スポンサーサイト 

[--/--/--] | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) | TOP ▲

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

富野由悠季 新版『リーンの翼』を読了(とりあえず、前半分の感想) 

[2010/06/04] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 このところ殺人的に忙しかったり体調も悪かったりで、ブログも全然更新していませんでしたが、富野由悠季渾身の大長編『リーンの翼』をようやく読み終えたので、感想を簡単にメモしておきます。

リーンの翼 1 リーンの翼 2 リーンの翼 3 リーンの翼 4
リーンの翼(全4巻セット)
リーンの翼(全4巻セット)
角川グループパブリッシング 2010-03
売り上げランキング : 88541

おすすめ平均 star
star圧巻のボリューム。圧巻の世界。圧巻の作品。

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 前にも書きましたが、今回の新『リーンの翼』に対する旧『リーンの翼』を読んだときの私の感想は、あまり芳しいものではありませんでした。

 全4巻のうち、前半の1、2巻は旧『リーンの翼』のリライトになるんですが、以前に読んだものと比べ格段に「読みやすい」と感じたことが、とりあえず強く印象に残りました。今回、あらためて旧版と新版の読み比べはしていないので、どこがどう、ということは言えません。
 ただ、『リーンの翼』は富野監督にとって、はじめて(アニメのノベライズではない)オリジナルの小説を書く機会となった作品であって、そうしたオリジナルの小説であるのを免罪符にして、「自分独自のもの」を入れ込むことに執心しちゃっている面があるのではないかという印象がありました。それに対して今回リライトされたものは、その自分の独自性のような部分がよく消化され、うまく物語のラインの中に乗っているのではないか。そういうような大雑把な印象です。

続きを読む
スポンサーサイト

宇野常寛さんの「富野由悠季」観 

[2009/12/16] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(3) | TOP ▲

 最近、twitterなどというものを始めてしまって、そのへんでブツブツつぶやいていると、何か話したいことは話してしまったような感覚もあり、気がつけば12月ももう半ばなのに、今月初めての記事じゃあるまいか。(笑)

 だいたい12月というのはあれもこれもと気ぜわしく、1年で一番嫌いな季節といってもいいのです。定番BGMは中島みゆき『十二月』 on 「グッバイガール」(歌詞はこちらに。)。

 何しろ書きかけている記事はいくつもあり、たいした内容でもないのだけど、書き上げようという気力が湧かないのであります。

 twitterでは氷川竜介さん藤津亮太さん小黒祐一郎さんの話などをいつも興味深く読ませていただいてますが、最近、宇野常寛さんが富野アニメに言及されたツイートが面白かったので、今日はちょっと勝手に編集してメモしておこうかと。

続きを読む

『リング・オブ・ガンダム』を、ヒット作にするためには! 

[2009/11/20] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(2) | TOP ▲

 書きかけている記事がいくつもあるんですが、いつもお世話になっているkaito2198さんが全力で『Ring of Gundam』応援記事を連載しておられるので、ちょっと反応してみます。話し相手がいるほうがいいんじゃないかな、と。

 富野由悠季ファン待望の『リング・オブ・ガンダム』への期待ということで、これはたぶん富野監督への提言というよりも、この作品をプロデュースすることになる誰かの背中を、「こうすれば売れる!(かも)」という感じでググッと押そうという力技の記事のようにお見受けしました。

 私はあくまで「観客」だと自分の立場を定義してますんで、これからの作品については「面白ければいいな!」と希望するばかりですが、kaitoさんの個々のお話には興味深いものがあるので、世の中の受け取り方からは遠いかもしれないオールドファンのたわごとですが、個人的に思ったことを書き留めてみます。

キャラクターとメカのデザインについて

  • 富野作品においては、キャラクターの造形は作品内容や作劇・演出に決定的な影響を与えない
超合金魂 GX-36 伝説巨神 イデオン

 これは同感です。それを強く思うのは、むしろメカのほうですね。あのイデオンのデザインを見ろってぐらいで、オモチャオモチャしたデザインを逆手に取れる富野監督の足腰の強靭さは凄いですよね。プロデューサーの立場で作品が「ヒットする」ことを前提にしたときに、富野監督ならではのこだわりを我慢していただくとすれば、まずはこの部分かもしれません。(監督、ごめんなさい。監督の理想をスポンサーが正しく理解するまでには、まだまだ時間がかかると思うのです。)

∀ガンダム ― オリジナル・サウンドトラック 1

 一方のキャラクターデザインについても、『ブレンパワード』のいのまたキャラをはじめてみた時は私もビックリ(笑)したものですが、それでも今ではブレンほど好きな作品はありませんから、監督の力ならどうにでもできるというのには同意。ただ富野作品の本質は人間ドラマですので、個人的意見としては、ここはメカよりもこだわりを残したいところです。
 先日、秋葉原であったあきまんさんの個展を私は見ることが出来なかったんですけど、油彩画で描かれた『∀ガンダム』のキャラクターの絵画を(ネット上でですけど)見せていただいて、人間味のニュアンスが豊富な富野アニメの人物を描くのには、こういうセンスがふさわしいのだなぁと強く感じました。(アニメ絵らしいマンガ絵、ペン画的なタッチより、他の例で言えばガンダムの安彦さんの水彩画の筆で描いた味わいが合っていたとか、そんな印象論です。)
 ストーリーとのマッチングから言えば、骨格のしっかりとした湖川キャラもベストマッチだったのですが、既に目に馴染みすぎてるという判断があるのならば、やっぱりキングゲイナーで抜擢された中村嘉宏さんの絵には、(例えラフ画でも)「いいなぁ!」と感じさせる力がありますよね。

CGについて

  • これはキャラクターデザインにも絡む問題で、実写の役者をベースにしたキャラクターとはいえ、人物の動き方や演技などと比べますと、顔と表情は明らかに圧倒的に物足りなかった

 そういうわけで、短編フィルム『リング・オブ・ガンダム』で、精一杯ファンの目補正をかけても、ちょっとどうかなーと思わざるを得なかったのはCGキャラクターの「表情」という指摘にも遺憾ながら同感(笑)。
 ただ、まあ、同じく富野ファン補正のかかっている頭で判断すると、あれは毎度何かと「モルモット部隊」にされる(新しいものへの挑戦者とも言う)富野監督に背負わされた十字架だったような気もします。モデルは売り出し中のイケメンライダーとグラビアアイドルかもしれないけど、アニメとしてはあのままじゃ残念ながら売れ筋にはなりにくいというのは、エンディングで中村さんのラフ画を見せているあたり、監督自身も問題点として承知しているのかな、と思っていたりします。

続きを読む

「ターンエーだって、時代を拓けるはずだーっ!」 

[2009/08/03] | 御大 | トラックバック(0) | コメント(1) | TOP ▲

 「富野由悠季起用論」ということで、サンライズはなぜ富野に新作を作らせないのかをテーマに、kaito2198さんが興味深い連載をブログ上で展開しておられます。これ、富野ファンとして、私が個人的にたいへん尊敬しているkaitoさんが、渾身の一撃という感じで満を持して投入してきた記事のような気がするんですが、どうも今のところ、あまり注目されていないような印象も。
 この連載への反応が思いのほか少ないなのは、実のところ富野ファンには正当至極な話がメインで、異論も反論もあまりないという感じなのかなーとも思うんですが、どんなもんでしょう?むしろ、富野ファンではない人の感想も伺ってみたいところではあります。

 そんなわけで、よく出来ていてツッコミどころのない記事ですが、私なりの感想みたいなものをメモしてみます。

サンライズが富野を起用しようとしない一番の原因は、ガンダムシリーズから「富野由悠季」の影響力を少しでも消したいから。これに尽きるでしょう。

 サンライズは30年も『ガンダム』で商売し続けてきてるんですよね。これって本当に凄いことでしょう。アニメ史を変えた作品としたら、例えば『宇宙戦艦ヤマト』とかもあって、今日に至るまでいろいろやってるわけなんだけど、現役ブランドとしてはガンダムの存在感には及ばない。もちろんヤマトは、この間にあれこれと問題もあったわけですが。特撮まで含めれば、ウルトラマンと仮面ライダーぐらいですか、ビジネス的な成功で比較できるとすれば。

石森(石ノ森)章太郎は『仮面ライダーBLACK RX』までは原作者として制作に関わっているが、『仮面ライダークウガ』以降は没後の作品であるため当然制作に関与してはいない。しかし、「仮面ライダー」というコンセプトに対する原作者としてその名をクレジットされる。

仮面ライダーシリーズ - Wikipedia

 晩年10年ほど間が開きましたが、石森章太郎の没後に『仮面ライダー』は再開されているんですよねー。そして富野監督もいつかは天に召される。考えたくないけれど、他人事ではない。
 「もしシリーズの顔である作家と作品の連帯感が強いままの状態で、その作家が突然失われたら、作品自身の価値も損ないかねません」というのは、サンライズ(&バンダイ)は当然考えていることなんでしょう。
 しかし、「脱・富野由悠季」。ファンとしてはこれは聴きたくない言葉ですねー。(涙)

結局今のところ、ガンダム作品の歴史を振り返れば、根本となるコンテンツ、新しい路線をガンダムシリーズに提供し続けているのは他でもなく、バンダイ・サンライズが一番排除したかった富野由悠季です。

ガンダム30thアニバーサリーコレクション ∀ガンダム I地球光 [2010年7月23日までの期間限定生産] [DVD] ガンダム30thアニバーサリーコレクション ∀ガンダム II月光蝶 [2010年7月23日までの期間限定生産] [DVD]

 宇宙世紀ものが、これだけのふくらみを持つことが出来たのは、ガンダムの続編である『Zガンダム』がああいうふうに作られたからですしね。
 『∀ガンダム』をサンライズ&バンダイがどう評価してるのかは分かりませんが、あの作品に出会わなかったら、少なくとも私はもうアニメに対する興味を失っていたかもしれません(笑)。
 ガンダム30周年に1stガンダムを見直すのもいいんですが、20周年記念作品たる∀ガンダムもぜひ観るべきだと私は思うのです。そういうわけで、30周年記念プライスに感謝しつつ、「地球光」と「月光蝶」を観なおしたところであります。やっぱりすげぇ作品です。ユニバァァァァス!!

続きを読む

情動とロジック 作家性と公共性 

[2009/07/19] | 随想系 | トラックバック(0) | コメント(1) | TOP ▲

 長文のコメントをいくつもいただきましたので、本文でコメレスさせていただきます。TOMMYさんが「私の履歴書」富野アニメ体験プロフィール【前編】【後編】というような興味深い記事を書いておられたんで、私もそんなのを一回まとめてみたいんですが、こんな感じでしょっちゅう部分部分の富野アニメ体験を振り返っちゃってるんで、まとめるというと難しいんですよねー。w

ニコ子さん

>だからダンバインやイデオン、皆殺しではないけどゼータなど、「ああ分かる」って感じでした。 嫌悪感どころか共感、ですね。ところが、エヴァにはどうにも共感どころか観ることさえ拒否してしまう自分がいます。

>何でそうなのか、単に捕食シーンや人殺しシーンがイヤなのか分からないんですが、受け入れることは出来なかったんです。
それは多分昔の私と意識が変わったのでしょうね。

 このブログではよく、私よりずっと若い皆さんとお話させていただいたりするんですが、ティーンエージャーのときに観た作品には格別なものがあるというのは、否定できないですね。私の場合はイデオン発動篇に「共感」といいますか、魂を奪われた体験だけは、その後(アニメに関心を失っていた期間を含めて)繰り返し頭の中で反芻されてきた、無比のものです。

 思い出してみれば、その後太宰治とか、遠藤周作とか、青年期らしい青臭さでかぶれた作家というのはいろいろいたんですが、そういう感じ方の根っこになる部分はイデオンで育まれていた(笑)という事実は自分で否定しようもなく、厳然としてあります。

機動戦士ガンダムの時代 1981・2・22 アニメ新世紀宣言

 ただあれが当時の「アニメ新世紀宣言」とか「イデオン祭り」みたいなイベント的な時代の熱狂を伴っていたからそうなのかというと、多少はそうなのかもしれないんですけど、私はそういう第一世代オタク的なものは少し覚めた目で見ていたような記憶もあり、作品の、フィルムだけの力だけで圧倒的だったという思いがあります。

 自分の、そういう体験を踏まえて、エヴァンゲリオンに熱狂する世代の人たちの感性のあり方も理解するように努めてはいるんですが、越えがたい壁があるということも事実です。
 あるいは庵野監督は、当時むしろ距離を置こうとしていた第一世代オタク的なもの、そのものだったりしますから、そうなっているのかもしれませんね。

>他の作品ならOKでしょうが、トミノ作品はその背景を見、トミノの言葉を知らなければ理解するのは難しいと思うのです。

 んー・・・そこはどうでしょうか。昔はインターネットとかなかったし、上記のような次第で私はアニメ誌とかあまり読まない青少年でしたから、富野御大の言葉に接するようになったのは、正直な話、ここ最近のことなのです。
 自分だけの感動としては、作品さえあればよかったような感覚が私にはある(富野小説さえ遠ざけていましたから・・・)んですが、こうやってブログなんかを書くようになって、その感想を他の人と話し合うときに、どうしても微妙な差異があって、じゃあ富野監督本人は何て言ってたんだろうか・・・というような興味の持ち方のような気がしています。個人的には。

 私はアムロ・レイと同い年なので(苦笑)、今の私の歳ぐらいの時に監督は『ZZ』とか『オーラバトラー戦記』だったんだなー(参照:富野年譜)とたまに思ったりします。最近のお言葉は、聞いていてためになることもよくおっしゃっていますが、昔の発言なんかでは、けっこう読んでいても気恥ずかしかったり、アイタタタと感じるものもよくあって。
 ただ、そういうのを含めて(作品だけでなく)あの方の存在自体にちょっと感動するのは、いい大人になってしまって以降でも、真摯に生きていれば人間っていうのは成長できるんだなーと勇気付けられる好例というのが、実はあったりします。

続きを読む
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。