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「悪役列伝」と’70年代後半のロボットアニメ羅列 

[2008/02/06] | 随想系 | トラックバック(1) | コメント(0) | TOP ▲

 今日も昨日の続きのような感じから。「昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン」ということらしい「EMIT」というウェブサイトは、ぎりぎり昭和30年代生まれの私には、やはり面白くてたまらんです。(笑)
 読むところが多すぎて困るんですけど、このブログ的には、昨日と同じ著者の方が書かれた「ヤマネコのまんが悪役列伝」という連載がかなりオススメ。
 ロボットアニメに心惹かれるのですが(笑)、まずは大好きな『ガッチャマン』を見なくては。(こぼれ話のほうが面白いのはお約束。)

ちなみに、「科学忍者隊ガッチャマン」にはそれぞれのキャラにモデルがある。 大鷲の健は、千葉真一。コンドルのジョーは、スティーブ・マックイーン。白鳥のジュンは、江夏夕子。みみづくの竜は、なべおさみ。 南部博士は、芦田伸介。レッドインパルスは、丹波哲郎。スタッフには映画好きが多かったそうだ。

ベルク・カッツェ

 そうなんだー。それぞれの人の70年代当時のイメージ。分かるような分からないような。丹波哲郎さんなんかは『大霊界』じゃなくて『Gメン'75』をイメージしなきゃならんわけですな。(笑)

白鳥のジュンのモデルだそうな! 白鳥のジュン

 ジュンのモデルは、この方だそうです。なるほど!しかし昔の女優さんって、きれいですよねぇ~。

ところで、設定ではシャーキンは洸と血縁関係があるとされていたらしい。 それを掘り下げることもなく、27話で中盤の物語盛り上げのために倒されてしまったけれど。 そのへんは後の作品「ボルテスV」に受け継がれているように思う。

プリンス・シャーキン

 富野監督の降板と運命をともにしてしまったプリンス・シャーキン。『ライディーン』で大人気を博したこの方は、悪役美形キャラのはしりと言われていたような気がしますけど、そんな設定があったとは存じませんでした。後を受けたのは長浜監督ですけど、『ボルテスV』でそれを受け継がれたって言われても、富野監督とすれば釈然としなかったでしょうね~。

この作品は、「科学忍者隊ガッチャマン」とよく似ている…と思う。
▼正義の味方は五人のチーム。
▽ 熱血…大鷲の健←→葵豹馬
▽クール…コンドルのジョー←→浪花十三
▽紅一点…白鳥のジュン←→南原ちづる
▽チビ(←小さい子と言おう)…燕の甚平←→北小介
▽デブ(←貫禄があると言おう)…みみづくの竜←→西川大作
▼五台のメカの合体。
G1号機~G5号機←→バトル1~バトル5
▼敵は宇宙からやってきて、卓越した科学力を持っている。
…総裁X←→オレアナ
▼トップは身体を持たず、命令を下すだけ。
その命令を実行に移す手足としての美形悪役。ラストはトップに利用されていただけとわかって、失意のどん底での最期。
…ベルクカッツェ←→ガルーダ

超電磁ロボ コン・バトラーV

 『コン・バトラーV』に影響を与えたとされる、その『ガッチャマン』のチーム編成は、吉田竜夫さんの『忍者部隊月光』から影響を受けているんだそうです。(ここにとても詳しく載ってました。→ 漫棚通信ブログ版: 「少年忍者部隊月光」のチーム編成
 『ゴレンジャー』はコンバトラーより少し早かったと思いますが、これら特撮の「戦隊」シリーズなんかにもそうした影響はあるんだそうで、なかなか面白いですよねー。

違いはストーリー。1話完結の話の多かった「コンV」に比べて、「ボルテス」は企画の段階から最終回までのストーリーがきちんと作られており、伏線も多い。 また、第1回でメンバーが各メカに乗り込む時に「ボルテス」では誰が何号機という指示が出たり、声紋チェックなど気配りされている。

プリンス・ハイネル

 『コン・バトラー』は“合体ロボの元祖「ゲッターロボ」が合理性に欠けるのに対して、コンバトラーはちゃんと合体する”とのことだったんだけど、これがストーリー性や設定の面でも、さらに洗練されたのが『ボルテス』だったと。

 もうちょっと加えれば『マジンガーZ』以後、『ガンダム』前夜までのロボットアニメの状況になるんだけど。(笑)
 ある意味じゃ、『マジンガーZ』で“超合金”や“ジャンボマシンダー”などの関連玩具がバカ売れしたんで、雨後の筍のように沸いて出たロボットアニメたち。『ライディーン』も例に漏れません。(→ MOURA「ロボットの王国」第9回 「巨大ロボットの“開発”」 関連→ バイク戦艦の「中の人」?

 富野監督が、ガンダムの最初の成功は女性ファンが付いてくれたことだって、わりと何度も言ってますけど、人間ドラマの部分の分厚さを担ったのは、やっぱり“悪役”だったり、主人公チームだったりの、キャラクターづくりが重要だったんですね、きっと。
 第一世代のアニメファン(この頃オタクなんて言葉なかったらしい)の間では、「おたくは富野派ですか、それとも長浜派?」なんて話があったらしいですけど、私はお子チャマだったので、作者のことなど何も知らずに、ただただ熱中しておりましたのは言うまでもありません。(笑)
 まあ『宇宙戦艦ヤマト』のTV版は1974年ですけど、劇場版が大ブレークして“アニメブーム”が喧伝されだしたのは1977年ですから。そんなような時期です。
 しかし、ここに挙げたロボットアニメ、たぶんビデオもまだ家になかったような時代に、ほとんど全部リアルタイムで観てましたからねぇ。(“東京12チャンネル”だった『グロイザーX』と『メカンダーロボ』はあまりしっかりとは見てなかった気がします。)見事なまでのアニメっ子だったなぁと呆れます。もちろん、当時はアニメじゃなくて「テレビ漫画」と言われてましたけどねー。(笑)

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科学忍者隊ガッチャマン 第103話~最終回 

[2007/12/27] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(6) | TOP ▲

 やっべぇ~。泣けてしまいました。やられました。降参!

 やっぱり次の展開を覚えていないところはけっこうあって、104話、レッドインパルスの正木、鬼石の二人が思いがけないほどあっけなく、相次いでギャラクターの凶弾に倒れたところ。
 正木は眉間を打ち抜かれて即死。その正木を庇うようにかぶさった鬼石を容赦なく襲う凶弾の嵐。ギャラクターとの戦いの中で咽喉を裂かれて声を発することの出来ない鬼石が、いまわの際、ジュンの手の平に書き残した別れの言葉を、ジュンが読み上げます。

これで隊長に逢える・・・。

 マジで目頭にジョワッと来たのは、ケンの父、レッドインパルス隊長の最期(53話)以来かもしれません。私、このレッドインパルス絡みのエピソードに弱すぎますねぇ。(苦笑)

 もちろん『ガッチャマン』有終の美を飾る三連作の主役はG-2号、“コンドルのジョー”。102話で、素顔をベルクカッツェに見られてしまったジョーは、変身前にギャラクターの罠にかかり捕らえられてしまいます。しばしば襲う謎のめまいに苦しみながら獅子奮迅の活躍を見せるジョーのカッコいいこと!そして力及ばずボコボコにされるジョーの痛々しいこと!
 やっとの思いで脱出したジョーが担ぎ込まれた病院で知ってしまう、今の自分の体の真実。古傷で破片が体内にいくつも残っており、脳の傷のため一週間。長く持っても10日!?(ジョーが頭を怪我したのって、なんと20話ですよ。やっぱ遠心分離機で破片を取り出すなんて、ダメだったんだって南部博士! 笑)

  1. 死を賭けたG2号
  2. 魔のブラックホール大作戦
  3. 地球消滅0002

 悪党どもがいくら全地球的な災厄を起こしたって、しょせん目標は世界征服。世界を滅ぼすところまでやる前に降伏を迫ってくるはずだ、って南部博士も思っているし、視聴者の常識もそうだったわけなんですけど、この物語の怖いところは、相手がひそかに本気で“地球消滅”を狙っているところなんですよね。このドキドキ!ラスボスたるべき“総裁X”を最後まで謎のままにして、宇宙の彼方に去らせたあたりが、この作品の本当にSFらしい味わい深さです。

 ジョーの体のことを知ってしまった南部博士の複雑な心情の芝居がいいです。(南部博士の別荘にはレントゲン室まであるんですかというツッコミはなし。)ジョーを残して出動した科学忍者隊はオトリ作戦に引っかかって。その間に南部博士の別荘を抜け出したジョーは、捕らえられたときにカッツェが不用意に漏らした一言をヒントに、単身ギャラクター本部に迫ります。(“よく見りゃ総裁Xの地上絵まであって、目立ちすぎだろギャラクター本部”というツッコミもどうかなしで。 笑)

疲れたゼ・・・。

 群がり寄るギャラクター隊員たちを次々倒して、なお雲霞の如き敵に囲まれながら、バードスタイルさえ破られたジョーがふと漏らしたセリフ。カッコいいぃー!(走馬灯のように仲間たちの像が浮かぶ中で、なぜかジュンの背景だけが“キラキラ”だったのはなんだったんでしょうねー。 笑)

ジョー、許してくれ。“死ぬときは共に”と誓ってきた俺たちが、今、お前を見捨てて行かねばならない。

 潜入していたレッドインパルスに導かれて強行突入し、ゴッドフェニックスまでも失った科学忍者隊。視界の効かない濃霧の中でのギャラクター隊員たちとの死闘も名シーンですね。そして命がけでギャラクター本部への入口を報せたジョー。別れ際に、「俺の心だと思ってくれ」と言って、大事な武器のブーメランをジョーに託していくケンは感傷的すぎるかな、と一瞬思ったんですが。あぁ、そうか。そのアイテムは最後にそういう役割を果たすのだったか・・・。(やべ、また涙・・・。)
 本当に、この脚本には泣かされます。そして、ささきいさおをはじめ、声優たちの鬼気迫る熱演がもう、すごい。

総裁!私は何のためにあなたの力でミュータントにされたのですか?こんな結末を迎えるのなら、私は人間でいたかった。私は人間に生まれてきたほうが幸せだったのです。総裁Xさまぁーーー!!!

滅びろぉー、みんな滅びろぉー!

 そしてベルクカッツェの惨めな最期ですね。長期シリーズを盛り上げてきた、伝説的な敵役のこんな哀れな末路。
 1970年代に、こんな作品があったんですよ。「一点の非の打ち所もない名作」という言い方がありますが、そういう意味で言ったら、ツッコミどころは少なからずありますが、でも、この『科学忍者隊ガッチャマン』が名作じゃないっていう人がもしいるなら、その感覚とは私は絶対に相容れないものがありますね。

ケンは知らない。ジョーが執念で投げた羽根手裏剣が、地球の危機を救ったことを。

 ・・・これですよ。私が物心もつくかつかないかの少年のときに見てしまった、これがいつまでも胸に残っているんですよ。こんな胸をかきむしられるような感動を、アニメというものから受けてしまったから、私は今もアニメが好きで好きでたまらないんじゃないかな。
 『ガッチャマン』は今から見れば古臭いところもあるし、だるい回も決して少なくなかったですが、でも今回、見直してみて、やっぱり私のアニメ好きの原点のようなものを見たような気がしました。今のアニメから見ても驚くべき水準の部分もあり、これはもう、やっぱり素晴らしい作品です。忙しい年末ですが、若い皆さんにも、この三話だけでも、ぜひ見てもらいたいと思います。書き忘れてました。GyaOです。どうかぜひ!

科学忍者隊ガッチャマン 第99話~第102話 

[2007/12/21] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 ああ。本当にあと僅かで終わりです。今回は見応えのある話が多かった!

  1. 傷だらけのG-2号
  2. 20年後のガッチャマン
  3. 狙撃集団ヘビーコブラ
  4. 逆転!チェックメイトX

 いきなりベルクカッツェの尾行からはじまる99話。残念ながらギャラクター本部へは行かないんだけど、今回もいつもの一話完結じゃないぞ、と。尾行に気付かなかったカッツェはギャラクター隊員たちの面前で総裁Xのお叱りを受けて。こういうシーンも今までにはなかったわけで、謎の存在だった総裁Xが前面に出てきつつあるわけです。先の98話で身体の変調を感じ始めたジョーの体調不良に、科学忍者隊のリーダーとしてケンが気付く、というのがこのエピソード。度重なる失敗に、ゴッドフェニックスでの待機を命じられるジョー。毎度まんまと(笑)カッツェの罠にかかる科学忍者隊。起死回生の一発のトリガーはジョーに託され、忍者隊きっての射撃の名手であるジョーが、自信を喪失して苦悩する、というのがこの回のクライマックスです。ささきいさおの熱演が光りますね。

 記念すべき100話目は、それと意識してかどうか、科学忍者隊が敗れ去ったあとのギャラクターに支配された地球の姿を垣間見せます。まあ当然、これはギャラクターがケンを欺くためにしかけたトリックなんですけど。この作品にときどきある、SFらしい味わいの単発エピソードで、ケンと同行していたマキシム博士が実は・・・という、あとから「なるほど」と思うしかけが秀逸なエピソードです。(笑)
 20年後の甚平とか、落魄の南部博士(「大空高く、飛んでけ、花びらちゃ~ん♪」)とか、なかなか狙って作ってますよ、これは。ちと、やり過ぎか。

 コンドルのジョーが最高にカッコいい、昔から私の印象に強く残っていたエピソードが101話でした。「ちょっと男と男の話し合いをしてただけさ。」・・・ケンやジョーが気障なのは、今にはじまったことではありませんけど、それをここまで前面に押し出して一編のストーリーにしてしまうか!
 このあたり、実は脚本の素晴らしさに対して、作画の面では「?」というカットも少なくなく、最終版に向けて戦力が薄くなってる気のする回も、実はあったりするんですが、・・・どうなってるんだ、このヘビーコブラの回のカッコよさは!
 いやもう、なんとも。ドキドキハラハラ。邪魔者の甚平とかリュウとかを敢えて外して、ケンとジュンという、忍者隊のキレイどころをあえて苛めるというのも、実に実に。(笑)
 しかし何といってもこのエピソードほど、BGMが心に残る回はないんですよね。もうジョーのため。この回のこのシーンのために、このBGMは作ったのかってぐらい、音楽が“神”です。カッコよすぎます!久しぶりに見直せば、多少“オイオイ・・・”なところはもちろんないではないですが、いやー。この回のカッコよさには脱帽ですよ。ガッチャマンなんて古臭いという人でも、この回の、せめて後半だけでも見てみてください。(大好き!)

 102話も重要回。思えば88話からの伏線だったわけですが、ついにベルクカッツェの正体が明かされます。明かされたからって、どうだってことは実はないんですけどね。どっちかといえば、作品全体を通じては、案外にギャグメーカーだったりするベルクカッツェなんですけど。その抱えている“哀しみ”を描く表現の冴えは見ておきたいところです。カッツェの正体がばれるのと引き換えに、実はジョーの素顔もばれちゃったりしていまして、一気にこの先の最終盤へと繋がっていく話でもあります。
 って言うか、秘密基地“三日月サンゴ礁”なき今、南部博士の別荘を監視されていたら、考えてみればジョーだけじゃなくて、忍者隊の素顔はみんなばれちゃってそうな気もするんですけど、そういう野暮なツッコミはしてはいけません。(笑)

 いよいよ本当にラストアクションに入っていっているんで、遊びの単発エピソードはほとんどなし。今の人が見たらどうとも思わないのかもしれないけど、一話完結を完全に超えたストーリー性のうねりに、「アニメ」という言葉もない時代の私たち現役世代がどれだけしびれたことか!(わからんだろうなぁ。)
 脚本のすごさに比べて、実は作画の面では、初期には考えられなかったほど安定感がなくて、目を覆いたくなるシーンと、目を疑うほど素晴らしいシーンが入り乱れて出てきます。ちょっとした戦闘シーンなんかでも、気が付けばバンクの使用が“アレ?”ってぐらいに少なくて、うまくいっているかどうかは別にしても独特なアクションを描こうとしていて。何だか異様なテンションを感じる最終盤です。
 いよいよ次回、ついに最終回へ!いや、でも、この99話くらいから見ておいたほうが絶対に楽しめますから。GyaO昭和TVで、無料放映してますから。年末で忙しい時期とはいえ、『ガッチャマン』第一作を見ずしてアニメ史を語るなかれ。(続編はどうでもよい。)
 オッサンのたわごとながら、これは必見です!!(笑)

科学忍者隊ガッチャマン 第95話~第98話 

[2007/12/14] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(0) | TOP ▲

 GyaO昭和TVでの放映が、終盤を迎えている『科学忍者隊ガッチャマン』。今週の更新も四話で、やっぱり話数調整でしょうかね。私の巡回範囲では、あまり他に感想を書いている人も見かけないし、皆さんあまり関心ないんでしょうか。まさに古典的な名作なんですけどねー。アニメブーム以前の作品で、このぐらいウェルメイドな作品も、本当に珍しいと思うんですが・・・。

  1. 合体忍者大魔人
  2. ギャラクター本部に突入せよ
  3. 明日なき宇宙船レオナ3号
  4. 球形鉄獣グレープボンバー

 秘密基地“三日月サンゴ礁”を失った科学忍者隊。98話では、いよいよ最終盤のコンドルのジョーの死を賭けた闘いの連作に向けた序曲が始まってきたというところです。
 で、その間のつなぎになる話というのは、ラストにスタッフ力を取られて抜け気味なエピソードが並ぶのかな、と、これまでの雰囲気から予想をしていたんですが。単発エピソードながらに良質な脚本の回が意外に多く、それぞれ見応えがありました。

 95話は、孤児である甚平の出生の謎(?)を探る回。えーと、69話「月下の墓場」あたりでも、そのへんの話には触れられていましたけど、今回はほぼ核心に迫った感じです。古代以来、連綿と続く“ジュピター忍者団”の棟梁の息子(らしい)、というところで結論を敢えてぼかしてあるところが実に奥ゆかしい。
 “どれだけ科学が進んでも、最後は人間の身体能力が”と、ギャラクターも以前より気付いていて、8年前、時代の推移の中で解散しようとしていたジュピター忍者団を勧誘。これに反対した棟梁は一家惨殺にあった。その時に3歳だった息子だけが行方不明に、ということで、それが甚平なのではという可能性が限りなく示唆されながら、秘密を知る老人は否定的な証言(嘘?)だけを残して息を引き取ります。・・・これが事実なら、甚平もまたギャラクターの犠牲者の一人ということになるのですが、なぜかそこは暗示にとどめるんですね。ふむふむ。

 思わせぶりなタイトルの96話は、当然ギャラクターの罠。いくらゴッドフェニックスの入っていけない峡谷でも、何もカヌーで行かなくても、というのは言わない約束。・・・で、なぜか科学忍者隊を恨む謎の青年(一般人)が、どうして彼らの行動を知っていたかなんてのは、もっと触れてはいけないところ。(笑)
 ・・・ではありますが、捕らわれたケン、ジョー、ジュンが、たまたま難を逃れた甚平に、自分たちのことはかまわず逃げろ、と言うのを目の当たりにして、科学忍者隊への認識を新たにする謎の青年。実は科学忍者隊とギャラクターの闘いのとばっちりで、何もかも失った逆恨みだったことがラストで明かされます。この時代の作品で、“正義の戦い”の影での、あまたの一般市民の犠牲という、タブーのようなところに触れているのはすごいですね。
 前話でもそうだったんですが、科学忍者隊のブレスレットでの通信が、敵に傍受されていることが既に前提になっていて、それを逆手にとって“寝たふり”の(いつも留守番の)リュウが珍しく活躍するんですが、電波サイクルがばれてるんだったら、周波数変えてやれよ南部博士、というツッコミはしてはいけません。(笑)

 97話も単発のエピソードですが、テストパイロットでもあるケンが、宇宙飛行士たちに思い入れをもち、彼らを襲う悲劇に激しく涙を流すドラマは秀逸。今回のギャラクターは宇宙ロケットに細工をして地球の、それもウランの貯蔵庫に落ちるように細工するという姑息な作戦なんですが、恨み重なる南部博士を捕らえておいて、すぐに殺さず科学忍者隊をおびき寄せようとか、ベルクカッツェが欲張るのは毎度のことなので、気にしてはいけません。(笑)
 紆余曲折の末、ようやく南部博士の救出に成功するも、時すでに遅く。軌道修正の不可能なレオナ3号を、地上の災禍を防ぐため超バードミサイルで撃墜するトリガーボタンを押したのは、ケンでした。

 シリーズ的には今回最重要の98話。ギャラクター出現の一報に現場へ急行しようとしたジョーの体を、ついに“あの”病魔が襲い、目眩で視界を失ったジョーは、こともあろうか老婦人をG2号で跳ねてしまう。
 幸いにも老婦人の怪我は大したことがなかったが、ジョーは現場に駆けつけることが出来ず、ゴッドフェニックスはギャラクターの新メカに敗退。大気汚染物質を武器に応用したこのメカを設計した科学者を捕らえる任務は、南部博士に口答えしたジョー一人に課せられるが、実はこれが博士の親心で、ギャラクターへの復讐一辺倒のジョーに考えるチャンスを与えるよう、こっそりフォローをケンに頼んでいたり。
 ただ、この時点では誰一人ジョーの体の異変に気付いたものはなく、任務を外されることを恐れたジョーが、そのことを何とか皆に隠そうとする心情が、今回の見もの。ベルクカッツェに騙されていた、あの科学者が、実は件の老婦人の息子だったんだが、最後までジョーはそれを知らなかった、というあたりの脚本の妙は、これはもうすばらしいものですよ。

 秘密基地を失った科学忍者隊は、どうやら南部博士の別荘を拠点にしているようなんですが、こんなところじゃギャラクターにはすぐに知られてしまいそうだとか、余計な心配もしてはいけないのが、ここでのお約束です。
 次週、いよいよ体調の悪化する中で、ギャラクターとの決戦に生命を賭けてゆくジョー。ああ、ついにここまで来てしまった!今回の四話は、実に見応えありました。あと二週で終了ということで、やっぱりちょうど年末で終わっていくのだなぁ。今週はまだしも、せめて来週以降の残り七話は、多少アニメ史に興味のあるアニメファンならば、ぜひとも見ておいていただきたい必見エピソード揃いです。(っていうか、だったはずです。)もうお遊びはなかったはず。どうかコンドルのジョーの最期を見てやってください。

科学忍者隊ガッチャマン 第91話~第94話 

[2007/12/06] | 感想系 | トラックバック(0) | コメント(3) | TOP ▲

 GyaOの昭和TVなどというユニークな企画のおかげで、ずっと見てきている『科学忍者隊ガッチャマン』なのですが。ここまで毎週5話ずつ放映だったはずが、ラストが見えてきたここに来て、今週は何度見直しても4話の放映。話数調整なんですかねー。全105話ですから、5話ずつのほうが調子よく終わるはずだったんですが。(年末年始の関係とか?)

  1. 三日月基地爆破計画完了
  2. 三日月基地の最後
  3. 逆襲!地中魚雷作戦
  4. 電魔獣アングラー

 科学忍者隊の秘密基地、“三日月サンゴ礁”の最後というのは、ガッチャマン終盤の重要ポイントで、中盤でのレッドインパルスや最終回でのコンドルのジョーの最期と並んで、遠い昔に見た記憶がものすごく強かったエピソードで、91~92話の前後編を見るのを、とても楽しみにしていたんですが。
 正直、「あれ?」って感じです。出だしからリュウも甚平も寝ぼけているんですが、その緊張感のなさのままで、まんまとギャラクターの罠にはまってしまう科学忍者隊。これでは、ここまでの話の中で敵に発見されずに来たのは何だったんだろうかという印象がどうしても。もっと“今回は特別”な理由付けを仕込んでおいて欲しかったですねぇ。残念。
 ギャラクターが基地の内部にまで潜入して、機関部に発信機を仕掛けなきゃならない必然性が分からないとか、潜入発覚後の対応(何でコバンザメ潜水艇を最初に破壊しないの?)とか、この大事なところでシナリオの「?」もわりと多くて。

 発見されて攻撃開始されてしまえば、ほとんど無為無策という描写もどうも。“あらゆる手を尽くしたけど、敵が一枚上手で、それも及ばず・・・”という盛り上げ方が欲しかったですねぇ。沈みゆく三日月サンゴ礁からの脱出だけでも一大スペクタルのはずなんですが、どうもドラマに間延びした印象が。
 大被害を受けた基地にうかうかと戻ってしまうゴッドフェニックスにもイライラします。それを見極めて、カッツェが一気に放った大量のミサイル魚雷に、ケンでさえ「俺たちの最期だ」とあきらめたときに、ジタバタと悪あがきをして窮地を救ったのがリュウだったのは意外な活躍?それと、恨み重なる科学忍者隊の最期に、万歳三唱からルンルンと踊りだすギャラクター隊員たちには笑いましたが、「勝って兜の緒を締めよ」とベルクカッツェがいい訓示をしたのも意外と言えば意外。(笑)
 「俺たちって長いこと一緒にいたが、お互いの過去や境遇は何も知らなかったなぁ」というケンとジュンの情感あふれる会話がこの回の見どころなんですが、それにしても場面設定のあきらめが良すぎるんで、そこがちょっと。
 幸運にも偶然脱出できたゴッドフェニックスが、もう一度格納庫に突っこむのにも「オイオイ」(最初から目的地の展望室に突っこまんかいボケ!)とか、泳ぐんなら甚平よりリュウのほうが最適だろうとか、そもそも、その水深でよく泳げるなお前らはとか、バードスタイルは泳ぐのには不向きにも程があるだろとか、突っこみどころは満載なんですが。
 それでも機密保持のため、ようやく脱出できた三日月サンゴ礁にミサイルを撃ち込むよう南部博士が命じたラストで、一気に挽回と言うか。やっぱり『ガッチャマン』は、このハードさが売りなんだよなぁと。

 その意味では、基地が破壊されたことは、超バードミサイルの製造工場が失われたことでもあるという93話の表現の緊迫感は、当時としてなかなか秀逸だなぁと感心。打ちひしがれるメンバーの中で「この手と足がある限り、ギャラクターと闘い続けるぜ」とジョーが言っているのも、終盤の展開を考え合わせるといいキャラクター付けです。この危機を踏まえ、ギャラクターの威力偵察的な攻撃に対しても、戦略的価値を判断して出撃を自粛させる南部博士の判断も高評価。
 ただ、せっかくギャラクターが科学忍者隊を倒したと思っている虚をついての反撃作戦が、案外ずさんに実施されたのは、またしても残念でした。前回、「勝って兜の緒を締めよ」といい訓示をしていたベルクカッツェが祝賀会をやってたのはご愛嬌ですかねー(笑)。
 いちいちカッコよく口笛を吹いて現れなくても、有無を言わさず情報を入手して、カッツェも捕まえて脱出しなさいよ、とか。今までツッコミを入れずに来ましたけど、ここでは少し気になったなぁ。ただ、ギャラクター隊員たちとの乱闘とか、ゴッドフェニックスでのメカ戦とかが、いつものバンク画ではなくて、新作画っぽかったのは力が入っていたような。

 この展開で来て・・・ですよ(オホン!)。94話は、「あひゃ!?」ってぐらいシリーズの緊迫感を無視したエピソード。「幸い最近はギャラクターもおとなしい」らしいです。このへんの繋がりがどうもなぁ(苦笑)
 赤信号無視で飛び出してこようが何だろうが、交通事故を起こしたら、ジョーはただじゃすみませんよねー。(ジョーが輸血すると言うんで終盤の展開を踏まえ「ハッ!」としたんですけど、何事もなく。あひゃ!)
 ジュンの思いに気付かないケンの鈍感ぶりも笑えるんですが、いつもオケラのケンが甚平におごると言うのが珍しい!あえて言えば、ゴミ焼却場で木星ロケットのカプセルの耐熱実験をしなきゃならないところに、国際科学技術庁の窮乏ぶりがうかがわれる?(苦しい・・・。)
 「お前が死んでくれるんなら、俺たちもこの生命投げ出すぜ」と平然と言ってのけたケンはカッコよかったんですけど、この回のケンのブーメランはどうもいつもより大きくて、アクションがエグかった感じ。いや、ハードボイルドな感じが欲しいとは言ったけど、こりゃ往年の邦画タッチですぜ。(笑)

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