブ)の双方から、この星の危機を考察するのは、よいと思うんですけど。月並みだけど、やっぱこういうのは主人公が努力して答を勝ち得るってほうがありがたみはありますよね。それかあらぬか、せっかく明らかにされた危機の実相も、クーデター含みでデューイが展開した一大プロパガンダの前には大河の一滴だとか。この作品、こういうメディア戦略みたいな部分もフィーチャーしているところは変わってるなぁと思うんですけど、やがて重大な役割を果たしてくるんでしょうか。
 そう言えば、いつまで月光号にいるんだろうと思っていた技術屋さん一行も、この対談で役割を終わったのか研究所へ帰ると。エウレカの変化は早すぎると皆が異口同音に言ってます。しおらし過ぎると私も思いますけどねー。

第38話 デイト・オブ・バース

 レントンとエウレカのディスコミュニケーションにはじまるエピソードが、こんな爆笑展開になるとはビックリしました。いや、ご婦人方には怒られていたけど、「あの二人できんの?」ってドギー兄さん、よくぞ言ってくださった。それも大事なことだよね、うんうん(笑)。
 この作品はこういうコメディをやらせると上手いですよねー。でもまあ、そこに母になろうとしているタルホの語りなんかも交えて、人の親の愛情というものをエウレカに教える展開は、これは文部科学省推奨ものの教育番組でもありました。
 そしてエウレカの口から父アドロックのことを聞くレントンでしたけど、“サマー・オブ・ラブ”っていうのがよく分からないから、それで世界やみんなを救った英雄になっていっちゃうというのも、結局は納得いかない気がしたんですけどねー。

 しかしゲッコーステイトがコメディやってる間に、どうやらデューイはクーデターを完遂して権力を完全掌握したらしいですよ。この人はコーラリアンを殲滅できると信じているんでしょうかね。
 せっかくスペックアップしたのに、ニルヴァーシュの出番もあまりありません。主人公たちが活躍しないんでしょうがないですけどね。(「ねだるな、勝ち取れ」といううたい文句が、どうも滑ってる気がしてならないストーリー展開だったりします。はい。)

[2008/03/17 02:43] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(4)
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