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「誰も一人では生きられない」 ・・・なんか、急にガンダムが観たくなった 

[2010/07/16] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 『めぐりあい』の、「誰も一人では生きられない」というのが、最後の最後に言われるのが、やっぱりすごいと思う。

 人と人が真にわかりあう・・・なんてことは、あり得ないんだ。前にも書いたかもしれないけど、“ニュータイプ”というのが逆説的に示したのはそういうことだったんだろうと思うのです。

 その上で。

 「誰も一人では生きられない」という言葉を持ち出してくる。

 あれは言葉づらだけで、スウィートな印象で受け止めたら、ちょっと違うんだろう。

 とんでもない諦観の、さらにその先に直視される逃れがたい現実が、「誰も一人では生きられない」。

 「誰も」だ。例外なく、ってことだ。

 これはけっこう残酷な宣告でもある。

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君は生き延びることができるか・・・ (最終話追記、ついに完走しました!) 

[2009/08/31] | 感想系 | トラックバック(2) | コメント(14) | TOP ▲

つわものどもがゆめのあと
(ブログパーツ跡地)

  • データの読み込みが終わって再生ボタンが表示されたら、それを押すと再生がはじまります。
  • バンダイチャンネルが7/20~8/31(また見事に学校の夏休み期間だね)限定で、一日一話ずつ、テレビ版『機動戦士ガンダム』全43話を放映するという、粋な試みです。
  • ブログパーツの動作には最新のAdobe Flash Playerがいるらしいです。映らない人はゴメンなさい。

 ニュースで読んでから、どんなものなんだろうと思っていましたけど、毎日、元祖『機動戦士ガンダム』をみるというのはやっぱり素敵なことのような気がするので、ブログパーツを貼り付けてみることにします。
 自分のブログは毎日見ますから、これなら見忘れることはないでしょう・・・。

 ここにはライブ感覚で直近の何話分かを書いておくことにして、それ以前のものは随時バックナンバーに送っていこうと思います。メモ程度のつもりがだんだん長くなるんで、困ったなーと思ってますが(笑)。
 考えてみれば一日一話ずつ咀嚼しなおす機会というのは、そうそうあるものじゃなく、30年見てきて疑問だったことが少し分かった気がするようなことも少なくなく。月並みですが、『機動戦士ガンダム』は奥が深い(笑)。“テレビアニメ”というのは、本来こういう風に見るべきものなのかもしれないですね。

第1話~第8話 第9話~第16話 第17話~第24話 第25話~第32話 第33話~第40話

第41話 光る宇宙 (8/29)

 劇場版の『めぐりあい宇宙』では大幅に手直しされてるわけだけど、これはこれでいい表現なのにな、と思わなくもない。ガルマの遺影に語りかけるデギンは、ギレンの言うように老いてもうろくしていたのだろうか。和平のタイミングの問題ではなく、自分ごとギレンが撃つ可能性を考えなかった点で。
 ここでシャアと「手打ち」をしておかねば、むしろ危ういと考えたキシリアは(結果的には)甘かったのか。「打倒ザビ家以上のこと」をともに考えられる相手と判断したわけだが、それは連邦に勝てることが前提だ。「手の震えが止まりません」とか言ってるのは口だけなのは、お互い承知という感じでもある。
 こうしたニュータイプの発生を政局の問題として捉える人たちと、まさに自分たち自身の問題と捉えるホワイトベースクルーの対比はきれいだ。「ララァの命令に従う」と言いながら、ノーマルスーツを着ないシャア。ミライもまたニュータイプだと今さら気づくブライト。
 ララァはアムロの中に「家族もふるさともない」のに何故戦えるのかと酷く問う。ここまで私たちはそれをしっかりと見てきましたから動揺せずにはいられません。でもララァも根無し草は同様で、ただシャアを守るために戦っている。それだけのことより、このニュータイプ同士の交感のほうが大切ではと問うアムロにララァも同意しかけている。
 名前もミライだが、マチルダさんのときといい、彼女の先読みはアムロ以上だ。「アムロ!いけないわ」はこの交感に対する否定ではなく、直後の悲劇を予感したと観るべきだろう。
 嫉妬に突き動かされて妹の存在さえ気づかないシャアは見苦しい。末期の瞬間の交感が「人はいつか時間さえ支配することができる」というビジョンを見せるのは凄い。小説版のアムロの死のほうがアクチュアルだけど、こっちは哲学的だ。
 だがソーラ・レイを拙速に放つギレンの判断に不審を抱けるのはキシリアであって、ニュータイプとはいえアムロは叫ぶしかない。「人の革新」というパラダイムシフトが起こるときに生じる多様な確執の想定が、このようにシビアな人間ドラマの積み重ねであることには驚くより他ないのではないかと思います。

第42話 宇宙要塞ア・バオア・クー (8/30)

 ソーラ・レイの猛威、レビル将軍を失った連邦軍の混乱、勝ち誇るかのようなギレンの演説(「あえて言おう、カスであると」)、そしてこちらはソーラ・システムが使えないらしいと釘を刺しておいて、勝算のないままア・バオア・クー攻略戦になだれ込んでいく描写のテンポの良さ。(話数短縮の影響もあったんですかね?)
 ニュータイプのカンによれば「作戦はうまく行きます」とウソをついたくせに、「フラウ・ボゥ、どんなことがあってもあきらめちゃいけないよ」と言ってるアムロ。ハヤトはそのアムロの視線を気にもせずにフラウと話し込んでますねぇ、何、この自信は?そして子供たちとカイがアムロの傷口に塩を塗る。・・・ああ、そうか。「いやらしい笑いかた」ってのは、つまりそういうことか。うわぁ、たまらんなぁ。
 ギレンがキシリアはシャアに「こだわり過ぎる」とこぼしたのは、もしやギレンもシャアの出自を知ってたりしたんだろうか。デギンの謀殺を「では、そういうことだ」とさらっと流すのは、計算高い妹には自分の考えは通じるはずだという思い込みがある。空母ドロスの艦隊が破られたのがア・バオア・クー陥落の天王山だった感じだけど、キシリアの行動を抜きにしても、そもそもギレンやキシリアの作戦指揮は的確だったのかなぁ。デギンの件はキシリアにとって政敵抹殺の口実になってるが、何もこのタイミングじゃなく「すべては連邦を倒してからのこと」でもよかったはず。やはり感情ですね。
 アムロは「本当の敵はあの中にいる、シャアじゃない」とア・バオア・クーに取り付くほうを優先しているけど、シャアのジオングはガンダムだけにこだわり過ぎているように見える。今ごろ気づきましたが、アムロが「何故出て来る!」と言った学徒兵は、ジオングの放ったビームでやられてたんですねぇ。「しかし、私もニュータイプのはずだ」という焦りの根拠は、自分がジオン・ダイクンの息子だから?

第43話 脱出 (8/31)

 この局面に至るとアムロのほうがシャアを追い込んでいて、ザビ家を倒さねばと思い始めてはいるのだが、油断すると付け狙われるからシャアと戦い続けているようです。無論シャアはザビ家打倒の邪魔をしたいのではなく、「今、君のようなニュータイプは危険すぎる」ので、「最強の兵」アムロを殺したがっているだけ。妹を仲介者に、たった今まで殺そうとしていた相手にいきなり「同志になれ」と言い出すなどは、場当たり的ですらあります。キシリアが脱出を図っているのを知ると「ザビ家の人間はやはり許せぬ」と急に言い出すシャアは、結局、反地球連邦の力を自分を中心にまとめたかっただけなのかもしれませんね。
 「殺しあうのがニュータイプじゃないでしょ」というララァの思念は、シャアにはニュータイプが一貫して「強力な武器」としか認識できないことへの明確な反駁です。そしてアムロの洞察力の拡大は、あるべきニュータイプの姿を示している。(そんな中でも『僕の好きなフラウ』と呼びかけているのは、マジ泣ける。)
 「ジオンの忘れ形見のセイラ」というブライトのセリフにカイさんがきょとんとしてましたが、「人がそんなに便利になれるわけ、ない」と彼女があきらめた、その瞬間に、(これまで演出の潤滑油でしかなかった)子どもたちが物語すべてを救う奇跡を現出する!いくつもの流れが一点に結びついて、分かってるのに、感動して涙がこみ上げるのを止められません。
 それと、アムロが最後に「まだ僕には帰れる所があるんだ。こんな嬉しいことはない」というのは、実は『星の鼓動は愛』ラストでカミーユが見せたファ・ユイリィとの抱擁と同じなのかもしれないことに気づきました。アムロが半壊したガンダムにたどり着けたのも、(「ラ・ラ・・・」という効果音のみで示されていますが)ララァの遺志に導かれてのことでした。「いつでも遊べる」精神を仮に手にしたとしても、生命は大切。そんなの「決まってるでしょ」。
 ニュータイプ論の行き着くところとして「生命を持たない意識体としての存在としてはあるかもしれないが、そういう自分を想像したくない。リアルに女性に触れたいわけだ(笑)」ということは、本当は第一作で見通されていたのに、ずいぶん遠回りをして出発点へ帰ってきたものです。そういう意味でも“ファーストガンダム”は、何も付け足す必要のない傑作でした。一日一話ずつこの名作をじっくりと堪能できた、30周年のこの夏は、本当にいい夏でした。

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君は生き延びることができるか・・・ (感想メモのストック場 その5) 

[2009/08/25] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 この夏はガンダムの情報が飛び交って、いい夏でした。ついにお台場もうではできそうもありませんが・・・。でも毎日ガンダムを観てますから。それだけでも満足です。何て言うか、旅をしちゃうと下手をすれば、この初代ガンダム再見というせっかくの体験が途切れちゃうじゃないですか。(「負け惜しみを!」w)

機動戦士ガンダム 第9巻 [DVD]

第33話 コンスコン強襲 (8/21)

 サイド6か~。物語りも終盤ですね~。ニュータイプ同士の戦いの伏線になっていくブラウ・ブロのチラ見せもいいけど、それよりパトロール中にいきなり「ねえアムロ、あなたフラウ・ボゥのことどう思ってるの?」というセイラさんのフリが面白い。最終回のシャアのセリフや小説版のこともあるし「セイラさん、あなたアムロのことどう思ってるの?」とこっちが聞きたいぐらい(笑)。この後いつの間にかフラウはハヤトとくっついてるけど、もしかしてアムロは察していたのかなぁ。
 ミライにべたべたするカムランに穏やかではないブライトなんだけど、職権として文句言うしかできないのが彼。そこへ「下手なちょっかいを出してほしくないもんだな」と遠慮なく入っていくのがスレッガー。このわずか数回で一気にスレッガーになびいちゃうミライを見て、昔から「えぇーっ!?」って驚いていたものだけど、気持ちはあっても自ら行動してくれなくちゃ女の気持ちは離れてしまうのよっていうのは、何もカムランの話だけではなかったってことか。・・・アムロとブライトは、このへんの不器用さでは似てますね。ああ、分かるなぁ君たち! (ToT)
 バスを必死で追いかけるシーンでは、BGMも込みで再会への期待を盛り上げるだけ盛り上げておいて、何でもないかのように「おう、アムロか」という落差。遠目に見ただけで父の作った回路の古さを見抜くアムロの技術屋ぶりもニュータイプ・・・というのは冗談ですけど、父との哀しい再会は、実は離れていくフラウという認識とダブルパンチで、アムロがニュータイプに覚醒する引き金になってるのかな。これは深いなぁー!!(そしてアムロは、そういう自分の哀しみを、誰にも話すことが出来ないんだ・・・。)
 コンスコンはシャアの引き立て役に出てきたようなもんですが、化け物かと怖れられるホワイトベースが、ザンジバルを見たとたんにサイド6に逃げ込むのも楽しいですね。

第34話 宿命の出会い (8/22)

 ガンダムで何が印象的だったかと聞かれて「安彦が倒れたこと」と富野監督が答えてたのを思い出しながら観てました。アムロとララァの邂逅はアニメ史に残る名場面なんだけど、実に魅力的なカットとアリャリャなカットが入り混じり。それとは関係ないけど「美しいものが嫌いな人がいて?」というリフレインは彼女の心の声なんだなぁと改めて。
 アムロの傷心は、父が酸素欠乏症でというだけではなくて、彼は元々自分の子どものことより自分の仕事が大事な人だったという事実を改めて目の当たりにしたことで、母と再会したとき(第13話)の哀しみが繰り返されていたのか。そのへんの心の乱れで車をぬかるみに取られ、「よけられると思ったんだけど」とララァに泥をはねられる。なるほど生身のシャアと出会うのも、アズナブルという下の名を聞くのもこれが初めてだ。態度とすれば堂々としてるシャアは実は鈍くて、おどおどしているアムロは相手のことを察している。(ここでララァはどうなんだろ?)
 スレッガーっていうのは考えるより先に行動してしまう男で、経緯よりも今の「気合」で判断しちゃう。(後から思えば)そこにググッとミライが惹かれちゃう。この最高に気まずい瞬間の中で彼女への思いと艦の安全の間で葛藤したブライトは、きっともの凄い劣等感を実は感じてたんじゃなかろうか。ああ!なんて不器用な! (ToT)
 サイド6脱出戦で、ガンダムだけを発進させるブライトってのは変だと思ってたんだけど、とりあえず主砲に回ってるのはカイとスレッガーで、画面に映らないハヤトとセイラはガンキャノンとGファイターで待機中。三交代ローテーションで長期追撃戦をしのぐ構えだったのかな。(アムロの鬼神の活躍が予想外。)
 ララァとシャアの会話はアムロの戦いと重ねながら、それとねっとりと男と女のにおいを漂わせながら、ニュータイプというものを語っていて凄い。ガンダムの恋バナは本当に深い。カムランさんだって命を張ってるし、ミライへの思いは本物だったんだよな。でも彼は自分で宇宙艇を操縦は出来ないんだ・・・!

第35話 ソロモン攻略戦 (8/23)

 穴が開いたままのホワイトベース。補給が始まるとすかさず修理。細かい描写だー。ドズルって猛々しいだけじゃなく、細かな指示も的確だし、優しい夫でもある。そういうところも凄い。
 初めての大規模会戦。総員ノーマルスーツ着用だ。オーバーワークが心配されているアムロはフラウの幻影を見る。そのフラウは「アムロは、違うわあの人は」って分かって観てても、・・・辛い。よりによってカイにもセイラにも能力で劣ると悔しがるハヤトなのよねー。
 「生か死か、それは終わってみなければ分からなかった。確かなことは、美しい輝きがひとつ起こるたびに何人か、何百人かの人々が確実に宇宙の塵となっていくということだ。」説明ではなく効果としてのナレーションはアニメ史に残る名調子。
 衛星ミサイルって無機的だけに怖いよなぁ。それに本当に生還率の低そうな「ミサイルを抱えたぶっさいくなの」やら、ボールやらだよ。連邦は突入隊、戦局不利なドズルですら決戦用モビルスーツ隊は温存してるなんて鳥肌もののクールさ。
 たかがテレビアニメで目いっぱい本気で宇宙戦争のディティールを描こうとしてるどさくさ紛れに、ワッケインやセイラも含めて、どんだけ細かな人間ドラマを仕込んでるんだ。何度観ても身震いがするぜ!w

第36話 恐怖!機動ビグ・ザム (8/24)

 被弾して着艦したスレッガー機に動揺したミライが振り返るとブライトの目線。「君のことを見守るぐらいのことはこの僕にだってできるつもりだ」「君の気持ちはわかっている。が、僕はいつまでも待っているよ」という怒涛の展開にエェェーッ!?と驚き続けて30年(笑)。今回少し分かった気がしたのは、サイド6脱出時のカムランとのグダグダで、びしっとスレッガーがビンタを決めた瞬間に、ミライの心がビビビッと来てたのを、ブライトは完全に察してたんだな、ということ。不器用なくせに!何でそんなに女心が分かるんだ君は!
 思い込んだら一直線だぜミライ少尉。お調子者のスレッガーもたじたじだが、モゴモゴ言いながらもポケットの指輪は早いタイミングで握ってるのだ。(しかし食べ残しのハンバーガーが気になるぜ。帰ってきて食う気・・・だったんだよな。死ぬ気で行くやつなんか誰もいないんだよ。)
 ドズルが残存艦艇を突進させるのは玉砕戦をやる気じゃなくて、撤退のタイミングを作るための攻勢なんだよなー。そこは間違っちゃいけないと思う。ティアンムも気にしてたように篭城戦の成否は後詰で決まるし、新兵器ソーラーシステムの威力がドズルの誤算だった。同じくビグ・ザムの存在はティアンムの誤算。
 Gアーマーでビグ・ザムに突っ込むスレッガーは「私情は禁物よ」「悲しいけど、これ戦争なのよね」という名セリフにプロの軍人の覚悟を見せた。対するドズルもまた生粋の武人であり、アムロが彼の背後に見た悪鬼は情の入り込む余地がない「戦争」と言う存在そのものなのかな、と思った。
 それを知ればこそ、逆にバロムはマ・クベをたしなめた。あのシーンの通信兵の無言の演技は素晴らしい。同じくスレッガーの死をアムロがミライに告げたシーンのブライトの無言の芝居もいい。最近のガンダムだとあんな状況でもスレッガーは生還しかねないが、初代ガンダムは容赦ない。しかし、それがいい!

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君は生き延びることができるか・・・ (感想メモのストック場 その4) 

[2009/08/17] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 お台場の18mガンダムも見たいし、今月中に一度上京したいんですが、この毎日『機動戦士ガンダム』イベントも中断したくなかったりして悩んでます。いつでも見れるじゃないかと言われればそうなんですが、こうやって一日一話ずつ見てる体験がけっこう新鮮で。
 書いちゃってから、以前に見たときの感想と読み比べると、まるで同じことを書いちゃってることもあるんですけど、ちょっと観点が違うこともよくあって、「流れ」ってけっこう大事かも、と思ったりもするのです。

機動戦士ガンダム 7 [DVD]

第25話 オデッサの激戦 (8/13)

 マチルダの死に傷心のアムロを気遣うフラウは、通信士の席をはずしてたんでブライトさんに軽く注意されたらしいという小芝居。前回、「何も出来なかった」と悔やんでいたセイラさんは熱心に訓練。で、偶然見つけたジュダックの連絡機を怪しむ二人のカンの良さは、さすがニュータイプ(笑)。
 おかげでホワイトベースは、マッシュの敵討ちに燃えるガイアとオルテガを、ガンダム抜きで迎え撃つことになるが、ガンダム史上まれに見る、ちゃんとした大人「連邦士官A」の活躍で、エルランの裏切りは未然に防がれた。ハヤトをかばうカイさんもふんばって、いい仕事をした。(どうもドムのバズーカはシャアザクのバズーカより威力が低い気が。徹甲弾じゃないとか?w)
 それでもタンク、キャノン、Gファイターと順次損傷し、ハヤトのコアファイターとGファイター後部でGスカイを出して見せるのは、総力戦の素晴らしい演出!(もちろん大人の事情も込みだ!そこがいい!)
 (50話あるつもりなら)ここで前半ひと区切りという感じで、もの凄い危機を奇跡的にクリアするカタルシス。マ・クベとレビルの大人の駆け引きは、そこから逆算されてるのだろう。(黒い三連星はほんとに噂ほどではない刺身のツマでしたねー。)

第26話 復活のシャア (8/14)

 ジオン軍の追撃から逃げ回ってきた少年たちが、ここからは連邦軍の反攻に加わっていく後半戦のスタート。「無理は無理でもアムロならできる」とか、同じように空中換装の訓練をしていても、ちょっとしたところでここまでを戦い抜いてきた自信が伺えますね。
 補給地へ向かうということで「羽を伸ばせる」と言うカイさんに、これから軍に何をさせられるか分からんと釘を刺すのはアムロ。ちょっとキャラの役回りが逆っぽくて面白いですね。
 ミハルのスパイ話を織り込みながら、ブーンの部隊の強襲戦。ジオン脅威のメカニズムは新メカを次々投入開始だ。Gブルの活躍、そしてゴッグとの初水中戦!(レビルの解説も含めて、大人の事情と巧みに整合をつけているのが見事です。)
 レビル将軍は渋いけど、少年たちのけしかけ方は、やっぱり狸親父ですよねぇ。そしてシャアの再登場はファンの声に押されてのものという話もありましたが、さすがにカッコいい見せ方だと感心。今度の副官のマリガンさんは生真面目そうなので、ドレンのときみたいに少々ブラックな本音トークはなし。その分、ゴッグ二機を失ったのに「そのくらいは当然」とか、ブーンには容赦ねーなー。(笑)

第27話 女スパイ潜入! (8/15)

 アムロはけっこう熱血なのに、「根暗」と言われがちなのは技術屋の性格だから。で、Gパーツのプレゼンでセイラさんをむっとさせても気づかないし、カイさんを引き止めるのに「僕はあなたの全部が好きという訳じゃありません・・・でも、今日まで一緒にやってきた仲間じゃないですか」みたいな不器用な言い方しかできない。ただブライトも含めて、互いの気質が分かりあってる感じは悪くない。
 ブーン隊の第二次攻撃は「木馬の足を止める」に目標が下方修正。カイは知る由もないが、ホワイトベースを出た彼がミハルに情報を流すタイミングが少し違っていれば、シャアが「スパイ潜入」という奇策を思いつくことはなかったという運命の皮肉。(しかし手間取ってるのは右エンジン?いつもの左じゃなく?・・・カイが本当の情報を言ったかどうかも分かりませんしね。)
 鈍重なゴッグは得意の水中でガンダムを引きつけ、新型のズゴックだけを上陸させる戦術に、不慣れなガンキャノンを駆るハヤトはまんまと翻弄される。カイさんが「見てられねえ」と言わずにいられなくなる状況作りの上手さ。互いの得意なフィールドで勝負をつけようというアムロの駆け引きと、今回は美味しいところをカイさんのガンタンクに撃たせるドラマ作りの見事な噛み合い。
 アムロが餞別に渡した工具は、出戻りカイさんの照れ隠しに役立ったし、セイラさんの「アラ、お帰りなさい」攻撃(笑)を、(今回もいいとこなしの)ハヤトのほうへ受け流す呼吸にも、気心の分かっている仲間たちの安心感があります。で、第二次攻撃の損失は「まあ、そんなもんだな」と言いながら、「ブーンの責任だ」と、実に非情な管理職のシャアなのでありました。(笑)

第28話 大西洋、地に染めて (8/16)

 Gアーマーの盾の話は、こういうところのいい加減さが許せない富野監督自身のこだわりでもあったのかなーと思いながら見た。ミハルの素人スパイぶりは微妙だなーといつも思うんだけど、未熟な少年兵までも巻き込んでいくのは連邦もジオンも同じ無残さということなんだろう。彼女を自室にかくまうカイを見咎めたのに、「こ、恋人さんですか?」とうぶに動揺するアムロが微笑ましい。
 直接描写はないが、ブーンがヴェルデ諸島の漁業組合でやってきたことの意味を想像するとぞっとするという仕掛け。シャアにさんざんプレッシャーをかけられてきた彼は、「仇討ちとは言いたくありませんが、私は四機のモビルスーツを沈められています」と追撃を志願。これも悪い上司のシャアの思惑のうちなのかなぁ。
 空中戦艦の対潜水艦戦という描写は難しい。かなり犠牲者も出ていたような。ガンダムの水中戦は無茶な感じで、ここを勝ち抜けたのはほとんど運でしかなかった。アムロのように運のいいものもいれば、ミハルのように不運なものもいる、ということなんだろう。

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君は生き延びることができるか・・・ (感想メモのストック場 その3) 

[2009/08/10] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 『機動戦士ガンダム』のテレビシリーズは、今の眼で見れば作画なんかは荒いんだろうけど、本当に面白い。ちっとも飽きない。
 それで、このあたりでは製作スタッフたちがだんだんノリノリになっていくのが分かるから、手短に書くつもりの感想メモがどんどん長くなってしまうという(笑)。

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第17話 アムロ脱走 (8/5)

 先入観なしで観ていたら、最後に「えぇー、そうなるの?」ってビックリして終わる回。駄目脚本ではないだけになおさら、「何で?」っていう理不尽さが割り切れず、長く尾を引くエピソード。16話でガンダムが強いだけじゃなくアムロが強いんだというのを見てきたはずなのに、たぶんブライトは「軍の作戦に組み込まれる」という新事態をやけに重く考えてる。
 水道修理までする今回は、アムロの技術屋的性格がいい面でも悪い面でもよく出てた。(あの状況で風呂の中にいるのがミライさんと当てられるのは、的確な分析力だ!)それだけにシミュレーションに頼り過ぎたりもするけど、基本的にスペシャリストは、「任される」ことに誇りを感じるもの。その誇りを否定されると、いっぺんに少年に戻ってしまう。「しかし何でガンダム持ってっちやうかなー」と思うけど、僕じゃなきゃうまく使えない、大事なガンダムを壊されたら困っちゃうという感じだろうか。(だから次回も任務は果たそうとする?)
 ブライトの管理職のつらさも分からないではないが、ミライさんの肩に手を回そうとするし、コズンの追跡をセイラさん一人に任せるし。今回のブライトは悪印象!もう全国のセイラさんファンはドキドキだよ!(笑)

第18話 灼熱のアッザム・リーダー (8/6)

 2話前にはオデッサ・デイまであと5日と言ってたけど、どうなったのやら(笑)。アッザム・リーダーは電子レンジの原理だと言ってたが、鉱物資源へのこだわりといい、(SFっぽく?)こんなのも出してみたかったのかな?
 勝手に基地を攻撃するぐらいだし、アムロは戦うのが嫌で脱走したんじゃないわけだが、ブライトは自分が彼をガンダムのパイロットから降ろそうとしたことを、皆に白状はしてないんだろう。それも故のないことではないが、ミライさんはどうも後ろめたそうだ。
 冒頭の空中換装シーンの挿入は少し投げやりな感じなんだが、大局に立った戦略もなしに独り奮戦してみせても虚しいだけだ、間違ってるのが現実のほうでも折り合いの付け方は考えねばならない・・・というのは案外、製作現場の気分をいくらかは反映してるのかもしれないなー、なんてね。

第19話 ランバ・ラル特攻! (8/7)

 前回の失敗がこたえてか、さすが強情なアムロも脱走を後悔しております。(フラウには強がっても、ナレーションで明言されちゃってる 笑)
 ランバ・ラルはカッコいい大人の男として描かれており、「最後の食事」と陽気に振舞ってはいたが、MSたった二機での攻撃には、あまり工夫もなく、補給が十分でない中で背水の陣という覚悟だったのか?
 戦闘だけ見れば、ミライさん大活躍の回。WBの背面飛行は、設定的には「うわぁー、やっちゃったよ富野さん」なんだそうだが(笑)、母艦の危機を救うウルトラCとしては必要と思われた演出なんだろう。コクピットのハッチだけを壊すガンダムとグフのチャンバラも演出の都合優先だ。もちろんグフのビームサーベルもカッコよいから、これでいいのだ(ザクとは違うのだよ 笑)。
 ドラマ的には、「お前もみんなと意見は同じなのか?」というブライトとの会話からWBの空気を読めば、ガンダムは必要だが我儘なアムロはもう不要だという感じのようで、これをリュウに聞くブライトは、実はアムロをかばう意見を聞きたいふうでもある。
 戻ってきたアムロに「チームワークを乱した罪」というのも罪状としては軽いし、アムロの言い分を「聞くわけにはいかんな」という言い方も、案外正直だ。ブライトは内心では自分が失敗した部分に気づいてるんだけど、それこそ冒頭でリュウが「その時のアムロ次第」と言ったように、アムロが毒づいて皆の怒りを買ってるんでは、どうにもならないというところか。
 アムロが「僕が一番上手くガンダムを使えるんだ」と言ってるのは客観的にその通りなんだが、間違ってるのは世の中のほうでも、折り合いをつけなくちゃ実力発揮もさせてもらえないのだ。うーむ・・・。

第20話 死闘!ホワイトベース (8/8)

 本当はオペレーターのオスカとマーカーがWBの最重要人物という話(笑)。←そんなに間違ってない。
 アムロの処罰に煮え切らないブライトの態度が気に入らず、今度はハヤトやカイが脱走。この段になってミライが「もともと、アムロをはずそうと言い出したのはブライト」と何気なく暴露するのは、リーダーをフォローするつもりだったんだろうが、未だアムロをあてにしていることをブライトは認めちゃう。
 ここでミライのことを「星回りがいい」と言ったり、指揮者としてアムロがいなくなった不安は絶大だったと漏らしたり、終盤でニュータイプについての描写が出てきたときになればナルホドというようなことをブライトが言ってるんですが、劇場版『哀・戦士』でもう少しそのへんを分かりやすく描写したら、何でかブーイングがありましたね。
 リュウがハヤトたちの説得にミライを同行しないのは、どうせ口で言っても分かんないから男の会話は拳ですることになるという決意があった?ここで少し不思議なのは、WBを降りた彼らは、それでもジオンと戦うつもりがあること。結局WBに戻るのは、誰一人欠けてもWBは守りきれないと、ここで彼らも痛感したのかなーと思います。(カイさんは後日、もう一度WBを降りようとしますけどね。)このへんの仲間意識と責任感というのは、私の世代でも少し首を傾げるところがあるので、今どき微妙な心性かも。
 ドムをピンはねされても愚痴も言わないランバ・ラルが「いくさバカ」と言われてる描写などを見れば、そういう微妙さは織り込み済みだとも思えますが。
 オスカとマーカーが寝坊してなくて、WBのMSが普通に稼動できる状況なら、ランバ・ラルの作戦はあそこまで上手くいったかどうか。ハヤトらの脱走は、アムロを独房から出す口実をブライトに与えたわけですけど、まあシナリオの妙味でもあります。セリフなしですが、アムロが戦士の自覚を取り戻していく描写が地味によい。
 ここでランバ・ラルの敗死に、アルテイシア姫との邂逅というエピソードを添えたのは、これもまさにシナリオの妙味と思います。ガンダムを降りたセイラさんが一直線に敵の占拠するサブブリッジに向かったのは、(毎度の事ながら)勇敢すぎる気もしますけどね(笑)。

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